艮(八白)と坤(二黒)の二項対立について

先日、九星八卦象意一撃理解講座の中で気づいたこと。艮と坤について。後天定位盤は一白から時計回りにスタートして九紫で折り返し、また一白に戻る。この循環の中で、一白は水であり混化していて、九紫は火であり分化しています。簡単に言うと、一白は「よくわからない状態」で、九紫は「よくわかる状態」です。「わかる」は「分かる」なのです。それで、一白の左隣にある八白(艮)は一白の「わからない状態」を引きずったまま進みます。わからない状態で進むから難易度やハードルは高くなる。八白はまさに山で艮を指します。反対に九紫の「わかった状態」からひとつ進んだ二黒は「わかった状態で進む」ということなので、ハードルが低い。二黒は坤であり「平で低いところ」なので、まさに「ハードルは低い状態」と言えます。なので、二黒を英語で表すと「Easy」という言葉が適切と言えます。簡単なものは、普及しやすく大衆性(マジョリティ)を獲得しやすい。最近、ブログの文体を改行なしで記載しています。改行が多い場合は「分化」が進みます。

ビートマニアという音楽ゲームではあえてスピードを速くすることで、ビートとビートの間隔を空けてプレイするテクニックがあります。改行のない文体のように、大量のビートがまとまって出現すると人間は処理しきれなくなり、ボタンを押すタイミングも大幅に遅れたり、ゲームについていけなくなるらしいのです。何かと何かが分かれていて、距離が離れている方が識別しやすく「Easy」になる。改行のない文体はまとまって情報が届くため、慣れていない人には読みにくい。イージーではなくなる。しかし、ハードルが高い分得るものも大きい。坤は低く、艮は高い。これはハードルの高さだけではなく「得られる収穫物」の量にも比例する。つまり「わかっているもの・簡単なもの」をやり続けるよりも、「わかっていないもの・ハードルが高いもの」を突き進んだほうが得るものが大きいのです。わからないまま進むのは怖い。どうしても足取りが止まってしまう。滞ってしまう。八白、艮はまさにこの「わからないまま進もうとしているフェーズ」だから、止まってしまう。得体の知れないものはたくさんあります。わかっていないことなので、ネットで検索しても書籍でも記載されていません。水山蹇。ソード2のような状態。しかし、何度も言うように、艮はハードルの高さもさながら「取れ高」も高くなるのです。

「先がどうなるかわからない」「あの人は何を考えているのかわからない」そういった混沌とした心情になると、どうしても消極的になってしまいます。この消極的というのは、実は「混化」ではなく「分化」方向へと進もうとする姿勢です。「わたしの会社は大丈夫なはず」「この問題は後回しにしよう」といった「得体の知れないもの」と「自分」の距離を離そうとする心理が「分化方向」へと進む心理と言えます。分化することは悪いことではありません。生存戦略としては最適解に近いです。しかし、やはり艮の「混沌のまま突き進む」という選択をしたほうが圧倒的に得るものが多いのです。なぜなら「分かろうとする」気持ちが強いほど「分かるもの」が多いからです。簡単に得られるものは、経験値1のスライムを倒し続けているようなもので、いつまでたってもレベルアップにつながりません。もやもやする、蒙卦のような蒙昧としているフェーズは悪いわけではありません。なぜなら一白の「混沌」=「全く意味がわからない」という状況から少し前進しないと八白に到達できないからです。「何を言っているのか全くわからない状態」は「恐怖した状態」です。そこから一歩進んでいるからこそ「もやもや(艮)」が起こる。艮(八白)を感じる場面は多々あるかもしれないけれど、それを自覚できればあとは「分かる状態」へ向かう行動をとるだけ。実はこの曲にはそのような艮にまつわるレトリックが散りばめられていたんですね。

にしけい

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