水は100度で沸騰します。むしろ、水が沸騰する温度を「100°C」として設定したわけです。
何かを加熱していったときに、50°C、60°C、70°C…と、少しずつ温度が上昇していきます。そして、100°Cになった瞬間「沸騰」という現象が起きます。99°Cの水と100°Cの水では状態が全然違うわけです。
来週の「複雑系×占い」の講座でも詳しく触れる予定ですが、ごくごく小さな要素が積み重なって特定の地点に達すると、大きく状況が変わる「カオスポイント」があります。平たく言うと、分岐点です。
【単回講座】小さな力で大きな結果を生み出す・複雑系入門講座
https://nishikei.jp/oshirase-blog/50785/
よく「怒り」を「沸点」に例えられることがありますが、特定の状態までストレスを溜めると突然激昂したり、攻撃的になるのも一種のカオスポイントと言えます。
過去に桜の開花予測の記事を書いていますが、これも平たく言うと「温度の蓄積」によって、開花するかどうかを予測しています。特定の状況に到達すると「花が閉じている」という状態から「花が咲く」という状態へと変化します。
2015年桜の開花と落花予測 [予測方法の検討]
https://nishikei.jp/science/183/
「蓄積」は目に見えるものもあれば、見えにくいものもあります。日々の努力は目に見えにくいものもあります。すぐに結果が出ないものもほとんどです。しかし、もしかすると「次の一歩」で状況が劇的に変わるかもしれません。つぼみだった桜が花開くように、「あと1回」で「成功」を手にできるかもしれません。
成功する人の多くが「成功するまでやり続ける」を徹底しています。継続しているわけですね。多くの人が「成功」というポイントに到達する前にやめてしまいます。それだけの違いです。
なので、僕は占いやご相談の中で何を優先するようにしているかというと、「継続性」を優先しています。継続できる状態であれば何度でも挑戦できますし、何にでも挑戦できます。状況を変えられる可能性を1%でも上げるためには、試行回数や頻度を増やすことができる方を「吉」と考えます。
また、状況が劇的に変わるかもしれないカオスポイントをどうやって予測するか…という点も重要です。例えば、病気や事故やトラブルといった、「なるべく避けたいカオスポイント」もありますよね。特定の状況を続けていたら、成功だけではなく「不運なこと」にも近づいていきます。
これは過去に「占術覚書」という本にも記載しましたが、この「大きな変化の兆し」に気づくためには、「現象を観察すること」が、最も簡単であり、最も精度が高いのではないかと考えています。身の回りに起きている現象の傾向を掴むのです。
占術覚書(せんじゅつおぼえがき)
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あなたが続けている「今」が、そのまま未来への蓄積になっていきます。あなたの「第一歩」も「あと一歩」も「今」なのです。
ちなみにですが、沸点は気圧によって変わります。1気圧下では100°Cで沸騰しますが、気圧が変わると変化します。これも占いや自分の流れを変えやすくするために応用できます…。
にしけい