とりあえず次の日のカイセリ行きの飛行機とホテルを手配できたので、イスタンブールの街を散策。主にこの日はヨーロッパ側を歩きます。
けっこう坂道が多くて、10月中旬現在サンダルで歩いてる人は僕以外誰もいなさそうですので、来る人は靴の方が歩きやすいかも。
Go To ターキーキャンペーンのもう4つ目のメリットとして、他に旅行客が少ないというメリットがあります。
とにかくお店がどこも空いてます。そのかわり他のツアー客の日本語ガイドを盗み聞く1人旅奥義「日本語デビルイヤー」が発動しないというデメリットもあります。
また、お客さんが少ないので外国人を見つけるとかなり声をかけて必死に客引きしてきます。しかし、インドのように500メートルついてくるとか、お金を出すまてま話しかけてくる…というしつこさがなく、割とサラッとしてます。
インド、エジプト、モロッコあたりが「客引きうざい国」として挙げられるのですが、とりあえずインド・モロッコでなんとか過ごせた僕にとっては子猫のように可愛い客引きでした。それでも旅慣れていない人は引っかかってしまうかもしれませんので要注意です。
一人日本語が話せる学生風の客引きに声をかけられました。
「ニホンジンデスカ?」
「そうです」
「学生デスカー?」
「そうです(そういうことにしとこう)」
「ワタシモデース、ワタシモ19サイデース」
「日本ノドコ出身デスカ?」
「富山です」
「ワタシハ渋谷ニ行ッタコトアリマス」
(「富山」についてはスルーで、写真を取り出す)
「コレハ銀座デース、知ッテマスカ?」
(渋谷じゃないんかい!)「知っています」
「アナタ、コマッテイマセンカ?」
「いや、これからスタバに行くんで困ってないですよ!」
「???(´·ω·`)」
「これからスタバ行ってくるよ」
「???(´·ω·`)」
「え?これからスタバに行くんだけど!」
「アナタジュウタン好キデスカ?」
「好きじゃないよ」
「エ?好キジャナイ?ナンデ?(´·ω·`)」
「え?好き嫌いに理由はないでしょ」
「アナタトルコノランプ好キデスカ?」
「好きじゃないよ」
「エ?好キジャナイ?ナンデ?(´·ω·`)」
「もうスタバ行くから、客引き頑張ってね!」
…
おそらくある程度の会話の定型文は暗記している感じでしたが「トヤマ」とか「スタバ」といった知らない単語が出てくるとフリーズしたり強引に次の疑問文を投げかけるタイプの客引きでした。
「え?これからスタバに行くんだけど!」
「アナタジュウタン好キデスカ?」
個人的にはこの下りが会話文として成立していなさすぎてツボでした。これからわからない言葉が出てきたら、とりあえず相手に絨毯が好きか聞いてみよう。
こんな感じであっさり目の客引きが多い中、比較的日本語で粘ってくる客引きもいました…
とは言うものの、せっかくなのでもう一人英語で声をかけてきた客引きに連れられて、彼のお店に行ってみることにしました。(全員が全員英語を話せるわけではなさそうなので、流暢な英語を操るトルコ人は情報収集としては貴重な存在です)
だいたい向こうから声をかけてくる人の9割は客引きなのですが、トルコはたまに普通に親切心で声をかけてくれる人もいて、そのあたりの見極めが難しくもあります。国民的に非常に人懐っこさがあるというか、割とフレンドリーなんですよね。それでいてインドとは違ってしつこくない。不思議な居心地の良さがあります。
国民の99%がイスラム教徒なのですが、モロッコのときに感じた「熱心にイスラム教信心してる!」という緊張感のようなものがなくて、全体的に宗教が形骸化しているようにも感じました。お祈りの場所もところどころあるのですが、全然利用している形跡がないところが多かったです。(家でお祈りしてるのかな?)
