「やりたいこと」で「売れる」に向かうための2つのルートと注意点

今回は「やりたいことで食べていく」ということについて、いろいろな人を観察した結果も踏まえて書いていきます。

まず「食べていく」ということは「お金」を得ていく「生活していく」ということですが、現代の日本においてはよっぽどのことがない限り「食べ物がない」という状況に追い込まれることはありません。

まず「食っていけなくなる」とか「生活できなくなる」という心配は無視して大丈夫です。食料がなかった時代に刷り込まれた飢餓への恐怖感のようなものがあって、それをそのまま言葉にすると「食っていけなくなる」ということなのですが、まず現代の日本においてこの「食っていけなくなる」ことに対する無駄な恐怖感は捨てた方がいいと思います。

僕の中で下の条件があれば、失うものがないので「やりたいことをやれるかなりいい環境」だと思います。

▶︎親御さんが元気で介護や介助の必要がない状態
▶︎扶養・養育する必要のある対象(子供など)がいない
▶︎親御さんもしくは自分に持ち家がありローンが完了している

まずやりたいことをやらない人は「やれない前提」で考えるので「やれない理由」を探し始めます。地元を離れて育ち盛りの子供たちを3人扶養している僕から見ると、健康で独身というだけで「なんでもやれるのにな」と思って見てしまいます。失うもの、守るものがないのに、やりたいことに挑戦しないのはもったいないと思ってしまいます。

「やりたいことやって自由に生きようぜ〜」みたいな啓発をやっている人の多くが、独身実家暮らしです。正直「やりたいことやる」には「独身/実家暮らし/扶養介護対象なし」という条件が揃っていれば何でも挑戦できると思います。そんな状況で「会社行きたくないけど、お金が〜」と言いながら生きている人の気持ちがよくわかりません。僕ならただちに会社を辞めて好きなことをします。

 

「やりたいこと」で「売れたい」

 

これらのハードルを超えて「自分のやりたいこと」をやっている人にお会いすることが多いです。しかし、次によく出てくるお悩みが「やりたいことでお金を稼ぐ」というものです。

下の図で言うところの左上の「やりたいこと」で「売れる」というフェーズを皆さん追いかけようとします。

 

「この左上のフェーズにいくにはどうしたらよいのでしょうか?」というご相談、特に自営業をされている方から結構多いです。

左上のフェーズに行くには2つルートがあります。

 

■【やりたいこと優先ルート】「やりたいこと」をやって「売れていく」パターン
▶︎好きな絵を描いていたら誰かが評価してくれた(趣味→仕事)

 

 

 

■【売れること優先ルート】売れたあと自分の「やりたいこと」に寄せるパターン
▶︎売れる路線の絵を描いてそこに自分のエッセンスを足していく

 

 

僕は今のお仕事(占い/Webページ制作 など)は前者の「やりたいこと優先ルート」です。自分で売れているとは口が裂けても言えませんが、いちおう今のところ家族を養えています。最初から仕事にするつもりはなかったのですが、結果的に趣味が仕事になったパターンです。

後者の【売れること優先ルート】つまり「お金を得ること」を優先したあとに「やりたいこと」に寄せていくパターンの方もいます。こういった方の傾向として「何でもけっこう楽しめる」という柔軟性をもった人が多いです。物腰や考え方が柔らかくて「与えられたものの中で楽しみややりがいを見出す」という感じです。

【売れること優先ルート】はいくつか注意することがあって「売れること」を意識する必要がありますから「どうやったら売れるか」ということを自分なりに試行錯誤するエネルギーや時間が必要になります。

誰でも最初は初心者ですから、この「売れるための試行錯誤」が続かないと心が折れてしまいます。もしここが楽しめないのであれば、そういったことが得意で好きな人に任せるのもありかもしれません。一番きついのは「自分のやり方で売れるんだ!」と頑なになる人です。

どうしても「やりたいこと」が混じってくるので「自分の事業(商品やサービス)は自分が一番売り方がうまいはずだ」と、「売ること」を手放さない人です。もちろん自分で売り方を試行錯誤した結果売れるようになれば良いのですが、なかなか結果が出ないままやり方を変えないといつまで経っても売れません。餅は餅屋なので、このルートを進める人は「売ることが得意な人」に任せることも視野に入れておいたほうが良いでしょう。

 

「売れること優先ルート」の危険性

 

