PONスクールでは「講座がありすぎて何から受けていいかわかりません」というご質問が一番多いのですが、僕自身やってきた講座が多すぎてどれがどれかわからなくなるので、整理も兼ねて記事を書いてみます!
ドラクエの職業システムでも「基本職」と「上級職」というものがあります。基本職である「戦士」と「魔法使い」の熟練度をマックスに高めないと上級職「魔法戦士」に就職できないのと同じで、基本的な部分を押さえていないと、理解できない&楽しめないものが結構あります。
いつも言っていますが、基本的なことさえ押さえればどの占術でも応用が効きます。本当に基本は大事なのですが、なかなかそれが伝わらないもどかしさがあります。みんなショートカットしたがるんですけど、長年講座をやっているとやっぱり応用だけかじった人って全然理解できていなくて、授業後にトンチンカンなことを言ったり、ちょっとひねった質問をするとうーんと思考が停止してしまいます。
でも、基礎ができている人ってちょっと仕組みがややこしい占いを紹介してもスラスラっと理解して使いこなしてしまうんですね。基礎ができるまでには時間がかかりますし、人によって理解度が違います。でも、きちんと繰り返し時間をかければできるようになります。
ということで、そのような背景も含めてドラクエ風に「習得に必要なもの」をご紹介していきます。
断易(五行易)
最近お問合せが一番多いのが断易です。断易はいろんな知識があればあるほど楽しくなりますし、いくら占例をインプットでもアテにならないこともあり、実践重視の結構ハードルの高い上級職です。
僕も巷に出ている断易の本をいちおう全部チェックしていますが、入門本と呼ばれるものが果たしてそれだけで十分なのだろうかと思うものがほとんどです。それぐらい基礎的な部分が抜けていると何の役にも立たない度合いが強い占術です。
断易で占えるようになるまでに必要な知識
・十干
・十二支
・八卦
・断易の立卦の仕組み
・周易の卦辞や爻辞
特に十二支はガシガシ使っていくので、必須です。あとは周易が大事です。いきなり断易のみをやると世爻と応爻しか見ないというような、高性能コンピュータを使っているのにソリティアしかしない…というもったいないことになります。
十二支をガシガシ使って使い倒して、八卦と周易の象意や具象例が頭に入っていれば断易はめちゃくちゃ楽しくなります。四柱推命に抵抗がない人はけっこう入りやすいと思います。あとは万年暦も必要になります。
該当講座
▶︎東洋占術の基礎概念をきっちり理解するための講座
▶︎梅花心易講座1
▶︎四柱推命超入門講座
▶︎周易講座
▶︎断易講座
家相・地相
「占い師ではないけれどお客さんのほうが凝っていて、めちゃくちゃ詳しい…」という場面もあるらしく、「お客さんに家相のことを聞かれて、全くわからなくて習得したいです…」というようなお問合せが多いです。
家相・地相で占えるようになるまでに必要な知識
これもいろんな知識があったほうがいいんですけど、最低限押さえるとしたら…
・十二支
・八卦
・九星
・方位の現象がどう出るか(感覚的に掴む)
・象意
・図や形を観察するバランス感覚(相術)
あたりですかね…。これもすごいパワフルなコンピュータなのに「北のトイレは凶です」とだけやっちゃうと、本当にもったいないし、全然楽しくない上に、ただただお客さんを悲しい気持ちにしておしまいということがあるようです。
「方位の現象がどう出るか」や「図や形を観察するバランス感覚」は実践を積まないとなかなか習得できない部分で、どちらかというと「体得」に近いかもしれません。いろいろ自分なりに実験してみることが好きな人には楽しいと思います。
該当講座
▶︎気学象意講座
▶︎気学基礎講座 方位現象編
▶︎東洋占術の基礎概念をきっちり理解するための講座
墓相
墓相もあれやこれやと妙な情報が飛び交っていますが、これも基礎的な知識があればそれがどういう情報なのか判別することができます。墓相は本当に幅広い知識が求められます。
・現象がどのようにどれぐらい出るか
・家相、地相
・九星
・象意
・家系図に対する興味関心
・図や形を観察するバランス感覚(相術)
該当講座
▶︎家相地相講座
▶︎気学基礎講座 方位現象編
▶︎東洋占術の基礎概念をきっちり理解するための講座
▶︎【全9回】顕現相術-基礎実践縦断講座-を開講します。
正直これだけでは足りないと思いますが、どれか挙げろと言われたらこんな感じです。
墓相の講座は受講される前に確認テストをしています。濫用したり、墓相にとらわれたりすると、自分や誰かを追い込んでしまうので、お伝えする人を慎重に吟味させていただいております。相性があると思います。
顕現相術
顕現相術は正直応用的な部分が大きいので、いきなり顕現相術を受けてもやっぱり基礎が抜けているとチンプンカンプンになりやすく、時間をかけて基礎的な知識を習得したほうがいいと思います。あと、この術はやっぱり実践を積まないと「ああ〜なるほど〜」という感じになりにくいので、どんどんいろんな方の話を聞いて知識と擦り合わせる必要があります。
・十干十二支
・家相、地相
・八卦
・九星
・象意
・図や形を観察するバランス感覚(相術)
・卜術への抵抗感が少ない人
この占術自体、実践の中で生まれているので何よりも実践が重要です。
該当講座
▶︎気学象意講座
▶︎家相地相講座
▶︎墓相講座
▶︎顕現相術-基礎実践縦断講座-
特に象意の理解の深度によって解像度や連想の柔軟性が変わってくるので、これもとにかく選り好みせずいろんな知識をたくさん入れたほうが役に立ちます。自分にとって都合の良い連想ではなく、起きた出来事をピックアップするので、自己分析には一番使いやすい占いです。ノイズとなる妄想が入りにくい占いだと思います。
個別にお聞きください
ここに書いたのはあくまで目安です。人によってどこまでやりたいか、どの程度理解しているかがマチマチなので、もし自分が受けたい講座を迷っている方は「目的」と「今までやってきたこと」を書いてお問い合わせフォームからご質問ください。
にしけい