「ルシャトリエ=ブラウンの原理」から紐解く男女問題の原理とコントロールの仕方

 

今日は僕が学生時代に「物理化学」の時間に習った「ルシャトリエ=ブラウンの原理」を人間の行動に当てはめて考察してみます。

なぜこのルシャトリエの原理を覚えていたかというとただ単に「響きがカッコいい」からです。すいません。

 

ルシャトリエ=ブラウンの原理のおさらい

 

ルシャトリエの原理(wikipedia)

平衡状態にある反応系において、状態変数(温度、圧力、反応に関与する物質の分圧や濃度)を変化させると、その変化を相殺する方向へ平衡は移動する。

AとBどちらにでもなれる状態(化学平衡)があるとき

Aがもつエネルギーが強くなると、均衡を保つためにBへと変化しやすいということを表す原理です。

 

 

 

高校化学だと窒素と水素からアンモニアを合成する反応で見られたり、このとき圧力や濃度の条件が与えられて「どっちに行きやすい?」という問題が出されたりします。

僕もカワイ先生に教えてもらったときは「ああ、そうなんだ」ぐらいにしか思わなかったのですが、10年以上経ってから結構面白い原理だなと思うようになりました。

なぜなら、この原理を人間の行動に置き換えて考えることもできるからです。

 

ルシャトリエの原理で異性問題を説明できる?

 

今年は「ゲス不倫」という言葉が世に生まれましたが、いつの世にも不倫や浮気といった「男女の問題」は尽きません。

これらが起こる原因をルシャトリエの原理で考察すると…

このような化学平衡が起きていると考えられます。

 

 

この式から分かることは、独身で恋人がいない状態のときは「恋人」や「結婚」という状態に向かおうとします。

「べ、別に結婚なんか焦ってないし!しなくても生きていけるし!」と独身者3人が居酒屋に集まって談合している空間は非常に「独身」の力が強いため、実は非常に恋人や結婚相手を意識している状態だと言えます。つまり反応は既婚側に強く進みます。

 

 

これは「婚活パーティ」や「お見合い」でも見られる状況で、恋人がいない男女が集まると「恋人」という状態になりやすい…というのは説明不要なぐらい自然の流れです。

 

「独身」だということを強く意識すればするほど、その状態を脱しようと恋人探しに向かうということです。

 

しかし、ここで面白いのが恋愛というものは不可逆反応(一方通行)ではないという点です。出逢いがあれば別れもあり、結婚があれば離婚もあります。

 

既婚者が「独身のフリー」の状態に戻ることは「離婚」という場合もありますが、タイトルにもあるように「浮気」「不倫」という要素もここに入ってくると考えられます。

 

 

「結婚した」「恋人がいる」という意識が強く働けば働くほど、反応は左側の「独身(フリー)」の方へ進みます。

つまり、ルシャトリエの原理から男女問題を考察すると

結婚というものに何かしらの強い意識や執着が働けば働くほど不倫や浮気に走りやすいということです。

 

例えば

・相手がベタベタしてくる、束縛してくる

・家事や仕事が忙しすぎて結婚前のようにデートをする暇がない

・結婚前は下の名前で呼んでいたのに子どもが生まれてからは「ママ」と呼ばれる

・生活やお金に関することでの夫婦喧嘩が絶えない

といった「結婚したんだなぁ」ということを強く意識させられる出来事が続くと、反応の均衡を保とうと「フリーな状態」になろうとします。

なので、夫婦円満・カップル円満で過ごすには…

・適度に距離を置く

・相手の生活や自由をある程度尊重し、束縛しない

・結婚前や付き合う前の状態を再現する

ということが考えらます。

分子や原子で構成されている人間が分子や原子と似た性質を示すのは当たり前のようにも感じますが、意外と物理化学もおもしろいでしょ?

このルシャトリエの原理は男女問題だけではなく他のことにも応用できます。

 

 

教育にルシャトリエの原理を導入する

 

例えば…

子どもに勉強させたい場合「勉強する」という圧力をかけると、逆に「勉強しない状態」に陥る可能性が高いというわけです。

勉強をして欲しいのであれば、ノートや教科書を全部片付けて遊ばせまくって「もう君は勉強しなくていい!」と甘言を投げ

「勉強しない状態」を作った方が逆に「勉強する状態」になる可能性が高いのです。

「押してダメなら引いてみる」作戦ですね。

 

仕事にルシャトリエの原理を導入すると

 

さらにこれを仕事面で応用してみると

「がんばる」状態を保持させようとエネルギーをかけると「がんばれなく」なっちゃうというわけです。

ブラック企業、長時間労働、パワハラ、モーレツ社員…といった「がんばらせよう」とするエネルギーが強ければ強いほど

心身を病み、自然と「がんばらない」状態になってしまうというわけです。

もしかすると、企業がルシャトる(ルシャトリエの原理を導入する)ことで、適度に「がんばらない状態」を作り出し、鬱病や自殺を減らすことができるのかもしれません。

 

あなたが夜眠れないなら

朝起きれない人は当然のことですが、寝てください。

そして逆に夜寝れない人は、布団に入って暗い部屋でスマホをいじるぐらいならいっそのこと布団から飛び出して普通に活動した方が逆によく眠れちゃうということなのです。

「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ずる」という易学の至言がありますが、まさにこれはルシャトリエの原理を説明しているようにも見えますね。

化学も占いも実は言っていることは同じで「バランスよくやりなさいよ」ということなのかもしれません。

ちょっと長い記事を書いちゃったから、次に書く記事はバランスを取るために2文字で終わらせようかな

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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