【無駄やズレが大事】仕事や恋愛において新しいチャンスや可能性を広げたい人は押さえておきたい法則

今日は…

・効率を重視して無駄なことはしない
・同じような店ばかりに行く
・同じような人ばかりに会う
・同じような行動を繰り返している
・同じような場に居続ける

という人にはぜひ読んでいただきたい記事です。

仕事や恋愛において新しいチャンスや可能性を広げたい…という人にとっても有益な情報だと思いますし、案外「中途半端な状態も悪くないな」と思えてくる論文をご紹介します。

 

LinkedIn大規模実験(2022年)

 

LinkedInというビジネスに特化した世界最大級のSNSがあります。世界中で10億人が登録しています。自分の資格や経歴などをプロフィールに記載したり、情報を発信したりすることができます。採用活動や就職活動などにも利用されますし、同業者・異業種の方との情報交換も出来ます(僕は昔に登録して放置しています)。

このLinkedInを使って、MITのシナン・アラルさんたちが5年間・2,000万人分のデータを用いて実験してみたところ、次のようなことがわかったそうです。

 

強いつながりよりも弱いつながりのほうが就職やチャンスを広げる

 

共通の友人が多い人(つながりが強い人)と、共通の友人が少ない人(つながりが弱い人)では、つながりが強い人のほうが就職や転職の話につながるだろう…と考えてしまいそうですが、研究の結果「つながりが弱い人」のほうが就職や転職の話に圧倒的に優位だということがわかったそうです。

「つながりが強い人」というのは、共通点が多い人です。例えば、同じ高校・同じクラス・同じ部活・趣味も同じ・ほぼ毎日会う…という人は共通点が多く、つながりが強いのですが、新しい情報が入りにくくなります。近すぎると話しにくいことや頼みにくいのかもしれません。

「つながりが強いのほうが『信頼関係』が強そうだから、仕事も頼みやすいし、仕事につながりやすいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、この調査ではつながりが強い人は「全く知らない・まだ信頼関係が構築されていない人」よりも、就職や転職のチャンスが少なかったのです。意外ですよね。

なおかつ、「ほどほどにつながりがある人」が圧倒的に就職や転職に優位ということがわかったそうです。

①仕事などに関する情報量(チャンス量)
②仕事に応募された数(積極性)
③実際に採用に至った数(仕事の機会を得た数)

この3つの点において、「つながりが強い人」よりも「つながりがそこまで強くない人」のほうが、圧倒的に優位だということがわかったそうです。

つまり、「めちゃくちゃ仲のいい友人」と何度も会うよりも、「たまに会ってお茶するぐらいの人」のほうが新しいチャンスにつながるということです。

実際にLinkedInでは「共通の知り合い」が10人いる相手とのコミュニケーションで最も新たなチャンスが生まれ、15人以上になると新たなチャンスが生まれる機会が減ったそうです。

年齢を重ねると、人間関係が固定されがちになりやすいですし、人によっては「いつメン(いつものメンバー)」が固定される人もいるでしょう。しかし、この研究結果によると、「友達」よりも「ちょっと知り合い」ぐらいの人がたくさんいたほうが、いろんなチャンスが増えると述べています。

【論文】
The Network Structure Of Social Capital

 

ちょっとズレがあるから世界が広がる

 

この論文の調査結果は仕事以外の、恋愛・行動・思考・趣味などにも応用できると考えていて、過去に似たような記事を書いています。

Aを知るにはA以外を(離が作りだす近)
https://nishikei.jp/nishikei-pon-uranai/20682/

特定の何かを掘り下げてやり続けることも確かに良いのですが、「特定の何か」を離れて、それ以外のことをやったほうが「特定に何か」の発展につながる可能性がある…と感覚的に掴んでいたのですが、この論文でそれが証明された気がします。

「ほどよくズレがある人」や「ほどよくズレている分野」があったほうが、チャンスや世界が広がるわけです。

僕は「居場所」みたいなものも複数あったほうが健全で発展につながるのではないかなと考えています。自宅・職場以外の居場所が複数あって、ちょっとずつ顔を出すような感じです。

LinkedInの論文では「共通の友人10人」が最も新しいチャンスを生み出すと書いていたので、「自分がたまに顔を出す場所」が10ヶ所ぐらいになったときに、大きなチャンスが生まれるかもしれませんし、自分のほどほどの趣味が10個ぐらいになったときに新しい閃きが得られるかもしれません。

人間関係に対して「会う人全員と良い関係を構築しよう」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、ほどほどに食い違う会話をしつつも、たまに会う・たまに連絡を取る…という感じが良いのかもしれません。

案外、「飽き性」「中途半端」「掘り下げが足りない」「完璧ではない」「仲の良い友達がいない」といった状態はそこまでネガティブではなく、実はこういう状態のほうが創造的なのかもしれません。

今すぐ「久しぶりの人」に連絡を取ってみると、何かいいことがあるかも??

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。著書は50冊以上。三児の父。詳しくはこちらから。

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