「五人の参謀」を実験的に始めてみた思惑と狙い。

「五人の参謀」という企画を開始しました。

この企画は1人のご相談者様に対して5人の占い師(参謀)がメールでそのお悩みに答えるという、たったそれだけの企画です。

思いついてから2時間で企画書を作り、次の日にお問い合わせフォームを作り、その次の日に手相教室の生徒さんたちに企画書をお見せして「参加してください」と参謀を募集するというかなり突貫工事的に生み出された本企画ですが…

これまでこういった「複数人による占い」というのはけっこうあったんですよね。

「ビューティーコロシアム」とか「ホンマでっかTV」みたいに同時多発的に特定の人物について専門家がやんややんやと話をする番組があるように、占い業界にもそういう企画がたくさんありました。

しかし、これらの企画を見ていると、1人の占い師さんがイニシアチブをとっちゃうと他の占い師さんが同調する雰囲気が出来てしまい、せっかく複数の占い師さんがいるのに「同じような見解」に収束してしまう傾向にありました。

テレビ番組やメディアとしては「落とし所」を見つけなくてはなりませんから、収束の方向へ向かわせるための脚本なり誘導者が必要なわけです。

でも、実際占い師5人揃えば全く違う見解が出るはずです。

この占い師による色の違いを明確に出すためには個々に鑑定してもらいそれを「そのまま」まとめてご相談者にお伝えするという方法が1番なのではないかと考え本企画に至りました。

占いにもセカンドオピニオンを

占い好きな人にとって「占い」ってけっこう影響力があって。

占い師にキツいことを言われると、数十年経っても言われたことを忘れられなかったり、キズついたままでずっと過ごしたり…なんてことがよくあります。

確かにそこで他の占い師さんに見てもらおうとしないということもよくあります。

おそらく、そのキツいことを言った占い師を相談者自身が求めていて、ひとつの「うまくいかないときの言い訳」を作り出すという作用もあります。

現代の一神教的な、あるいは「トップがダメだから私の生活もだめなのだ」という太古から続く王制による呪術的な一面ももっている占いなのですが

実際「セカンドオピニオン」を導入することができれば、このような非生産的なサイクルは生まれないはずです。はじめから多神教にするわけです。

そして複数の回答から「自分で選び取る」という行動が明確になるわけですから、1対1で占ってもらうよりも「能動的に占いを活用できている」という認識が生まれのではないでしょうか。

これも本企画の狙いのひとつです。あくまで占いは「最後は本人が決めること」なのです。

「占い師との相性」問題

占い師も人間なので相談者に対して必ずしも100%最高の占いができる、というわけではありません。

必ず相性があります。

とある占い師さんはそれを「ヴァイブスが合わない占い師」という風に表現されています。

文字通り「ノリ」が合わないと、言葉がしっくりこなかったり、腑に落ちないなんてことはよくあります。

それで「ノリが合う占い師さん」に出会えると、何かの節目節目に相談したくなるのがお客様側の心情なのですが。

このノリが合う占い師さんを効率的に探すためにも「五人の参謀」のような企画は一役買っていくのではないかと考えています。

コンダクター(参謀長)の存在

この企画、実は最初から「パクられること」を前提に生まれています。

だって占い師やアドバイザーが複数人いたら成立しちゃうのですから

「ココナラ」とか「LINE占い」あたりで5人の参謀チームを組んで同じようなことをしてみたり

もっと複数の占い師さんたちを抱える占い小屋や占術学校なんかがその気になれば、僕が作ったシステムなんかよりも立派でハイクオリティで便利なサービスが提供できちゃいます。

「え?じゃあどうしてそんなすぐに真似できるようなことをしたの?」と思われるかもしれません。

本企画はシステムは真似できても、実は「誰とも競合することが不可能な企画」でもあるのです。

その差別化の大きなポイントになるのが「コンダクター」の違いです。

今回3つコースを作ったのですが、最後に「僕がさらに解説をつける」というコースを作りました。

「限定2名」となっていますが、実際のところこの「Cコース」へのお申し込みが1番多いです。

占いの結果を「自分で選びとる」上で、さらに意見をもらいたいという人がいます。

ここで役に立つのがコンダクターです。

「コンダクター=案内人・指揮者」です。

参謀たちから上がってきた占断結果を材料にさらに包括的にまとめて伝える…文字通り指揮者のような調整役とも言えます。

このコンダクターによっておそらく「占断結果の印象」は大きく変わる可能性があります。

指揮者が変わると演奏が変わるオーケストラのように、5人の参謀たちの印象もガラッと変わるかもしれません。

そうなってくると「参謀達の役目はどうなるの?」と思われるかもしれませんが、むしろ参謀あってのコンダクターです。

演奏者がいないと指揮者はコンダクトできないのと同じで、参謀あってのコンダクターなのですが「誰がコンダクターをつとめるか」ってけっこう重要になりますし

ここに他とは競合しない大きな付加価値が生まれるのです。

例えば、自分が好きな人、尊敬する人がコンダクターとして参謀たちの意見をまとめてくれたら、何よりも大きな活力が得られます。

参謀達が「結婚できます」という見解を出してその見解をもとに、大好きな芸能人が「いけるよ。やっちゃえ」と、ひとこと添えてくれたら、それだけで参謀達の意見にも重みが出ます。

参謀に誰を選ぶかも大事です。そして、もう少しプッシュが欲しい人は好きなコンダクターを選ぶのもありです。

悩みや内容によって「自分で決める度合い」を調節できるシステムができれば、もっと占いを自由に、複合的に楽しみ、活用できるかもしれません。

自己分析に最適

この企画、自分で打ち出しておいて何ですが…

自分が一番受けてみたいです…

400文字×5人で2000文字も褒めてもらえるわけですから、これはけっこう元気が出そうです。

就活・転職・面接・自己紹介なんかは、これを一度受けておけば楽かもしれません。

あとは、家族やまわりの人をこっそり占ってもらうことで、対処法などが見つかるかもしれません。これも子育てなどに役に立ちそうです。

占い師サイドのメリット

この企画、実は占い師サイドにも大きなメリットが生まれます。

・200-400文字なので比較的手軽に空いた時間にお仕事ができる。

・気に入ってもらえればそのまま次のお仕事につなげられる。

・最終的に他の占い師さんの見解も見られるので、答えあわせができたり自分の勉強になる。

・伝え方や語彙の増強にもつながる。

 

自分も占いでご相談に乗る身としては、このシステムは結構ありがたいかも。

「ココナラとかで1対1は緊張するけれど、メール鑑定やってみたい」という人にはおすすめの手法だと思います。

課題はたくさんあるけれど

まだまだ不備や不都合なところはたくさんあります。

ですが、これもやってみてわかったことです。

もうちょっとカスタマイズが必要ですし、今後はファッションや俳句といった「五人の参謀」の横展開も面白いのではと目論んでおります。その前に細かい質問方法やシステムをなんとかします…。

経営者の2人に1人は占い師をつけているとも言われており、だいたいが2人以上の占い師をつけているとも言われています。

あなたにも相談できる参謀・占い師が三人ぐらいついていてもよいのではないでしょうか。

「五人の参謀」

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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