「似合う」「オシャレ」の正体は何なのか?

 

「相術」の研究をしておりますと、ファッションや衣類にも規則性があることに気がつきます。

(物質社会において)うまくいっている人は「自分に似合う服装」をされていることが多く、手相や顔相から読み取ったキャラクターと服装の雰囲気がマッチしていることがよくあります。

この「似合う」「オシャレ」の正体とは何なのでしょうか。

そして、逆に「似合わない」「ダサい」と感じてしまう人たちの共通点は何なのでしょうか。

 

「自分自身のことがわかってないヤツかなぁ」

 

ファッションに疎い僕にしけいがウンウン考えていても、なかなか答えが出なさそうだったので

いつもお世話になっている麻布にある、とあるアパレル会社の社長様とお茶をしながらポソっと聞いてみました。

この社長様は26歳からアパレル業界に入り、70歳を超えた今もなおアパレルに携わり、新しいことにチャレンジされているエッジが効いたお方です。僕はこの社長さんが大好きです。

お会いするといつも眠そうなのですが、お話すると芯があるようでなさそうでやっぱり強く筋が通っている方です。

やわらかさのなかに剛性があり、僕が70歳になるころこういう人になっているのもいいなぁといつも参考にさせていただいています。

 

にしけい「アパレル業界に長く身をおかれている社長にお聞きしたいんですが…」

社長「うん」

「”似合う”ってどういうことなのでしょうか?」

「”似合う”か〜」

「はい。お店で店員さんが”お客様お似合いですよ〜”って言うじゃないですか?あの”似合う”の正体って何なのでしょうか?」

「それは〜服売るためにとりあえず(お似合いですねって)言っておくでしょう(笑」

「それはそうですよね(笑) 今後AIの技術が進んでロボットがその人に似合う服を見繕うようになると思うんです」

「うん」

「そのときに、ロボットにどうやって”似合う・似合っていない”を教えるのかなーって思ったんです。だから”似合う”とか”オシャレ”の言語化が必要になるのかなって」

「うーん、なんだろうなぁ〜。一応服のサイズとか体型に合ってるかとかっていう判断方法はあるけどね〜」

「なんかこう、高級な服を着ていても”違和感”を感じる人っているじゃないですか。人種や肌の色が違ったりすると同じ服でも印象が変わったりしますし…あの違和感の正体が知りたくて…」

「そうだなぁ〜そういうダサいと感じる服を着ているヤツは、やっぱり自分自身がわかってないヤツかな〜」

「自分自身がわかっていない…」

「体型とかもそうだけれど、自分が何を着るかに興味があって、自分がどう見られているかに興味がないと似合わない服を選んじゃうよね」

「なるほど…」

「やっぱり、(この仕事をしていたら)どんなものを着ているかって僕は気にするもん。お客さんとかでもやっぱりいいものをきっちり着こなしている人は仕事でも結果を残している人が多い…」

 (慌てて着ている服を正して背筋をのばす)

「(笑) でも別に高いものじゃなくていいと思う。やっぱり自分に向き合って自分に似合う服を研究できるか、興味があるかじゃないかな。興味が湧いたら自然と街を歩く人たちの服とかに目がいくようになるでしょ?」

「確かに…。その興味の根元って何なのでしょうか?」

「最初はやっぱりみんな”モテたい”とかじゃないの?(笑)」

「ああ、なるほど…確かにそれはあるかもしれませんね(笑)」

「自分に似合うもの、どう見られているかに向き合えるか(の度合い)が、”似合う”とか”オシャレ”を作り出しているんじゃないかな〜」

「”似合う”と”オシャレ”も意味が違いますよね?」

「違うね。”オシャレ”には個性というか、基本を崩さなきゃいけない」

「なるほど…。勉強になります…いつもダサい服でお邪魔しててすみません(笑」

 

「似合う」は自分と向き合えているかのバロメータ

服が似合う似合わないというのは「外見」の要素なのですが、社長とお話している中で「内面の要素」なのではないかと、気がつきました。

「自分と向き合う」という行為は、内観を必要とします。「自分」とはどのような性質をもっていてどのような存在なのか。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という孫子の有名な言葉がありますが、アパレル業界にも通用する言葉だったとは驚きです。

自分自身を熟知することができれば、自然と自分に似合う服が定まってくるのです。そして自分自身を熟知するためには敵(他人)を知る必要があります。自分以外の存在を深く知ることで自分自身をよく知ることができます。

ファッション誌を読んだり、オシャレな人のファッションを真似することは「敵を知る」ことになり

自分の体型や内面を分析し「己を知る」ことになります。

この両方ができれば自然と「似合う服」を選ぶことができるし、それをもう一歩踏み込んで崩すことができれば「オシャレ」になれるのです。

これは占いにも相通じるものがあります。

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易における吉と凶の定義でも「向き合うこと」というキーワードが出てきました。

…得る事。事象と向き合うことで「吉」となるのは、向き合うこと自体が「得ること」につながるため。

…失う事。事象を軽視及び無視すること自体が「得るチャンス」を損失している。

 

つまり、自分に似合う服を選べているかどうかは「自分と向き合えているか」のバロメータになるわけです。

そして、さらにその基礎を崩す「オシャレ」であれば「自分を変える・崩す勇気」があるというわけです。

オシャレ迷子の僕としてはこれほど嬉しい発見はありません…!なるほど!

ということで

 

「似合う」「オシャレ」のまとめ

「似合う」…自分と向き合い自分をよく知った上で身につけられる衣服の組み合わせ。

「オシャレ」…似合う服をさらに崩すことで、さらなる新しさを求める探究心溢れる衣服の組み合わせ。

「似合う」を選ぶためには自分・他人をよく観察し知ることが重要。

 

となってくるとロボットに「似合う」を教える場合は、まずその人間が「どんな人間なのか?」をよーく分析させる必要があるということです。

そしてそこに乱数を発生させ「崩し」を入れることで「オシャレ」ができます。

ただし人間は常に変化する生き物です。気持ちも思想も体型も常に変化し続けますから常に分析し続けなければなりません。

そういった意味では、日々変化が起きる手相による分析は非常にファッションと相性が良いかもしれませんね。

にしけい

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