ナナフシルートを突っ走る

「なんでTwitter(Instagram)やめてしまったんですか?」というご質問があったので、お答えしておきます。

メルマガや授業などで占例を紹介するときは、ご本人に許可を頂きつつ、ご本人だと分からないように情報をズラしてご紹介しています。それでも懸念点があって、それは「場所」と「友好関係」でした。

例えば、今オーストラリアに来ていますが、占例で「2024年4月16日に30代女性を占ったのですが」と紹介したときに、オーストラリアに住んでいる30代女性を占ったんだなということが分かってしまいます。

今はオンラインや電話もあるので、オーストラリアに住んでいる人ではない可能性もあります。しかし、僕が移動した場所と時期が分かると、占例をご紹介したときに「あの地域の人を占ったのかな」という推察が出来てしまいます。

また、友好関係が分かるとこれもグッと特定しやすくなります。友好関係を露呈させることに特化している仕組み。それがSNSです。ご本人に許可を頂いているとはいえ、僕とつながりがあると分かると範囲が絞られてご本人を特定しやすくなってしまいます。

占いにおいて実践例がもっとも勉強・参考になると考えています。当たっても、はずれても、どちらも勉強になります。あとになってこうだったのではないかと考察することもできます。実占例は「一部」にすぎません。僕が占って結果がわかった例は、全体のごくごく一部のパターンなのです。だからこそ、自分以外の人が占った例には非常に価値があると考えています。どうしても自分だけだと、固定された考えが強くなります。それはそれで良い面もありますが、どうしても偏りが大きくなります。自分以外の人が占った例や解釈を知ることで、自分の偏りが薄まります。

メルマガや講座を受講される方も実占例を見たいという方が多いです。僕も同感です。基本的なルールや原理のインプットはある程度進むと頭打ちになり、他の方とほとんど変わらない状態になります。あとはそこからいかに現場で占うかだと思います。現場は破壊と創造の場です。他者の占例を見て「なぜそうなったのだろう」とモヤモヤすることも大事な時間です。そういったモヤモヤの蓄積が、ある日突然「ひらめき」につながったりします。

ということで、SNSにもメリットはたくさんあるのですが、僕にとって下記のデメリットが大きかった気がします。

・簡単に投稿出来る分、場所や時期の特定につながりやすい
・人間関係のつながりが可視化されやすい

本当はTwitterでも、「今、◯◯に来ています!」という投稿をしたかったのですが、上記のこともあったせいかなんとなく投稿できなくなっていたんですね。他の人が占った実占例を見るのはとても勉強になります。しかし、それを見させてもらうためにも、僕自身もある程度開示する必要があります。

拠点を決めない、どこにいるか分からないようにすることは、まわりまわって自分の占いのお仕事にもつながるのかもしれません。普通だったら「新宿の父!」みたいな感じで、特定の場所に固定したほうがメリットがあるのでしょうけれども、本気でやっていく以上このお仕事は隠れていたほうがやりやすいはずです。ということを包み隠さずブログに書いてしまっている時点で矛盾満点なんですけどね。

マス(大衆)向けの媒体やコンテンツだったり、占いを使ったキャラクターや占いタレントとしてやっていくのであれば、表に出てどんどん露出したほうがメリットがあるんですけど、普通に占い師としてやっていく上で露出が増えることってあんまりメリットが感じられないんですよね。そりゃ有名になってチヤホヤされたら(一時的には)楽しいでしょうけれども、2019年のモンゴルのテレビでの失敗で改めて学んだので、こういう感じでやっています。生存戦略のひとつって感じですかね。

 

下の写真はあまり日本でも見られなくなったナナフシです。細く長く、目立たないこと、特定できないことも生存戦略。

 

 

まぁーごちゃごちゃ言ってますけど、「普通」にやろうとしてもうまくいかないので、こういう感じになっちゃうんですよね。好きで人気(ひとけ)のない裏道を歩いているわけじゃないんすよ。何でこうなるんだろうな。人生の七不思議。

 

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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