【福岡】700年以上前の「ブロック」が今も残る「生の松原地区元寇防塁」を見に行きました。

福岡県福岡市西区生の松原にある元寇防塁を見に行ってきました。

 

 

JR下山門駅から10分ほど歩くと生の松原公園が見えてきます。

 

イノシシや犬のフンの目撃情報があるようです。

 

この日は暑かったので公園内の木陰がありがたい空間でした。

しばらく歩くと鳥居が見えてきます。海と松と鳥居。このアングルはいいですね。

 

 

鳥居から海沿いを東に歩いていくと、新しい防塁が見えてきます。

これは再現されたものらしいのですが、なんかこうガーデニング感が出ていました。

 

平日の昼間だったので、昼寝したり体操をするおじさんたちがのんびりしていました。このような平和な場になっているのも、過去に防塁を築いて元軍からの侵攻を阻んだ武家や農民たちのおかげなのでしょうね。

 

当時は海岸線沿いに20km近くあった防塁なのですが、今はわずかしか残っていないようです。

 

 

肥後大名である菊池武房が一族を挙げて、この海沿いで元軍の侵攻を妨げた様子が蒙古襲来絵詞に描かれているそうです。

 

防塁自体は2.5メートルぐらいでしょうか。8段の石を重ねているようです。

20kmの防塁を作るために大量の石をかき集めたのはすごいことです…。

この防塁を築き、苦戦しながらも元軍を破った菊池武房。しかし、彼に与えられたご褒美は「甲冑一式」と「ちょっとした土地」のみ。国を守った功績としては少なすぎたようです。これに不満をもった武房は反幕感情を抱くことになります。

いくら幕府側もジリ貧だったとはいえ、そりゃ割りに合わないですよね…ブラック企業ならぬブラック幕府です…。

 

壁があることで得られるもの

 

モンゴル関連記事:【日本史】北条時宗とジンギスカンをつまみに飲みにいきたい

こちらの記事でも書いていますが、北条時宗はモンゴルから来た使者を斬り殺しています。それも確か6回ぐらいです。「属国にならない?」と連絡がきたので、LINEブロックして通報するぐらいの勢いです。

それにしてもモンゴルの使者も嫌だったでしょうね…初回の使者なら「いけるっしょ」と意気込んでいったかもしれませんが、先輩使者が何度も斬り殺されたという事実を知った上でいく、3〜6回目ぐらいの使者の人たちは嫌だったでしょうね…。僕が2人目以降の使者だったら途中で死んだことにして、遊びに行ったと思います。

 

 

防塁を実際に見てみると、北条時宗や当時の武家たちの「本気でモンゴルを侵攻させたくない」という気持ちが強烈に伝わってきました。こんな壁を20kmにも渡って作られたら、そりゃ嫌われてるなって気付きますよね。

日本は海あったのでよかったですけど、地続きで平坦な場所は攻めやすいですし、攻められやすいですから、競争や戦闘がたくさん起きてきます。

これはどの業界にも言えることなのですが「参入障壁が低い」「導入が安価」「誰でもできる」「簡単なこと」といったいわゆる「ハードルが低い状態」というのは必ず「競争」が起きます。誰かと競い・比べ・戦わなくてはなりません。

ハードルが低いフィールドで戦う場合は、良くも悪くも流出入が激しいです。それは供給者・需要者ともにです。たまに「売上を安定化させたい」といったご相談を頂きますが、どうしても平坦なフィールドで戦っていると良いときと悪いときの波が大きいです。精神的に消耗する人もいるでしょう。

なので、あえて「参入障壁が高い」ところにいってみるのも手かもしれませんね。誰もやっていない・誰もやろうとしない・元軍も騎馬隊もライバルも同業者も攻めて来られないように防塁を作る…。「親しみやすさ」や「共感性」を売りにするなら、防塁がないほうが良いかもしれません。しかし、もしかしたら多少防塁があったほうがあなたの良さが引き立つ場合もあります。

話が行ったり来たりしましたが、元軍が行ったり来たりするのを防いだ、生の松元寇防塁。博多駅から地下鉄で直通だと30分ぐらいで行けるので、お近くに寄られたときは見に行ってみてはいかがでしょうか。

にしけい

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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