現在開講中の周易講座4期のご感想をいただいたので、ご紹介いたします。
一般的には「天沢履」をかなり受動的に解釈されているのですが、実際は全くそんなことはなくて、かなり独立性の強い卦であるとご紹介いたしました。
おはようございます。先日は周易講座、お疲れさまでした。
周易講座、毎回楽しく参加させていだだいています。
質問というか、感想を少し。前回時間がおしていたので…(笑)。
天沢履の再解釈なんですけども、すごい思い当たる節があって。
2012年なので13年前。子どもが保育園のころ。
わたしは、周りに転職したい転職したいと言っていたんですよね。
そうしたら、知り合いの方が「経営がうまくいってないカフェがあるから、引き継ぐか?」と声を掛けてくれて。そのカフェのオーナーさんに会いに行ったんです。要はオーナーの弟が経営してるんだけども、本人にやる気がなくて売上が上がらないから、やる気のある店主さんに引き継いでもらいたい、みたいな話で。
急行が止まらない、やや田舎な駅から徒歩5分ぐらいのロードサイドの一軒家カフェでした。
ファミレスみたいな感じで立地はぜんぜん悪くないところでした。
悪くない話だなと思ったんですが、家から遠いし(といっても電車で片道1時間ぐらい)
めちゃくちゃ悩んで、自分で占ったんですよね。
そしたら天沢履だったんです。(変爻は忘れました)
経営で分からないところがあったら、オーナー自身や地域のみんなでサポートするよ、と言ってくれていて、オーナーさんは店の裏の大きな家に住んでる状態です。
で、当時のわたしは卦を見て、「あー、なんか“すでにある型”通りにやらないと回らない感じかな。つまんなさそうだな」と思ってしまって。結局その話を断ったんですよね。
でも、先日の講座を受けていて実は、本当に悪い話では無かったのかな~。などと、思ってしまいました(笑)
ちなみにそのカフェは、店名が変わったので、現在はどなたかが引き継いで経営されている様子です。今も同じ場所、同じ建物でカフェです。たまたま先月、近隣に用事があったので、久しぶりに店に行ってみたところ、わりとお客さんも入っていて、順調そうでした。
当時、コーヒーの仕入れについて独自のルートを持っていると聞いていて、それを、現在も踏襲していることも確認しました。
いや~天沢履ですね(!)
とはいえ、実際の判断はわたしがしたので、卦のせいではなく、単にわたしに覚悟が足りなかっただけなんですけどもね。
現在、かなり楽しくやれているし、後悔しているかというと、ほんのちょっぴりだけです(笑)
そんなエピソードでした。講座の中ですると、長い話になってしまうので、メールにしました。。
ブログとかで紹介してもらってもぜんぜんいいですよ(!)
改めて、わたしけっこう易が好きみたいです。来月も楽しみにしていますね!
長文失礼しました。よろしくお願いいたします。
ご感想ありがとうございます。
今回の周易講座4期ではこれまでの3期までと全く違う内容でお送りしていますが、個人的には一番しっくりきています。
爻辞や卦辞で「なぜこのようなことを述べたのか?」「なぜわざわざこの漢字を使っているのか?」「ここは『亨』で、ここは『吉』はなぜなのか?」「突然城の掘りが出てくるのはなぜなのか?」といった疑問が払拭され、「本当に使える易経」が生まれてきている気がします。
易経は表面的なものではなく普遍的なものであり、ただの「良い」「恋愛運は悪い」といった吉凶を決めるだけの道具だけではなく、誰かの体験談を追体験し、そこから何かを学び取ろうとする物語をまとめたものだと考えています。
天沢履では卦辞や爻辞に「虎の尾を履(ふ)む」という文言が出てくるわけですが、この「ふむ」というのはただ単に「踏む」ではありませんし、「虎」も何かの比喩表現であり、具体的な物語っぽく書いてありますが、具体的なものとして捉えると全く意味がわからないものになってきます。
また、「否」「難」「非」といった漢字の「単なるイメージ」に引っ張られて読み取ると、易経の著者が言いたいことが1ミリも伝わらない解釈になってしまうので、易はいかに感情を捨て去るかが大事な世界だなとつくづく思います(易以外もそうですけど)。
「ボールが投げられて、ポトンと落ちた」というただの現象を説明した文章を、「ボールの落下は『裏切り』や『虚しさ』の象徴であり、不吉を表します」といった具合に解釈するように、感情を乗せて翻訳・解釈された媒体が本当に溢れています。
そういった翻訳や解釈をされた易経解説本を一掃するような本を1冊にまとめて世界中に広めることが、僕の使命だと思っています。
たぶん、易経を編纂した人たちはめちゃくちゃドライで賢くて遊び心がある人たちだと思うんですよね。具象と感情に引っ張られないように翻訳していくと、ひとつひとつがめちゃくちゃおもしろくて、天沢履もすごく好きな卦のひとつになりました。
改めて、僕けっこう易が好きみたいです。来月も楽しみにしていてくださいね!
にしけい