【勝手に実験シリーズ】ガムの味持続性試験その1

■基礎実験1-1 温度と溶媒のスクリーニング

本実験ではガムの糖分が最も溶出しやすい条件を決定するため
下記の器具を用いて、下記の操作を行った。

■実験器具

 

・メスフラスコ
・駒込ピペット
・乳鉢
・糖度計(ATAGO)

■実験操作

乳鉢に20 mL溶媒の溶媒を加え、そこにサンプルガム(下記SG、1seet)を加えた。
粘性が出るまでSGを乳棒にて圧力をかけ、糖分を溶出させた後
溶液を糖度計にて測定した。

 

■結果

本実験の結果は下記の通りである。

条件1:
溶媒温度25℃、水 … 糖度1.9

 

 

条件2:
溶媒温度40℃、水 … 糖度3.4

 

 条件3:
溶媒温度40℃、12.5wt%食塩水 … 糖度8.5

 

上述の実験から

 

 

1.ガム中に含まれる糖分は温度によって溶出量が増加する。

 

2.溶媒中の塩分濃度を高くすると糖分の溶出量が増加する。

 

 

 

ことがわかった。

 

 

実験は続きます。

 

 

 

====追記====

 

本実験では、まず温度による溶解度の違いを調査した。

条件1と条件2では温度を25℃から40℃に変えて実験を行っているが
溶解度は1.5上昇している。
このことから、ガム中に含まれる糖(おそらくグルコース)は
溶媒の温度に比例して上昇することが考えられる。

次に、条件3では40℃溶媒を食塩水に変えて押し出し試験を行ったところ
溶液中の糖度は8.5まで上昇した。

これは豆腐の製造などにも用いられる塩析が起きていると考えられる。
本実験をするにあたり、ある大学の先生に知恵を拝借した。
(現在は明言を避けるが、結果がまとまり次第監修役として是非紹介させていただきたい)

人体に一番なじむの生理食塩水の濃度が0.9wt%とされるため
今回はかなり高濃度での実験となった。

次回は、この0.9wt%食塩水を用いて再度
押し出し溶出試験を行いたい。

また、実験の精度確保のため
次回は同条件で5回以上行い平均値を出すようにしたい。

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にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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