黄色いシャツを着たおじさんに連れられて行ったお店は普通にお土産もの屋でした。
中に入ると「チャイ飲むか?コーヒー飲むか?」と奥に案内されて「いや、いいよ」と断っていたのですが「まぁ飲んでいってよ、タダだから大丈夫だよ」というのでソファに腰掛けて雑談。
しばらくするとより英語がうまかったり、日本語も話せるトルコ人が集合。旅行者を安心させるために日本語で雑談。まぁこちらとしても日本語の方が話が早いので情報収集がてらいろいろ聞きます。
埼玉で2年ほど働いていたトルコ人のおじさんが日本語がうまかったので、イスタンブールの占い事情について聞いてみることに。
トルココーヒー占い
コーヒー占いに興味があるというと、日本語が上手なおじさんが実際に占って見せてくれました。
まずはコーヒーを飲みます。カップが可愛いです。
次に飲み終わったカップにソーサーを乗せて、時計回りに3回・反時計回りに3回まわします。このあたりの儀式的なものはあってもなくてもいいそうです。そして、それをひっくり返します。
トルココーヒーは細かいコーヒー粉ごと煮出してそのまま上澄を飲む感じです。なので、ドロドロのコーヒー粉がコップの底に泥のように残っています。
ひっくり返して固まるのを待ちます。だいたい3〜5分ほど待つようですが、このときはおしゃべりしていたので10分ぐらい経ってからあけました。
しばらくしてあけてみると、コーヒーの粉が固まっていました…なるほどなるほど…。
おじさんに実際占ってみてもらいました。
メモ:
思ったより三次元的に見る。面白い。— にしけい/Nishikei (@nishikei_) October 14, 2020
曖昧さや有機的なつながりをそのまま表現できるアナログの良さがある。これは新しい占いが生まれそうな予感。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) October 15, 2020
うん。1回見たけどもう十分コーヒー占いで占えます!フタをあけてみるとやっぱり僕の大好きな相術でした!これは完全に相術です!やった!
これならトルコで占い師としてやっていけそうです!
もうやりかたわかっちゃったしなぁ…
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) October 14, 2020
トルコの占い事情(おじさん情報)
占ってもらったあともいろいろ教えてもらいました。
・占い好きな人と嫌いない人分かれるけど、基本占い好きな人が多い
・主流はコーヒー占い。
・勉強したいなら近くの占い通りで英語対応可能な占い師が何人かいると思うから、交渉したらいいかも。
・この店で占いをするなら、店番的にやってもいいよ。スタッフでも占って欲しい人はけっこういるから連れてくるよ。
・イスタンブールは占い好き多いから、人気占い師はかなりお金稼いでいるみたいだよ。
・もし、にしけいの占いの2号店の支店を出すならイスタンブールに出せば?家賃も安いしけっこうありじゃない?笑
ということで、まさかトルコに到着した初日にいきなり占いをできる場所をゲットしました。
とりあえず、働き口が決まった!
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) October 14, 2020
ガチでやるなら市役所に届け出を出したりしなきゃいけないらしいので、今回は「市場調査」という感じです。
イスラム圏は基本占い禁止なのですが、今はトルコはいちおう「政教分離」という立場なので、商売的にも認可しているようです。
それでも熱心なイスラム教信者にとっては「邪教」のようで、でもまぁこのあたりは日本もそんなに変わんないかなという感じです。(好き嫌いはありますからね)
街で声をかけたのに、お土産も買わずに、働かせてくれとか、FB交換してくれとか、友好的なのか商売の邪魔をしたいのか、客引きのおじさんにとってはやりにくい客を捕まえちゃった…という感じでしょうね。
ちなみに声をかけてくれたおじさんは僕より2つほど年下で、40代後半だろうと思っていた英語が話せるおじさん(上の写真左のヒゲの男性)も僕と同い年でした。(免許証まで見せてくれた)
「日本人は若く見えるからね〜アジアの中でも変わった民族だよね〜」とのこと。
確かに今の僕は肉体年齢的には18歳ですし、中身も小学生レベルなので、もっと若く見えるかもしれません。どこへいってもまず「Student?」と聞かれるはトルコでも同じでした。
とりあえず明日からカッパドキアに行って1泊か2泊してイスタンブールに戻ってきたら占いのお仕事をさせてもらう交渉をしました!いろいろ楽しみ!
つづく!