wikipediaの「超心理学」を読んでいたんですけど、おもしろいですね。
超心理学(ちょうしんりがく、英語: parapsychology)とは自然現象では説明できないと思われる超常現象を研究する心理学の一部門ことである。
日本超心理学会によれば、超心理学は、未だに物理的には説明がつかない、心と物あるいは心同士の相互作用を科学的な方法で研究する学問だとされる。リン・ピクネットの書籍では、既知の自然の法則では説明できない現象を研究する学問、としている。 羽仁礼は、超心理学とは、いわゆる超能力を研究対象とするものだと説明した。具体的な研究対象は、基本的にはESP (extra-sensory perception) とサイコキネシス(念力)だとされる。前者には、テレパシー、予知(英語版)、透視などが含まれる。ただし実際には、超心理学は臨死体験や体外離脱、前世記憶、心霊現象をも研究対象に含む場合もある。
おもしろいのは、「研究者の態度のマッピング」という項目です。
マイケル・フリードランダーは、概観すると超常現象が実在すると頑固に信じている人と、実在を頭から一切否定する人に、真っ二つに分かれていると指摘した。この両者の中間地帯に、比較的人数が少ない、第三のグループが存在していて、超常現象に関する主張を検討するにはやぶさかでないという姿勢で実験に勤しんでいる。
こういうのを読むとマトリクスにしなければ気が済まないおじさんになってきてしまったのですが、超能力に対する研究者の態度をめちゃくちゃ大まかに分けるとこういう感じっぽいです(は〜スッキリした)。
これを作っていて感じたのですが、同じような四象限・人口比率になる業界や概念が他にもありそうだぞ…ということです。
例えば、AIとか仮想通貨といった新しい技術や、医療以外の健康療法とか、感情や心情が働く分野でこういった分類比になっている気がします。僕が会社員時代に少し関わっていた環境分野でもCO2削減、脱プラスチックなどの特定の思想や主張に対して、こういった比率になっているものがありました。
大きく意見が分かれるものだと、同じような割合比率になるのかもしれません(例:「唐揚げにレモンをかけること」や「吹き替え版で映画を見ること」など)
客観的な正解がなくて、個人的な経験や地域性みたいなものが影響したりするものはこういう比率になるのかもしれません。
どんな分野や思想についてもですけど、割と一度でも固定されると、変化側に戻りにくい気がします。「居酒屋に行ったら必ず麒麟の瓶ビールで乾杯や!」と決めてしまったら、他の選択肢を選びたくない人もいますし、年齢と共に柔軟性を失っていきやすいからかもしれません。一度決めたことをもう一度疑ったり、変化するってコストがかかりますからね。
各象限の偏りが大きい分野や思想
ちなみにですが、このマトリクスから次のような傾向があるのではないかと考えています。
固定/否定 に偏りやすいもの
・犯罪行為全般
・秩序やルールが壊される可能性があるもの
固定/肯定 に偏りやすいもの
・特定宗教の信者コミュニティ内
・スポーツや政治など同じ組織に所属するもの
・伝統的価値観(家族制度、年功序列など)
柔軟/否定 に偏りやすいもの
・新しい技術やテクノロジー
・懐疑的、慎重姿勢になる人が多いもの
柔軟/肯定に偏りやすいもの
・エンターテイメント全般
・クリティカルに影響を与えないもの
・流行やファッションなど
・消費的な行動
という感じですかね。超能力の話とは大きく逸れてしまいましたが、「自分の中で絶対に許せないもの(右下)」があったときに、それが全体の中でどのようなポジション(少数派?多数派?地域を変えると?)なのかを見つめ直してみてもいいかもしれませんね。
にしけい