習熟度や理解度は発信者といかに「同化」できるかにかかっているのかも

ありがたいことに本当に数多くの講座を開講させていただき、その度にたくさんの方々にご参加頂いております。

講座については日々思うことがあり、反省点や改善点が絶えませんが…

最近感じることは、講座は「感覚をインストールする場」だなと思います。

僕もいろんな本を読んだり、いろんな方に教わりに行ったりするのですが、重要だなと思うことは「同化」だと思います。

パソコンにスマホをケーブルでつないで「同期する」という操作がありますが、要するに相手と「馴染む」という感じです。

本や先生と同化することで、その人の感覚やエッセンスを素早くインストールすることができます。本で同化できる人はあまり少ないですし、僕も今練習中ですが、音声や映像だと比較的同化しやすいと思います。臨場感が高まるリアルの対面講座だとそれはさらに加速すると思います。

つまり、「文字」「説明」「記号」「理由」「原理」といったものではなく、教えてくれる人がもっている非言語情報(感覚・センスのようなもの)をいかに同化して取得できるかが、学習のカギになっていると思います。

何かを習得する上でつまづきやすい、なかなか理解が進まない人は、この同化作用が起きていません。なぜ起きないかというと既に何かしらの自分の偏見や執着や思い込みがあるため、綺麗な水のように無になれないからだと思います。素直さがない状態です。

習得が早い人ほど素直で「とりあえずそんな感じなんだ」と受け入れ、同化が進みます。なので、1回の受講でもエッセンスを掴んで自分のものにしてしまう人もいますし、それでいいと思います。

同化をするためには、やはり前提や常識や思い込みを捨てる必要があります。我欲のようなものを捨てた状態でスーッと同化することができれば非常に効率がよくなります。これは占い以外でも同じで、おそらく仕事が早い人や飲み込みが早い人はこういった「思い込み」や「執着」を比較的簡単に捨てられる人なのだと思います。

なので、僕の講座以外でも何かを学ぶときは「相手に完全に身を委ねてみる」「発信者と同化してみる」ということを心がけてみてください。「とりあえず、全部受け止める」という感じです。我欲がある人は部分に執着を求めるため、全体を把握できずいつまで経っても理解が進みません。

発信者が普段何を考え、何をしていて、どのような背景でそれを発信しているか。そういった発信者の立場を理解することも同化の一助になると思います。

「理解」の「解」というのは「バラバラにする」という意味ですが、この場合バラバラにするのは自分自身の我欲や思い込みかもしれません。よく噛んでバラバラにしたほうが消化吸収効率もいいですし、「今までこんなもの食べたことはない!」「私はこんなものは食べたくない!」と吐き出してしまうと、いつまで経ってもバラバラになりません。

自我(アイデンティティ)って正直、邪魔になることが多いので、さっさと捨てて自由になった方がいいと思います。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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