占いは人間以外の存在からもお叱りやアドバイスをもらえる方法の1つです。

八卦や気学には「象意」という言葉があります。

「現象」には必ず「意味」があります。

ユーミンの「やさしさに包まれたなら」にある「目にうつる全てのことがメッセージ」というフレーズ。

これがまさに「象意」です。

最近、僕は自分の身の回りに起きる現象からとあるメッセージを受け取りました。

にしけいビビってるやろ?

昨年の8月で会社員を卒業し、究理占術研究家1本で食べていこうと決めました。会社員を辞める1週間前に第三子が生まれ、僕は4人を扶養する世帯主となりました。

「どうにもならなかったら会社員に戻ろう」とも考えていたのですが、やめてみてはっきりわかったことは「会社員やっぱ向いてなかったなー」ということでした。

独立したメリットは

1.家族との時間が増えた
2.朝焦らなくていい、通勤の無駄な時間がない
3.発案から実行までのスピードが超速
4.実験と失敗がたくさんできる

逆にデメリットとしては

5.保険や財務的なことを自分でやらなければいけない
6.油断してると仕事を入れすぎてしまう

といった感じです。

5は税理士さんにある程度お仕事をお願いしたり、妻やまわりのひとたちに手伝ってもらったりすることで解消できました。

しかし、問題は6の「仕事を入れすぎてしまう」ということでした。

「大丈夫」と思っていたつもりだったのですが、心のどこかで「仕事なくなったらどうしよう」というおそれがあったのだと思います。

あとは「占い」というお仕事の特性上、占ってほしい気持ちは「今」なので、なるべくお客さんの要望があったらすぐに応えるようにしていました。

その結果、ありがたいことに凄まじい量のお仕事が入ってきたのですが、今度は逆に「無駄な時間」がなくなり、本を読んだり、休息する時間が著しく減少しました。

自分でも「寿命削って好きなことやってるなー」という実感がありましたが、おそらく「恐怖を感じにないように忙しくしていた」のでははないかということも考えられました。

なぜなら、僕の身の回りに起きてくることが五行の「水」に関することばかりだったからです。

身の回りの出来事から寄せられた僕へのメッセージ。

それは「にしけい、びびってるやろ?」でした。

 

腎臓膀胱・吸引系の物件

 

独立してから体調はよかったのですが、1〜2月冷えが強くなり膀胱と腎臓を患いました。

自分で手相や人相を見てもわかりますし、さらに極め付けは「方位」と「家相」でした。

一白水星の凶方位や、水気の強い事務所で作業を続けることが多く、どう見ても「水」「冷え」ばかりが僕の身の回りにおきていることに気づきました。

五行で水気は「おそれ」の感情です。

冬や夜を人々がおそれるように、僕の気持ちにも「おそれ」がありました。

水は陰の「吸引する力」があります。なので、いろんなものが集まり寄ってきます。

占いの本も、人も、仕事も、情報も、たくさん集まりました。収集するという面ではこの「おそれ」は役に立ちました。

人は怖いから、集めます。怖いから集まります。

これは欲望であり、生物としての本能みたいなところがあるので、どうしようもありません。

フリーランスの方、起業された方、会社を経営されている方なら「誰しも通る不安」なのかもしれません。

当たり前の感情といえば当たり前の感情なのですが、僕はなぜこの「おそれ」が起こるのかをさらに考えてみました。

 

自由を守るために不自由になる

4秒ぐらい考えた結果、僕のおそれの原因は「手放したくないもの」があるからではないかと気がつきました。

僕が手放したくないものは「自由な時間」でした。そうです。

独立してフルで自分が好きなように使える時間を守ろうとしていたのです。

月曜朝に道ゆくサラリーマンたちを眺めながら息子とブランコにボーッと乗る日々を。好きなタイミングで昼寝できる日常を。

この「縛られない自由な日々」を守ろうとしていたのです。

まったくの本末転倒でした。

「自由な時間」を守るために「自由な時間」を自分自身で奪っていたのです。自由な時間を失いたくない。これが「おそれ」を作り出していたのです。

全ては「欲」だったのです。

勉強したい。研究したい。本を読みたい。本を書きたい。経験したい。

これらの強烈な吸収欲求が、陰の水の気を呼び寄せ、現象化していたのです。

 

叱ってくれる存在ってありがたい

 

相術や気学を研究していると、こういった「メッセージ」に気づくことがあります。

これに気づくためには気持ちを素直にフラットに身のまわりに起きる現象を観察する必要があります。

なかなか気づけないかもしれません。

しかし、必ず「現象」には意味があります。そして意思が込められています。

大人になると自分自身を叱り、律し、注意してくれる人が減ります。

でも、こうして「現象」を素直な気持ちで観察していれば、「ああ、今注意されているな」と気づくことができます。

宇宙というか、自然というか、大きな存在に、見守られているような、そんな気持ちにさえなります。

これまで数多くの人たちに叱ってもらい、注意してもらい、律してもらってきましたが

30すぎてついに人間以外の「現象」からコラコラとお叱りを受けることになるとは思ってみませんでした。

本当に占いってよくできていますよね…なんかもう、ほんといちいちおもしろいんですよね。

いや〜まだまだ僕の研究は続きそうです!

つづく!

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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