[占い理論] 極める以上「派生ルール」に踊らされることも根本を疑うことも必要。

有象無象の派生系ルールをたくさん集めて源流を辿っていくと、それらが全てある特定の抽象的なシンプルな理論から生まれたものだと気づくことがあります。

世に出まわっている「原理原則」とされるものは、「原」と言いながらもまだまだ「派生されたフェーズ」であることが多いです。

派生されたフェーズなので、派生したフェーズ同士で矛盾がうまれることもしばしばあります。

例えば「クレープにイチゴを入れるとおいしい」という原理原則があったとします。

Aさんは「イチゴは美味しいのか!じゃあ大きなイチゴをどーんと入れて食べ応えを出したほうがいい!だからクレープに入れるイチゴは大きい方がいい!」と主張します。

これに対してBさんは「イチゴは美味しい!じゃあイチゴを細かく小さくして散りばめた方がクレープのどの部分を食べてもイチゴを感じられるから、クレープに入れるイチゴは小さい方がいい!」と主張します。

きちんと両者の主張の根拠を伺い知ることができれば良いのですが、AさんもBさんもその根拠を示さずに「秘伝のレシピ」にそれぞれの主張を書きます。

Aさんが残したレシピは「クレープのイチゴは大きい方がいい!」

Bさんが残したレシピは「クレープのイチゴは小さい方がいい!」

そしてそれぞれのレシピが別の場所で発見され、その弟子たちは自分の師匠の主張を誇示したり、それと異なるものは批判したりします。

こうやって例え話にすると非常に滑稽でjust kiddingって感じなんですが、実際占い業界ではこういう場面がちょくちょく見受けられます。

自分が信じている原則が「何かから派生した原則」だという認識をもたないと、それらにずっと踊らされて、矛盾だらけの世界に踊り狂って精神を病んでしまうかもしれませんし、何ひとつ本質が見えてきません。

「なぜその原則を主張するのか?」と自分が信じる理論を疑い、根拠を掘り下げていかないと、いつまで経っても派生ルールに翻弄され続けるのです。

自分が信じる原理原則と矛盾するような反対意見にも必ず根拠があるはずです。

偏った原理原則、もしくはそれを主張する人を信奉していると、本質が見えてきません。それはただの宗教です。場合によっては争いの火種にもなりかねません。

 

でも、一度「派生ルール」に翻弄されて踊らされて、踊り疲れてクタクタになるぐらい、たくさんの派生ルールの波を浴び続けることも大事です。

信じて、疑って、成功して、失敗して、傷ついて、喜んで。

そうやって派生ルールに揉まれているうちに、見えてくるものもあります。

 

 

だから一度その先生やその原則に溺れてしまうのもありだと思います。

でも、大事なのはその先なのです。

 

その先なのです。

 

にしけい

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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