拙者、ポケモン対戦からの学びを日々の生活に生かす侍でござる

ポケモン対戦で日々学ぶことを言語化しておきます。占いにも日々の生活にも通じるところがあって、ポケモンは人生と言っても過言ではありません。

 

「読む」ためには限定する必要がある

 

ポケモン対戦において本当に大事だなぁとしみじみ感じさせらるのが「読み合い」です。シングルバトルでは最初に6匹のポケモンの中から3匹選出するのですが、相手の6匹とこちらの6匹がそれぞれ公開された状態で読み合う必要があります。

この「読み合い」というのは「先を読むこと」になるわけですが、相手のポケモンの「可能性の範囲」を限定していくことで、それが可能になっていきます。

これは普段みなさんも何気なくやっていることだと思いますし、僕も占いの中でそれをやってきたのですが、予測に近いような「読む」という操作をする場合は、可能性の範囲を一つずつ限定していく必要があります。

しかし、この可能性の範囲を限定する際にエラーを起こすときに考えられるのが「範囲設定のミス」と「可能性を広げきれていない」ということになります。

 

範囲設定のミス

 

これはいわゆる「的外れ」が起きる時です。ヤマを外すということです。相手のカイリューがどういう役割で来るのか、こだわりアタッカー型なのか、ほのおのうずを絡めた耐久型なのかなど、ヤマを張って「可能性を限定」していくわけです。これが大きく外れると初手で詰むことがあります。

 

可能性を広げきれていない

 

カイリューにはいろんな可能性があります。範囲を限定する前に「カイリューならこういう動きが可能だ」という可動域のようなものを頭の中にある程度叩き込んでおく必要があります。つまり、知識や認識を広げる行為が必要で、このあたりは単純に「インプットの質」が問われます。

インプットは何も勉強するだけではなく、経験することで学習することもあります。「過去にこのパターンでカイリューにやられたな…」という経験があれば、それで「可能性を1つ広げること」につながります。占いにおいても「本を読む」「誰かを占う」「人と会っていろいろ話をする」といったことなどで可能性を広げることが出来ますが、これらは意識的にやっていかないと人間は楽な方へと流れてしまい「可能性を狭めること」をやりがちです。

 

読み合いの時点で自分のパーティばかりに目が行くと負ける

 

これは新しい編成やポケモンを試す時によくあるのですが、自分のパーティに不安要素があると最初の読み合いで自分のパーティばかりに目がいってしまい、相手のパーティに目がいかず、やられてしまうんですね。「彼を知り己を知れば百戦殆からず」とはまさにこのことで、相手も自分も両方知らないと負けてしまいます。

例えば、大事なデートの日に「生の鶏肉柄のジャケット」を着ていかなければならなかったとします。このジャケット…どう着こなしてもダサい…そういうときっておそらく自分の服が気になりすぎて相手のことを気遣ったり、相手の話に集中できないはずなんです。自分のことに不安や不満があったりすると、相手を見る余裕がなくなるんですね。

これは商談などでもそうですけれど、自分が売る商品やサービスに自信がないときって、そればっかりが気になってしまい、うまく相手の需要や要望を聞き漏らしたり、独りよがりな提案になってしまうのです。

ポケモン対戦も全く同じで、自分のパーティの「だめなところ」「不安なところ」ばかり気にしていると、最初の選出の段階で必ずミスをします。だって相手を見ていないんですから、そりゃそうですよね。

 

役割や性質が曖昧だと負けやすい

 

それで、この「自分のパーティばかりに目がいってしまうとき」はなぜ起きるのかを分析してみたところ、ひとつはポケモンの役割を完全に明確にしていないときに起きてきます。3匹選出するときに、例えば「特殊受けならこいつ」とか「デカヌチャンがはたきおとすを使ってくるから、そのときはこいつで対応する」といった具合に「役割」を考えます。

ポケモンは3対先に倒したほうが勝ちですから、先に2匹やられていても、最後の1匹が3タテすれば勝ちになります。「全体」で勝てばいいのです。なので、この対戦における「役割理論」というのは非常に大事で、これがブレブレになったり中途半端だと「結局何もできずに終わった」ということがよくあります。

ポケモンの役割が曖昧だと選出時に自分のパーティを眺める時間が多くなり、思い切った判断も出来なくなります。やはり「自分を知る」というところに繋がってくるのですが、自分が全体の中でどのような立場で、立ち回るかを明確にしておくのは、全体をスムーズに進める上では非常に重要になってきます。

そして、そこに「自分はこういう役割は嫌だ!」というエゴが入ると、次第にブレてきて全体がだめになってしまいます。自分の役割や性質を全うすること。それが自分の人生を生きることになるし、全体の利潤につながるのかもしれません。歯車のひとつであり、仕組みやシステムの中の1つとして精一杯やる。これが大事です。

