今回、ウルル(エアーズロック)とアリススプリングをヘリコプターに乗って上空から見るというツアーに申し込んでみました。ヘリコプターは人生初めてです。救援とか救助が初めてにならなくてよかった。
ヘリコプターの出発所はホテルから車で数分のところにありました。出発所についたら、まずヘリコプターに乗るときの注意事項をまとめたDVDを見ます。
僕だけ英語が聞き取れていなさそうだったので、心配だったのか「DVDに字幕をつけるよ」と言ってくれました。字幕はドイツ語でした。「Oh! I’m Japanese!」とツッコミを入れたら、ガイドのお兄さんは嬉しそうに笑っていました。どうやらオーストラリアンジョークだったようです。
基本的には「パイロットの言うことをちゃんと聞いてください」という内容でした。
いざ、ヘリコプターに乗り込みます!!
1人だったので、操縦席の隣の特等席(?)でした!
いちおう、ヘリコプターに乗る前にヘリコプターが墜落しないか占ってから乗っています。何かの講座で解説したいと思いますが、お気づきのように結果は墜落しませんでした。よかった。
そのまんまだ…
よく写真などで見るエアーズロックですが…本当に写真で見るまんまでした。
とにかく大きい!!!
シンガポールのマーライオンやエジプトのスフィンクスの実物は「ちょっとがっかり」という感想を抱く人が多いのですが、エアーズロックは本当に噂や写真通りでした。マチュピチュ遺跡もそうでしたが、「世界史の資料集の写真そのままシリーズ」に認定していいと思います。
30分の飛行時間で3万円ぐらいしましたが、登山できない今だったら乗る価値ありだと思います。本当によかった。
ウルルを見て率直に思ったことは、「これは、目指す場所だな」ということです。
何もないところにあんなに大きな岩があったら、理屈は抜きにして『目指す』という感じになると思うんですよね。
何もない平原で、誰かと出会いたい時、何かを求めたいとき、たぶんあそこを目指して歩くと思うんです。誰かいるだろう。何かヒントがあるだろう。雨風をしのげるかもしれない。自我を見失いそうなことがあっても、目印になる。指標になる。一歩前に踏み出せる。無条件で『目指す場所』という感覚になったんですね。
それと同時に『帰る場所』でもあったんだろうなと思いました。お手本にすべき先生でもあり、帰りを待っていてくれる母親でもあるような。この地に暮らす人たちが、聖地として崇めたくなる気持ちもわかるような気がしました。「存在感」「揺るがなさ」があるだけで、人々に崇められる。存在するだけで、何もしなくても価値がある。アイドルや神の究極系を体現しているような気がしました。
私たちの祖先である類人猿が誕生したと言われるのが500万年前ぐらい。ウルルは7000万年前からこの状態だったらしく、見えている部分も全体の5%。本当に氷山の一角。何もかもスケールが違いすぎることが、理屈抜きで分かる場所でした。死ぬまでに一回は見て、その存在感を感じて欲しい場所です。
旅は続く!
にしけい