前回の一白水星に続き…
八白土星の曲を作りました。「次は二黒土星じゃないの?」という声も聞こえてきそうですが、今のいろんな状況を踏まえて「八白土星」が旬になると考えて八白を作りました。
今回は曲もオリジナルでPVも「作詞歌担当にしけい」と、「作曲担当DJ易経」が出てきます。
今回の曲もかなり濃厚に八白を詰め込んでいますが、わかりにくいところもあるかもしれないので、歌詞と曲について解説していきます。よりこの曲を楽しんでもらうための予備情報という感じです。もちろん、知識とか関係なく楽しんでもらってもOKです。
八白土星rap
歌詞と曲について解説していきます。
止まる・停まる・泊まる・留まる
八白はすべて「とまる」という漢字で表現できます。方向転換するために一度止まる必要があります。なのでしょっぱなから「とまる」というフレーズが出てきます。「とまる」と書ける漢字から連想されるもの全て八白になります。例えば「停まる」→バス停や駐車場、泊まる→ホテルや旅館、といった感じです。次にいくためにはとにかく一度とまる必要があるわけです。
Worldもう終わる? REで始まるRevival
Worldは実はタロットカードの大アルカナ「World 世界」がかかってきます。愚者をスタートとして最後に「世界」になる大アルカナのストーリーをもとに考えると、世界→愚者の流れはまさにこの八白です。絶頂だったものが終わり、また最初から始まる。Worldが終わるわけです。また、ここには「ジョジョの奇妙な冒険」のDioのスタンドである「ザ・ワールド」もかかっています。「ザ・ワールド」は「時間を止めるスタンド」なので、1フレーズ目の「とまる」とかかっています。
八白は英単語だと「RE」で始まる英単語がほぼすべて該当してきます。その中でもRevival(再評価・再上映など)という単語があるのですが、キリスト教では「リバイバル」は「信仰復興」を意味します。タピオカやけん玉が時折リバイバルしてブームを起こすように、再び見直されて以前のような活気を取り戻すことをリバイバルといいますが、八白にも「一度止まって、再び動き出す」というニュアンスがあるので、非常にマッチします。
ここは一度退却・改革・そして再確認
「退却」一度下がる、天山遯という卦がまさに八白的です。改革は「Revolution」再確認は「Reconfirmation」ですのでまたもや「Re」縛りです。
100人乗っても大丈夫な物置みたいに
大事なものは北東にたまっていく・積み重なっていく
チリも積もれば山となる
八白は山のように何かが集まって高く積み上がっている状態を指します。その1つに「物置」があります。あとは「在庫」や「貯蓄」などを指したりします。梅花心易などでも「物が売れるか?」を占ってみて「艮(八白)」が出た時は「在庫がたっぷり」と見たりします。
ザオラル!ザオラル!さぁどうなる?
「ザオラル」はドラクエに出てくる「復活の呪文」です。2回に1回成功する呪文です。復活は一白の象意にも入ってくるのですが、一白・八白は陰から陽へ転じてまさに「これから」というフェーズですから、どちらにも「陽へ戻ろうとする力(復帰力)」があります。
ギリギリつないできた命のバトンパス
八白は「前世代の終わり」と「次世代の始まり」が同居しているフェーズなので、まさにリレーのバトンパスのような状態です。
サロンパス腰関節に貼って今日も飛び立つ
腰関節→八白の象意です。
でもなかなか抜けられないモラトリアム
「後退」と「前進」が同居するフェーズが八白なので、非常にモラトリアムな状態と言えます。転職したいけどできない、告白したいけどできない、そういった後退と前進の間で迷うという意味が八白にはあります。
切り開くため 己を磨く Refine
磨く:Refine 「改善」という意味もあったりします。Re縛りです。
High Jump 飛び越えるために
山のように高いところ:艮:八白です。
背中にかけて欲しいあなたのやさしい御言葉
四つん這いになった人間は背中が見える…というところから背面や背中を八白とすることがあります。四つん這いになった姿は「艮」の形なのです。
丑と寅のようにモーレツ頑張れる Let’s go Let’s go
さぁ仕事だ!見事な連携プレイで盛り返すぞ!
