先日書いた記事について、何人かの美容師さんから回答をいただきました。
美容院でシャンプー後にされる「手刀マッサージ」は本当に必要?気持ちいいと感じる人っているの?
https://nishikei.jp/koikumo/52028/
5.美容師の学校で何かマッサージを習うのですか?
▶︎美容師試験のカリキュラムにも入っているそうです。
6.学校や教える人によって違うのでしょうか?
7.手刀マッサージを教えている流派?があるのでしょうか?
▶︎このマッサージの試験があり、基本的には同じ事を習うようです。
8.マッサージはサービスの中に組み込まれているのですか?
9.あなたのお店やサービスではマッサージはされていますか?
▶︎やるかやらないかは人次第らしいです
それ以外に教えていただいたこと…
・手刀マッサージについて疑問に感じている人はいないらしく、カリキュラムから除外しようという動きはないそうです
・手刀マッサージは音を鳴らすことに意味があるようで、気持ちよさを競っているわけではないようです
・とはいえ、中には手刀マッサージも含めてマッサージがめちゃくちゃ上手い人もいるらしいです
・マッサージは不快だったら「やめてください」と言っても、美容師さん側は特に気にしない方が多いようです(よかった…)
・シャンプーの「かゆいところはないですか?」は「シャンプー終わりますね」という合図らしいです
・カラーやパーマのかかり具合なども含めて、スタイリングの要は「カットの上手さ」で決まるらしいです
基礎の重要性ってどの業界も同じなのかもね
手刀マッサージの件も含めて、美容師さんたちと情報交換をしたのですが、比較的安定に経営されている方々が口を揃えて「カットが基礎で、カットが大事」とおっしゃっていたことが印象的でした。
美容師さんの個性やキャラクターによって集まるお客様が違いますし、需要と供給がありますから、いろんなスタイルの方がいてもいいと思いますが、やっぱり基礎となる部分が大事なんですね。
実はこの「スタイルは人それぞれだけど、基礎が大事だよね」という言葉は、他の業界で活躍されている方々が口にされていることなので、かなり普遍的な哲理なのだと思います。
僕も過去に同じようなことを記事に書いています。
【占い】特別な奥義や秘儀があると思ってるの?大事なことは『基礎』です。
https://nishikei.jp/nishikei-pon-uranai/32874/
基礎を押さえて、そこからいかに試行錯誤できるか
https://nishikei.jp/koikumo/38909/
職人、クリエイター、料理人、税理士、スポーツコーチ、カフェのオーナー、武術家といった方々が口を揃えて「基礎がわかっていない人ほど、小手先のことや応用的なものに飛び付きたがる」とお話しされているんですね。僕もそうだなと思います。基礎の重要性を理解している方々は同じように感じている方は多いのではないでしょうか。
子供たちの夏休みの宿題がやや難航しているのですが、小学校でやっているような国語や算数は本当に大事だなと思います。ひらがな、カタカナ、漢字、足し算、引き算、掛け算…これらを蔑ろにしていると、その後の勉強についていくことができませんし、社会も理科も数学も英語もこれらの応用に過ぎないことに気づくことが出来ません。長女は基礎の反復を拒んでいて、「基礎の反復の中で大事な規則性に気づくこともあるんだよ…」と説得しているのですが、それすら分からない状況なので、手を焼いています。
それで、基礎の重要性を理解している人ってわざわざそれをこうして言葉に出さないんですね。当たり前すぎることなので、わざわざ口に出す必要もない…ということかもしれませんし、それが本当に大事なことだからかもしれません。基礎の重要性は「やっているうちにわかる」という感じで、おそらくどの業界(仕事)でもひとつのことを黙々とこなすことが出来れば、自然とわかるはずなんですね。
極端な話ですが、それがわかっていれば、どの世界にもピボット(応用)が効くのではないかと思いますし、それがわかっていなければ、どの世界にいってもうまくいかないのではないかなと思います(この場合の「うまくいかない」というのは「継続しない」という意味で用いています)。
手刀マッサージもやり続けて極めると、何かわかってくることがあるのかもしれません…そう考えると、なおさら断りにくくなってきました…
にしけい