書籍紹介
門脇尚平「手相早わかり」「手相の総集」(東洋書院1995年1月出版)
「手相はキロに始まり、門脇で終わる」と自称する手相の大家門脇氏の書籍。
「手相早わかり」は手相の実際的な鑑定例が書いてあって、応用編といった感じの内容になっています。
線がある程度読めるようになってきた人はこの本でおさらいするのもあり。
門脇氏の書籍全般に言えることは、言葉の言い回しや説明の仕方がとてもうまい。
そして、何よりもオススメなのが「手相の総集」の方。これはすごい。
「総集」というに相応しい一冊。
右手左手の解釈・丘や線の捉え方・生命線運命線の流年法…など、過去の手相家たちが残した思想や読み方を解説を交えながらまとめられています。
他の書籍には記載されていないエジプトのガーファー家に伝わる口伝「指節による月流年法」も記載されており、手相の弱点だった月日単位の流年法となりえる内容です。
ガーファーの口伝は、「検討の余地なし」と判断する手相家が多いのか、最近の書籍では取り上げているものがほとんどありません。
僕と生徒さんたちでデータを収集していますが、月流年法は突発的な事故や口論といった人災の点で、よく当たります。
なぜそれが出てくるのか理論を研究中です。
これらを含めて門脇氏の「手相の総集」は、より深く手相を研究する上では必読の一冊だと思います。
にしけい