最近読んだ本とか、最近聞いた話とか。インプットしたばかりの知識や情報に引っ張られるというか、とらわれてフラットな判断ができないことがあります。
僕も今でこそ減りましたが、占い教室で習ったことをそのままアウトプットしたり、インプットしたばかりの情報に寄せていくような感じになってしまったり。で、これ「あ、ズレてるじゃん。これ使いどころ違ったな」と気づいて初めて「引っ張られてたなー」って気づくんですよね。
たまに、講座を受講してくださった方が書いたブログとか、占いの結果を見ると「あれ?これ僕がこのまえの講座で話したことでは?」と思うものもあって「引っ張られてるな〜」と思って眺めてます。けど、すごく気持ちがわかるので、なんとも言えない気持ちになります。いや、本当に手に入れたものってすぐ使ってみたくなるよね。感動が大きかった分、それに引っ張られちゃいますよね。
僕もそうですけど、この「インプットしたばかりのものに引っ張られる病」にかかりやすいのは、感情の起伏が激しいというか、知的好奇心が旺盛な人に起きやすい気がします。まー単純に「影響を受けやすい人」というか「次から次へと何かにハマる人」とも言えるんですけどね。
それで、これがなぜ起こるか考えてみたんですけど、たぶんこういうことだと思います。
正直、ハンバーガーをテーブルに置いておいて「ハンバーガーください!」って言われて差し出しているなら「OK」なんですよ。適材適所というか。ちゃんと冷静に状況を見れているときなんです。
でも「野菜ください」って言われているのに「ハンバーガー」を出すってなんか違和感ができちゃうというか。「明日の天気は何ですか?」と聞かれているのに「南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s以上のものを台風と言うんですって」と答える感じです。「台風の定義」をインプットしたもんだから、関連性が低くても、関係なくても出してしまうんですね。
だから「とりあえずテーブルに置いた状態」をなんとかしないと、何の話をしても「テーブルにおいてあるもの」を結びつけてしまうわけです。
どの棚に入れるかちゃんと分類できてないってことは、感情が先行しすぎて冷静にそのものを理解できていないのかもしれませんし、場合によっては「一度忘れる」ことをして、テーブルに置くという状態を解消したほうがいいのかもしれません。
でも、「おお!」と思ったことって、すぐ話したくなっちゃいますよね。すごい気持ちがよくわかるのであんまり否定できないんですが、僕自身これで「あれ、なんか違ったな」と思うことがちょくちょくあるのでグッとこらえて気をつけています。という話です。
にしけい