昭和61年に出版され現在絶版になっている「人蕩術奥義」が手に入ったので、中身を紹介します。
人蕩術(じんとうじゅつ)というのは
「人たらし」になるための本です。
人を惹きつけるため「魅力的」になる極意が書いてある本で
2017年10月現在、Amazonでも安くて5,000円以上する価値ある絶版本です。
以前こんな記事を書きましたが
【手相】人を惹きつけるバロメータ「太陽線」を濃くするには「幅」が必要!
より明確かつ具体的に「人を惹きつける術」が書いてあります。
へへへ、ちょっと読みたくなってきたでしょ?
そう思ってちゃんと要点をまとめておきますから、参考にしてくださいね。
「魅力=美人イケメン金持ち」じゃない!
まず第1章では「魅力の正体」についてガッツリ書かれています。
・真の魅力はリラックス(余裕)の中にある
・人間的魅力は知識や技術と違って魅力ある人のマネをしても身につかない。
・魅力は知識、見た目、礼儀正しさ、財力とは関係なく発揮できる。
ポイントは「リラックス」という点です。
2〜4章にはこの「いかにリラックスするか」についてのテクニックが書かれています。
仏教、キリスト教、アドラー、フロイト、孔子、タオなど宗教や心理学のテクニックを織り交ぜながら「余裕を作る方法」を述べています。
はい。これを読んでいるあなた!
まずはその眉間のシワを広げて、背筋を伸ばして、深呼吸してください!
人を惹きつける極意
「リラックス」に加え、さらに筆者は「人たらし」の極意を述べています。
人蕩の極意
魅は与(よ)によって生じ
求(ぐ)によって滅す
魅力は与えること。
とにかく「与えればよい」と述べています。
ここですぐに「食べ物?」「結局お金?」と考えた人もいるかもしれませんが、違います。
確かに食べ物やお金も「人間が欲しい」ものではありますが、それが全てではありません。
著者は人間に5つの衝動(欲求)があると述べています。
1.生存本能
2.群居衝動
3.自己重要感
4.性欲衝動
5.好奇心
これらを満たすコトやモノを「与える」ことが魅力につながります。
1以外の4つは「会話」やコミュニケーションによって生じるため、コストはほとんどかかりません。
逆にこの4つを満たすためのコミュニケーションによってお金や物質を得ることができます。
しゃべって遊んで生きれば人たらしになれる
「人たらし」になるための細かいテクニックは本書に譲るとして
「コミュニケーション」によって、極論すべてが手に入ります。
さらに、著者は「もっと人生を遊べば魅力的になれる」とも説いています。
「最高の魅力ある人」とは、この「空」を体得しえた人ではあるまいか?
(中略)
自由自在の境地に至った人。あたかも自然の一部と化してしまったような人。
気負いもなく、淡々と自らの人生を楽しみ、人々を明るくし、
人生をあたかも一場の芝居のように、またゲームのように遊びながら生きている人。
このような「遊行者(ゆぎょうしゃ)」に、私は心からあこがれ、魅きつけられずにはいられないのです。
遊んでいるから「余裕」が生まれ
「余裕」があるから与えることができる。
人を惹きつけたいと考えている人は、人に合わせるのでもなく、マネをするのでもなく
まずはちょっとでも自分の思うままに生きていく工夫をしてみてはいかがでしょうか。
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にしけい