八白は十二支で言えば丑と寅になります。モーレツは「企業戦士」「猛烈社員」ですね。会社や組織に人生を捧げるような勢いで仕事をする人を指します。現在では「社畜」や「ブラック企業」に近いでしょうか。こういった「会社」や「組織」も「人が積み重なっている」「世代が続いていく」というニュアンスから八白になります。
ちなみにDJ易経が乗り込もうとしている電車は「JR山手線」です。「山」の「手」どちらも八白の象意になります。こういった動画の細かいところにも八白を仕込んでいます。
レッツ艮
八白を八卦で表すと「艮(ごん)」です。十二支の「うしとら」と入力すると変換に出てくるはずです。
生物としての通過儀礼
結婚・出産・引越し・成人・死といった人生において「次のフェーズ」へ進むための「節目」は全て八白になります。八白は「通過儀礼」という言葉で表すこともできます。
僕ら臨機応変の集大成
「臨機応変」つまり「反応すること」であり、英語だとReactionになります。八白は I was bornのようにどこか受動的なところがあります。「反応する」ことも何かがあってそれに動かされているので、八白に「受動的能動」というニュアンスがあります。ちなみに八白の対中二黒には「能動的受動」という意味合いがあります。対照的なものとして理解すると良いでしょう。
先人たちがつないだリレー
先ほども出てきましたが八白は「世代交代」のバトンパスというニュアンスがあります。
理屈じゃない縁(ゆかり)感じて
恋愛や結婚や出産などは「個人同士」というよりも「先祖同士」の相性や縁であることが多いです。「誰か選択する」「特定の中で何かを選びとる」という行為、つまり「好き嫌い」や「快不快」といった理屈や理論を抜きにした部分は実は「先祖が関与している」と考えられます。
・何か問題がある人を好きになってしまう
・恋人がいる人or既婚者ばかり好きになってしまう
・そもそも恋愛に興味がないこれらのほとんどは本人に原因があるのではなく、家相や墓相に原因があることが多いです。
また、恋愛や結婚することが人生の全てでもないので気にしなくていいと思います。— にしけい/Nishikei (@nishikei_) November 1, 2019
理屈じゃない「縁(ゆかり)」があるのです。八白のどうしようもなさと現実(リアル)を象徴する1フレーズです。
世界が寝静まる丑三つ時 動き始める
丑三つどき→八白の時間帯です。全体的にPVの雰囲気が暗いのは深夜の暗い時間帯を表現したかったからです。
土にまみれる種から 根が伸び進む
十二支の「丑」は「紐」の「つかねる」という言葉からきています。種から出た芽がニョロニョロと暗い土の中を紐状に伸び広がる様子はまさに「丑」なのです。
ルートは問わない リルートリルート繰り返し
ルートはroot、日本語にすると「根」です。木へんに「艮」で「根」です。数学でも「√(ルート)」を平方根と言ったりしますが、このrootに「s」をつけてroots(ルーツ)になります。「誕生のルーツ(根元)を探る!」とか言ったりしますが、艮はやっぱりそういった意味では「始まり」という意味合いが強いです。もちろん「リルート」はカーナビの「Rerooting」ですし、繰り返すは「Repeat」です。本当にしつこいぐらい「Re」で攻めてくる曲です。
Like a リクルート 右も左もわからないけど
リクルートはRecruitです。もう日本語になっていますが「新入社員」「新人」という意味があります。これも八白の中に入ってきます。どちらかというと「男性の新入社員」を指す場合が多いです。家族の組織内では「新しく生まれた若い男の子」がリクルートのポジションになります。右も左もわからない「迷い」も八白です。
変身するために堅忍不抜で向かうぜ
変身・変化。このあたりも八白の「Re」で言えば「Reformation」に近いです。再結成・再構築です。日本語化してる「リフォーム」や「リノベーション」も八白の象意です。「堅忍不抜」は意志をしっかりともちじっと耐え忍ぶという意味があります。八白の要素が強い人は妙なところで頑固さや粘り強さがあります。
そして次につなぐぜ 主役は君だ さぁ行きな
あのまなざしくれた 母さん 熱い想い残した 父さん
このあたりは「世代交代」を意識した歌詞です。また「天空の城ラピュタ」の主題歌でもある「君をのせて」の歌詞をそのままもってきていますが、「高いところ」にある「城」というものがどちらも八白なので、隠れた隠喩として歌詞に入れました。
生き抜くこのストーンオーシャン
「ストーンオーシャン」は「ジョジョの奇妙な冒険第6部」の「石の海(ストーンオーシャン)」と称される「刑務所」からきています。「拘留」「幽閉」「収監」といった一時的に「シャバから抜けている状態」を八白の象意とします。ちょくちょくジョジョネタを入れるのはジョジョが「血統」をテーマにした「家系」の話だからです。全体を通して非常に八白を感じさせる作品です。
真の王者は適応者
Author(著者)不在のwikipedia
でも大正・昭和・平成・令和 命のバトンつないできた
八白は「対応者」です。そして我々の先祖も環境に合わせて「適応」してきたからこそ、今こうして「子孫」である我々が生きています。有名人ではない限りwikipediaに「親が○○で、祖父が○○で…」という家系の情報は記載されません。多くの人たちが自分たちの先祖についてあまり注目せず、認知せずに死んでいくかもしれません。でも、明るみに出ないけれど、脈々と命のバトンが現代までつながって今ができている…というニュアンスが八白にはあります。
象意・韻をつなぐ面白さ
無数の言葉がある中で「八白をイメージさせる言葉」があって、それらをうまく組み込みつつ「韻を踏む」言葉を選んでいくのですが、これがなかなか面白い作業です。
歌詞に乗せつつ、曲にも乗せるので、縛りだらけなのですが、これを歌っている僕はとても自由な気持ちになれます。僕はどんなことでも歌のテーマにしていいのではないかと考えています。たぶん、これまで気学を研究勉強してきた人で九星をラップにのせて歌った人はいないと思います。
占いの面から見ても「もっと自由にやっていいんじゃないか」という考えをもとに、九星ソングをつくっています。
解説を踏まえた上で、もう一度聞いてみてください。一度と言わず何度も聞いて、八白をインストールしていってくださいね。
にしけい