 

全体を見れば自分の役割がわかってくる

 

それでこの「自分の役割」というものを知るとき、つまり「自分の個性」を知るためには自分ばかり眺めていてはわかってきません。そのポケモンがどのような性質をもっているかを知るには「比較」が必ず必要になります。例えば、エーフィとブリムオンは「マジックガード」という特性をもっています。

この両者をパーティに加えるときに、まず特性から離れてパラメータを見ていきます。パラメータの次に、自分のパーティ構築を見ていきます。そしてランクマッチの対戦環境を見ていきます。

これは何をしているかというと、比較したり吟味する対象の範囲を広げていくことで「より最適なポケモンの役割」を精査しているのです。

つまり、あなたが「人と話すのが好き」という性質に気付いたときに、そればかりを凝視するのではなく「話す相手の範囲」を広げていくことで、あなたの「人と話すのが好き」という情報の解像度がより明確になっていくわけです。

ポケモン対戦が好きだけど、実況者になりたいのか?友達と競い合いたいのか?好きなパーティで勝ちたいのか?他の人と比較してみます。

比較の範囲を広げることで「ああ、自分はこうしてポケモン対戦の中からも占いや生活に活かせそうな抽象化した概念を取り出したかったんだな」ということに気づいたわけです。

なので、やっぱり呼吸する肺のように、範囲を狭めたり広げたりしながら、自分を知り、相手を知り、部分を知り、全体を知り…ということを繰り返していくことが大事なのだと思います。

 

アンチテーゼを用意する

 

「読み合い」の話にもつながりますが、必ず賛成意見と反対意見を頭の中に入れながら進めないと、冷静な判断ができなくなります。

「イッカネズミにインファイトを打ちたいけれど、ここでゴーストテラスを切られたらスカされるな…」といった葛藤が起きる場面。あなたにもありますよね?僕にはあります。

この反対意見を出すことは決して「ブレーキをかけること」や「消極的なこと」ではなくて、非常に創造的な作業と言えますし、あなたの世界を広げてくれる作業になるはずです。

「鶏肉柄のジャケットを着てデートに行かない方がいい」という意見が出たら、反対に「いや、意外といいかもしれない」という反対意見もすかさず用意するのです。そして、さらにその反対意見を出していきます。

こういったことはめんどくさいのですが、ポケモン対戦でも日常的にもテーゼ・アンチテーゼ・ジンテーゼの作業をどれぐらい繰り返せるかによって、結果が変わってきます。

 

きつくなったら上ではなく外を眺める

 

ポケモン対戦のランクマッチ。今回の第5シーズン(レギュレーションC)の全体の参加者は40万人と言われています。

僕は今90,000位ぐらいなので「上位25%」には入っているものの「まだまだ上があるなぁ…」と感じてしまいます。

しかし、全世界の人口が90億人とした場合、ランクマッチに参加している割合は0.004%になります。

その中でさらにマスターボールランクにいるのは0.0001%…という感じです。

全世界の中で上位0.00001%ってかなりレアな部類に入るのではないでしょうか?

つまり、特定の範囲内においてはまずまずだったとしても、範囲を広げることで「自分って結構特別なのかも」とか「自分ですごい」という自己肯定感が生まれるかもしれません。

あなたは「自分は特別な人間ではない」「自分には何も才能はない」と悩むことがあるかもしれませんが、全体を把握すると十分すぎるぐらい特別な生き方をしているはずです。

あなたの方向性をもっともっと凝縮して、あなたのやりたいことや考えたことを思いっきり突き詰めていけばいいのです。そして、きつくなったら「ちょっと広げてみよう」と、また引いてみればいいのです。

 

とりあえずぶっ叩いてみるのも大事

 

サーフゴーとコノヨザルとセグレイブに苦手意識があったのですが、とりあえず高い火力が出るポケモンでぶっ叩いてみると、意外と倒せることがわかってきて、苦手意識が消えました。

結局ですね「苦手だなぁ」と意識すると、思い切った判断ができずにすべて「後手」にまわっちゃうんですね。「対応側」になってしまう。いつまで経っても主導権が握れないんです。

「きついな」と思ったら、「とりあえずパワーでぶっ叩いてみる」と割り切って思い切ってやってみるとうまくいくこともあります。

いろいろお話しましたが「パワー・イズ・チカラ」というときもありますし、こういう思い切りが「世界を広げてくれること」もありますので、食わず嫌いや恐れずにやってみてもいいのかもしれません。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎

1987年富山市生まれ。工学修士。
商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。黒も好きです。どの国に行ってもスチューデント扱いされます。

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