占星術の占い師さんにバンコクの占い事情を聞いてみました。

 

【前記事】
【バンコク】Victory Mall (勝利記念塔の近く)で占い師を探していたら…

 

まさかの「占いのお店」が「占いマシーン」という絶望に打ちひしがれながらも、諦めきれずVictory Mallの中をくまなく歩き回ります…

 

 

あるやん!!

 

 

エスカレーターで最上階(7階)に上がったところにありました…!!!

 

 

いかにもコッテコテな雰囲気の占いブースです…

なんか占星術の学校を卒業したらしいおばさんが座っています。

 

おばさんに「日本で占いを勉強しているのですが、質問してもいいですか?」と英語で言うと、何を言っているのかわからないというリアクション…

翻訳アプリで同じことをタイ語で伝えると、おばさんは「まぁ椅子に座って」と促します。

 

僕は椅子に座ると同時に、おばさんはすぐさま電卓を叩きます。

 

「398」

 

 

どうもおばさんは電卓でしゃべるタイプのポケモンのようです。もうしばらく様子を観察してみます。

 

 

別の質問をしたときも電卓で答えが返ってきました。

 

おばさんの「398」はおそらく鑑定料だろうなということを気付きつつそれを無視して、占いについての質問を始めました。

おばさんもようやく「こいつは占いに来たのではないのか」と気づき、タイ語↔︎日本語の翻訳アプリでやりとりを開始します。

一瞬僕も電卓で話さなければいけないのかと焦りました…

 

おばさんも翻訳アプリをもっていたのですが、「今月ネットを使いすぎてつながらない」という女子高生のような理由で、僕のスマホに向かって交互に話す形で会話をしました。

おばさんに許可はとっていませんが、おばさんが僕との遭遇をやや上から目線め(?)でFacebookにアップしていたので、僕も容赦無くおばさんとのやりとりを書いていきます。

 

おばさん自撮りがうまい…

 

 

おばさんとの質疑応答

 

 

翻訳アプリを使ってのやりとりなので、一部おかしなところもあると思いますし、事前に論文を読んでいたものとおばさんの情報が違っているところもあるので、信憑性はハテナですが、やりとりした内容です。

 

「タイで人気の占いは何ですか?」

▶︎占星術、手相占い、タロット。特にアユタヤから続く伝統的な占いがあります。

 

「アユタヤの占い」はどのようなものですか?

▶︎占星術や数秘術を独自にアレンジしたものがメインです。

 

アユタヤには占い師がたくさんいるのですか?

▶︎たぶん、50人ぐらい。(素早く電卓で「50」と叩きました)

 

「タイでは生年月日を使った占いが人気ですか?」

▶︎はい。

 

「タイでは中国から入ってきた占いは人気ですか?」

▶︎いいえ (首を横に振る)

 

「タイの王室には占星術の先生のような人がついていますか?」

▶︎いいえ

 

「タイの若者はネットで占いをしますか?」

▶︎はい。ほとんどネットです。

 

「このお店では1人あたり、月にどれぐらい占いにお金を使いますか?」

▶︎798バーツです。(素早く電卓で「798」と叩きました)

 

「タイで占いのお店を開くには何が必要でしょうか?」

▶︎タイ語は必要でしょうね。タイ人は占いが好きですから、人は集まると思います。

 

「どんなお客さんが来ますか?」

▶︎女性が多いです。外国人も来ます。なので、英語の勉強も必要です。

 

「それなのに、なぜあなたは英語が話せないんですか?」

▶︎苦笑

 

「あなたはどのように占いを学んだのですか?」

▶︎国際占星術学会です。あなたも入った方がいいですよ。

 

「どのようなテーマを占うことが多いですか?」

▶︎仕事、お金、恋愛、結婚です。お金が一番多いです。

(女性も仕事についての質問が多いようです)

 

それ以外にも店に貼ってあった占いのポスターや占いのメモについて細かく質問しましたが、よくわからない点もたくさんありました。占いからのおまじない・おまじないグッズのコンボを重視しているようでした。このあたりはモンゴルも同じでした。

 

 

タイ占星術と呼ばれるものは、どうも12のハウスを簡略化して九星盤のように9のハウスに分類して占うようなものらしいです。ハウスの並び方も微妙に違っていて、やや簡略化されている印象を受けました。

 

 

お隣のカンボジアにもクメール式の占星術があったようですが、クメールルージュで書物や術者が消されほとんど残っておらず、タイからカンボジアにタイ式の数秘術と数秘術が入ったようですが、もともとカンボジアとは情報共有されている部分が多いようなので、東南アジア特有の占星術(Phrommachat horoscope)があるようです。

 

(プロンマチャット占星術は)ヒンドゥー教の創造神であるブラフマーにちなんで「プロンマ」と呼ばれる。これは、タイの仏教以前の伝統が近隣諸国、特にクメール帝国から取り入れられた例である。

大英図書館にはタイの星占いマニュアルが数冊所蔵されているが、いずれも折り畳み式の紙製で、タイ語のテキストとカラー図版が添えられている。

ある星占い本には、タイの十二支の動物のイラストが描かれている。それぞれの動物には、女性または男性の「アバター」(陰と陽を表す)と、この動物の年に生まれた人の魂の守護霊を宿す植物が添えられている。

What’s my Thai horoscope?

 

おばさんは「中国から入った占いは人気がない」と話していましたが、けっこうガッツリ十干十二支などを使った占いを使っている人もいるようで、勝利記念タワーの近くにいた占い師さんは万年暦のようなものを持っていました。

 

 

(結局、スケジュールの都合で夢占いのおじさんに占ってもらうことはできませんでした)

 

いろいろ質問していると、隣にお客さんらしき女性が座ったので、「すみません、お仕事のお邪魔をして申し訳ないです」と謝り席を立ちました…

 

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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