実は【売れること優先ルート】を選んだ方からもご相談をいただくことが多いです。

ある程度売上が上がってきて、従業員や店舗を増やし少しずつ拡大していきます。ここで「売ることが好き」という人はそのまま、左上にいくのですが、そもそも「やりたいことがあって始めた」という人にとっては「売れる」のあとに「やりたくないこと」の方向へ進む人もけっこういます。

 

もちろん全部が全部やりたくないことではないけれど「売れること」にともなって、やりたくない雑務や仕事が増えてきます。「やりたくないけど、やる必要がある」というものです。

ある程度「売れる」ことに成功すると、やりたくはないけど「売上を保持しなきゃ」という気持ちが働き「やりたくないこと」の割合が増えてきたりします。作りたくないけど作らなきゃいけない。従業員のためにも売上を作らなきゃいけない。こういったジレンマが起きてきます。

このフェーズに入ったらやるべきことは「自分の仕事」を手放すことです。これをせずに「私がやらなきゃいけない」と全部やろうとすると段々と精神や体調を崩していきます。

なので【売れること優先ルート】を採用する場合は

①こうじゃなきゃ楽しめないというこだわりを捨てる
②自分が売らなきゃいけないというこだわりを捨てる
③業務を自分がやらなきゃいけないというこだわりを捨てる

といった具合に、どのフェーズでも「手放すこと」「こだわりを捨てること」が重要になってくるようです。

もちろん【やりたいこと優先ルート】の場合も同じことが言えそうです。特に「②の自分で売ろうとする」よりも誰かに売ってもらう、広げてもらうほうがスムーズだったりするので、行き詰まりを感じたらとにかく柔軟にやってみましょう。

 

極まると転ずるルート

 

実は左上のフェーズに向かうにあたり【売れること優先ルート】【やりたいこと優先ルート】以外にもうひとつ【極まると転ずるルート】というものがあります。

これは「やりたくないこと」「売れない(評価されない)」ことをやりまくっていると、精神や体調を崩して強制的に左側の「やりたいことフェーズ」に入る方法です。

 

右下の「売れないこと」「やりたくないこと」を限界まで続けることによって精神的にタフになります。すると左側の「やりたいことフェーズ」に入ったときの「試行錯誤」が楽しくて楽しくてしょうがなくなり、自然と【やりたいこと優先ルート】に入っていきます。

右上の「売れる」「やりたくないこと」というのはだらだらと続いてしまいます。なぜかというと「ある程度成功している」し「自分が我慢すればまわりが幸せになる」という思考から、ちょっと居心地がよかったりするんですね。しかし、右下は評価すらされないので、続けていると自動的に左側のフェーズにいきます。

なので「やりたいことを仕事にしたい」けど、いまいちモチベーションやハングリー精神が湧かない…という方は、右下の「やりたくもない」し「うまくいかないこと」に手を出してみてください。とは言いながらも、右上の状態を続けていると自然と右下に循環していくので「そのまま」でも良かったりします(^^)

 

ということで、いってきます!

にしけい

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

小学生でもすぐに読める風水・地相・家相の本を書きました。読まれた方の頭の片隅に「風水・地相・家相ってこういうことをやっているのか」というイメージが少しでも残れば幸いです。

手相の入門書としてたくさんの方々に読んでいただいる1冊です。

日本で初めて花札を占いのツールとして体系的にまとめた入門本です。気持ちや感情の変化を読み取ることに長けた占いです。

方位作用?吉方位?凶方位?距離…気学の気になることを身をもって実験・検証した記録を綴った1冊です。失敗や家族を巻き込みながらも得られた「気学の本当のところ」をまとめています。

「手相占い」というものをバラバラに分解してこうなっているのかと観察する1冊なので、正直手相占いに夢や幻想を抱いている人は読まない方がいいです。でも、それが夢や幻想だと気付きつつある人には「薄々気付いていた曖昧なこと」を完全にぶっ壊してスッキリさせる1冊です。

気学(方位・家相・地相・墓相)はもちろんのこと、易、花札占い、手相、人相、顕現相術など幅広い占いでご活用頂けます。

占い・暮らしに役立ちそうなお話・講座のお知らせなど月に1〜2回配信中です。

ブログや無料メルマガでは書けない記事やよりクローズな話を月2回配信するメルマガです。

お買い物カゴ
上部へスクロール