周易講座四期を開講いたします。本講座はオンラインおよび動画アーカイブによる講座になります。
過去の周易講座について
周易講座は過去に3回開講しております。直近の三期では1つの卦に対して下記のような項目で説明しておりました。
・キーワード
・納支
・図
・この卦が出るということは(普段使い)
・占断の目安
・卦象連想派生例
・卦辞の解説
・爻辞の解説
・漢字から理解する
・卦を理解する
・実践例
【PDF_周易講座3期_テキスト火沢睽より抜粋 (無断転載禁止) 】
六十四卦すべてを解説したテキストをまとめた本は500ページ以上になりましたが、受講された皆様にはご好評いただいております。
重いけど頼りになる1冊
現在、周易講座3期は動画アーカイブ受講できますし、全受講者には本書を配布しております。
周易を理解することの重要性
まず、周易が成立した場所・時代が現代と大きくかけ離れすぎているため、そのまま易経を読んだとしてもなかなか理解できないと思います。僕も19歳のころ初めて読んで、眠くなり挫折しました。
江戸後期〜現代に至るまで様々な易経解説本やコンテンツが出ていますが、正直特定の人物の著書のコピーや薄めたものばかりです。よく言えば、周易を研究しようと考える人たちは真面目なのですが、真面目というよりもやや「鵜呑み」に近いものが多いです。
なぜこのような解釈になるのかを吟味せず、ただ出てくる逸話や説話の解釈を講述しているだけなので、時代錯誤もあり、実践で使おうとしても全く使えないんですね。
実際に現場で使うにはそのまま鵜呑みにするだけではなく、きちんと「理解」する必要があります。上記のテキストの中で最も重要な点は「図」の部分です。抽象化された図で、単純でシンプルな動きや範囲を「理解」することで、卦辞や爻辞も読み解きやすくなり、それと同時に実際の質問に対してもサッと答えを出せるようになります。
抽象化することで、他の分野とのつながりが見えてきます。例えば、上述した火沢睽の動きは英単語だと「bifurcate」「fork」「stem」といった単語と同じ動きをしています。理解できれば、そこから自由に自分で「連想派生」を見出すことができます。
断易や梅花心易で占う上でも、周易は重要です。質問の解像度や緊急度が低いと、断易の爻や梅花心易の八卦に現れない場合もよくあります。特定の対象について観察したいときに裸眼・虫眼鏡・顕微鏡を使い分けるようなイメージで、断易が顕微鏡だとすると、周易は裸眼に近いです。離れて見る場合は非常によく見えますし、何かものを見る時に裸眼でも十分だということもよくあります。
周易講座四期での改善点
周易講座三期では全て出し切ったと思っていましたが、改めてテキストを見直していると、「ここはもっと滑らかに表現できる」「この卦はよりわかりやすい表現が出てきたな…」と思う点が出てきます。まだまだ、より良い講座やテキストを作れる余地があるということです。
よりシンプルな表現でサラッと卦を表現できるようになれば、そこから無数に具象を生み出すことが出来ます。今回の周易講座はこれまでの周易講座の内容を網羅しつつ、さらに抽象化と具象の再構築を図りたいと思います。なぜ、先人たちが爻辞にこの逸話をもってきたのか。現代で例えるなら、どういう話になるのか。新たな要素も加えながら、よりわかりやすく、より深く周易を学んでいただけるように改善していきます。
周易講座四期・詳細
日程
基本的に毎月・第四水曜の20時からになります。今期は月1回、全16回なので1年4ヶ月間の開講となります。1回3時間ほどなので全50時間以上になります。
■1回目 2025年6月25日(水) 20:00-23:00
乾為天・坤為地・水雷屯・山水蒙
■2回目 2025年7月23日(水) 20:00-23:00
水天需・天水訟・地水師・水地比
■3回目 2025年8月27日(水) 20:00-23:00
風天小畜・天沢履・地天泰・天地否
■4回目 2025年9月24日(水) 20:00-23:00
天火同人・火天大有・地山謙・雷地豫
■5回目 2025年10月22日(水) 20:00-23:00
沢雷随・山風蠱・地沢臨・風地観
■6回目 2025年11月26日(水) 20:00-23:00
火雷噬嗑・山火賁・山地剥・地雷復
■7回目 2025年12月17日(水) 20:00-23:00
天雷无妄・山天大畜・山雷頥・沢風大過
■8回目 2026年1月21日(水) 20:00-23:00
坎為水・離為火・沢山咸・雷風恒
■9回目 2026年2月25日(水) 20:00-23:00
天山遯・雷天大壮・火地晋・地火明夷
■10回目 2026年3月25日(水) 20:00-23:00
風火家人・火沢睽・水山蹇・雷水解
■11回目 2026年4月22日(水) 20:00-23:00
山沢損・風雷益・沢天夬・天風姤
■12回目 2026年5月27日(水) 20:00-23:00
沢地萃・地風升・沢水困・水風井
■13回目 2026年6月24日(水) 20:00-23:00
沢火革・火風鼎・震為雷・艮為山
■14回目 2026年7月22日(水) 20:00-23:00
風山漸・雷沢帰妹・雷火豊・火山旅
■15回目 2026年8月26日(水) 20:00-23:00
巽為風・兌為沢・風水渙・水沢節
■16回目 2026年9月23日(水・祝) 20:00-23:00
風沢中孚・雷山小過・水火既済・火水未済
受講形態
・オンライン(ZOOM)
・動画受講 (vimeo)
全ての講座を受講された方にのみテキストをベースにした周易講座の書籍を1冊配布いたします。受講された方のみ追加購入が可能ですが、受講された人数分に近い冊数しか印刷しませんので、ご了承ください。下記の記事も必ずご一読ください。
受講された方に向けて限定配布された書籍の取り扱いについて
https://nishikei.jp/oshirase-blog/45138/
受講料
全受講 188,000円
前期8回 100,000円
後期8回 100,000円
前払いのみとなります。講座途中および終了後も返金は出来ませんのでご了承ください。授業準備の時間やテキストの書籍化作業などを含めると正直毎回赤字の講座です。とは言え、それでも走り切ったあとの達成感や、自分自身の勉強になるため、今回も気合を入れて走り抜けていきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
にしけい