弓道の達人は的を狙わない

占った結果について答え合わせをさせていただくことがあるのですが、大きく成功する人の特徴のひとつに「よくわからないままやっていた」というものがあるなぁと思って、改めてそれをしみじみ実感しております。

没頭している状態というか、「成功するつもり」があんまりなかったりするんですね。よく「成功する姿をイメージしたほうがいい」と言われますが、僕はあんまりそう思わないんですよね。

どうしても、目先の利益や損得といった「目に見えるもの」を追いかけると、「成功しなければならない」というプレッシャーみたいなものが出てきたり、「成功に到達していない自分」という事実を勝手に食らって途中で挫折してしまうことが多いんですよね。でも、最終的に成功する人って、「見えていない」ことが多いんですね。

世の中では「先を見据えて動く」みたいなことが推奨されていますし、後のことを考えて動くことのほうが賢い生き方とされるわけなのですが、本当に「先見の明」がある人って、もしかして実は見えていないんじゃないかなと思えてきました。

禅の教えの中に、「弓道の達人は的を狙わない。正しい姿勢と心で弓を引けば、矢は自ずと的に当たる」というものがあって、けっこうこれだと思うんですよね。狙うと範囲を絞ってしまいますし、狙った分「自分をジャッジする軸」が生まれてしまうので、失敗したときに消極的になっていくんですよね。ただ淡々とやる、やってみるというのが大事なのかもしれません。

この「狙わない方がうまくいく」「見えていない方が正解にたどり着く」みたいな話って、大なり小なりみなさんも経験があるんじゃないかなと思うんですけど、だんだん「賢く」なってきて、「見えるもの」だけを追いかけて、「見えるもの」に振り回されて死んでいくんじゃないかなと思って観察してます。

「わからないけれど、やってみる」という第一歩が、成功の第一歩なのかもしれません。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山生まれ。19歳から手相占いを独学で始める。化学系工学修士。商社での開発営業職を経て占いを生業に独立。専門分野は手相・易・気学・家相・風水・墓相など。著書50冊以上、世界15カ国での実占経験。三児の父。

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