Whisperより抜粋
[2021/06/25] 「占い」を習いたい人が多いんだよな。「占い」という言葉のほうがイメージしやすくてわかりやすいから。でも、実際の占いは多くの人たちが認識している占いとは全然違ったりするし、全然占いっぽくなかったりする。…という感じになってきて、2年前ぐらいからどうもよりマーケティング的にはやりにくい方向性に進んでいて、そういうのを勉強するのは好きだからいろんな本や講座でインプットするんだけど自分の仕事に生きるかっていうと全然合わなかったりする。笑
1年前にも同じようなことを動画で話していますが…
なんというか日常が占いの場というか、生活が占いというか、その「これが占いです!」みたいなことを際立たせたり、強調しなくても、既に占って、終わっているというか。おそらく占いって発生したころから、こんな感じでもっと生活に密接で馴染んでいたと思うんです。特別なことじゃなくて。誰でもなんとなく使うような。
「占いはエリート層しかできない」「誰でも占いはできるようになるという考えがおかしい」と、線引きしちゃう人がいるんですが、なんというかそれって「売り込む側」「自分の能力を特別視したい側」「為政者側」の主張であって、本当は至るところに占いはあって、それを知らず知らず、占いとして認識せず使っていると思うんです。だから別に占い師じゃなくても、当たる当たらないの精度はともかく「占いの要素」を孕んだものがたくさんあって。占いを知れば知るほど「あれも占いじゃん、これも占いじゃん」になっていって、占うことが特別でも何でもなくなってくるんですね。(有識者・エリート層がやっていたという史実はありますが、そうでない人がやっていなかったということもありません)
だから僕がやっていることは占いのシステムや体系という観点から見た相談という感じで「かんがみてさだめる(鑑定)」というような仰々しいことをやっているわけでもなく、やれるような偉い立場でもないということなんです。
過去に2回ぐらいコンサルの方や、マーケティングのお仕事をされている方にアドバイスをもらったり、お会いする経営者の方から「にしけいくんはもっとこうしたほうがいいよ」と「売れるため」のアドバイスをいただいたりもするのですが、それらのほとんどが「”占い”を際立たせること」なんですね。で、いちおう試してみた時期もあるんですけど、最終的にしっくりこなくてやめてしまう。なんか違うな、と。過去のブログ記事とか読んでて僕が妙にギラついている感じだったら、それを試してみている時期だと思ってください。笑
コンサルとかマーケティングとかちゃんとしている人たちには申し訳ないのですが、占いって知れば知るほど本来はもっと自然で、カレーの玉ねぎみたいに溶け込んでいるものだから、特に際立たせて「すごいだろ!」ってするのってなんか違う気がするんですよね。
だから「占いをする!」とか「仕事する!」という線引きがなくて。もちろんお金を頂いてやっている以上、きっちりお話はするのですが、お金を頂かなくても常に占いをやっている状態なので、本人に伝えるか伝えないかの違いだけなんですね。僕の場合特に道具も使わないので、なおさら占ってるようには見えないのですが、もう頭の中はやっぱりそういうことでいっぱいなんですね。普通にコミュニケーションとして成立しないので、聞かれていないことは答えない…というだけで、ひとつひとつあれやこれやと頭のなかではやっちゃってるんですね。「やっちゃう」という表現が近いですね。
冒頭に述べたように、いちおう講座は「◯◯講座」という風に、占いを際立たせて紹介していますが…実際はもっと普遍的で日常に溶け込んでいて、あなたも普段使っているものの延長線上に占いがありますよ…ということなんです。で、それを体系化したり活用法を編み出してきた人たちがいて。中にはそれを「すごいだろ!特別な力なんだ!」とする人もいるんですけど、まぁそれはそう主張する人たちが生き残るための戦略のひとつなんですね。占い以外にもこういう流れのものいっぱいありますよね。際立たせる、特別視させる、凄そうに見せる。でも、それをわざわざやらなきゃいけないってことは、実は大したものじゃないのかもしれませんね。
という考えが強くなって、今年の始めぐらいに1回SNSやホームページをガラッとリセットして「何もない状態」にしたんですけど、本当に何のサイトか分からなさすぎて、どうしようもなくなったので、一周まわってちょっとずつ「わかりやすさ」のほうに進んでます。いやー匙加減が難しいっすね。笑
やっぱりこのサイトはなんかいろいろゴチャゴチャ混ざっててよくわからない…というほうが自然な気がします。あまりにもスタイリッシュにやっちゃうと、それはそれで際立たせようとする方向性に進んじゃうので、気楽にやっていこうと思います。
というわけで、相変わらず何を主張したいのかわかりにくい記事になってしまいましたが、現場からは以上です!
にしけい