投資の紹介を梅花心易で占ったら坤為地三爻変でした…どう捉えればよい?|実際の占い事例で解説

こちらの記事の続きになりますが、同じ方からこのようなご質問もいただいたので、お答えしていきます。

ある投資を人に紹介するか?というテーマで占ったら、坤為地の三爻でした。
これはどう読みますか?周易では良さそうですが。。。
艮や坤が出て、上も下も土、というのが出たとき、いつも迷うのです。解釈アドバイスください!

 

周易の坤為地の卦辞をめちゃくちゃ意訳すると、「上(外)から下(内)に向かって意思が伝わる」になります。動きの具体例としては「トップの指示に従って現場が動く」「ネットの情報を鵜呑みにする」「海外から持ち込まれた薬物が蔓延する」といった動きです。坤為地が出ている時点で、この投資の話自体が、何かこう紹介制の投資詐欺ビジネスのニオイがします。最近、多いですからねー。

ということで、僕はこの方に下記のように返事をしました。

坤為地三爻変だとしたら、投資の話を紹介したあとは連絡が取れなくなるかもしれませんね。紹介して今後も特に連絡をしなくてもいい相手であれば、紹介してもいいと思います。笑

 

周易の爻辞にはシンプルだけど、あんまり誰も気づいていない裏ルールがあって、そのルールに従って爻辞の雰囲気が決まっているんですね。あれこれそれっぽい解説をしている媒体がいっぱいあるんですけど、実はけっこうシンプルなんですよ。これに関しては僕も周易講座の四期目にしてようやく気づけたことなので、初見では気づけない法則だと思いますし、知らずに易経を読んでいると「???」ばっかり浮かぶと思います。

坤為地の三爻変の爻辞は下記の通りです。

章を含みて貞にすべし。あるいは王事に従うも成すことなくして終わり有り。

 

「章」は「明確なこと(≒褒賞やステータス)」を指すのですが、それを「含む(表に出さない)」なので、一言で言うと、「自分の成功体験があったとしても、それを際立たせたり、目立った行動をしないでね」って感じですかね。ちょうどこの記事を書いているのが、美味しい新米の収穫時期なのですが、まさに「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の精神です。

爻辞の裏ルールに沿って考えると、三爻目はついつい調子に乗っちゃって良くない流れになりそうなので、それを戒めているんですよね。この場合の「良くない流れ」というのは「メインテーマである坤為地の方針に反する行為をしそうになっている」という点で「良くない」としています。

その「ある投資」を紹介するとき、紹介されたときに「誇大表現的」なのであれば紹介はやめておくべきだし、坤為地の三爻変が出たのであれば、「ある投資」というもの自体が怪しいなと思いました。真面目にコツコツやってる人をダメにする話なんじゃないかなー。なので、紹介する人との縁が切れてもいいなら紹介すればいいけれど、切りたくないなら紹介しないほうがいいと判断しました。

最近、本当に投資系の詐欺が増えているので、みなさんもお気をつけください。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山生まれ。19歳から手相占いを独学で始める。化学系工学修士。商社での開発営業職を経て占いを生業に独立。専門分野は手相・易・気学・家相・風水・墓相など。著書50冊以上、世界15カ国での実占経験。テレビ・ラジオ出演多数。三児の父。

よくご質問をいただくので、手相占いの記事・書籍・講座などについてまとめました。

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