【継続と蓄積の相互作用】蓄積のためには少し個を離れることが大事

自分を含め、人の行動と結果を観察していると、いかに「蓄積」が重要なのかを思い知らされます。

接客業やサービス業などでうまくいっているところは必ずと言っていいほど、顧客情報やノウハウを蓄積しています。「再現性」という観点でも「蓄積」は重要で、蓄積がないと一時的で終わってしまいますし、「気合いや根性が足りないからうまくいかないんだ」とか「今だけ調子が悪いんだ」といった考えで現実逃避に走る傾向があります。

技術職や知的財産も全て「蓄積」の上に成立していますし、何もないゼロベースから何かを生み出すというのはほぼ無理で、何かの上に載せるような形で「蓄積」が起きます。

恋愛や人間関係においても、修正や改善によってノウハウが蓄積されていきます。人付き合いもある意味、ノウハウの蓄積だと思います。恋愛などでも同じような失敗を何度も繰り返す人がいますが、失恋や失敗をしたときに次につながるような抽象化概念に変化するように意識しないと、個別の具象が増えるだけで発展や継続しなくなっていきます。

蓄積と継続は強い結びつきがあって、継続できると蓄積しやすくなりますし、蓄積すると継続しやすくなっていきます。局所的・一時的といった状況は継続を妨げる要因になります。一気にやる、今だけ頑張る、特定の人物のみに絞る…といった範囲の限定度合いが強くなると、継続が起きず、自然と蓄積も起きにくくなります。なので、無理すると続かなくなり、蓄積も起きにくくなります。

蓄積のためには、「特定の条件」を踏まえる必要があるので、少し引いて俯瞰する必要があります。過去の自分の行動や結果を振り返ることで、その過去の出来事の上に新しい何かを積み上げることが出来ます。なので、勢いやノリだけで突っ走りすぎて振り返りや内省が行われないと蓄積が起きませんし、何も考えずただぼーっと過ごす時間が多いとそれはそれで蓄積が起きてきません。

このブログもそうですが、自分の行動ややってきたことを記録することで、「ひとつ上の自分」を積み上げていくことが出来ます。記録やアウトプットは非常に重要で、なるべく文章や形に残したほうが蓄積が起きやすくなります。状況や心境が不安定になりやすく、波が大きな人は「蓄積」が行われていない場合が多いです。調子が良い状態が続けば良いのですが、調子が悪くなったり、外部環境が変化したときに一気に崩れ去る傾向があります。攻めも守りもどちらも蓄積が重要になりますし、下手に開運スポットに行ったり、おまじないをするよりも、何かしら日々の積み重ねをコツコツ続けるほうが圧倒的に状況が好転しやすいと思います。

蓄積は当たり前のことすぎるし、地味すぎるのですが、僕が見ていて「この人すごいな」「この人うまくっているよな」という方と、そうではない方の差は何だろうと考えたときに、毎回「蓄積の違いだよな」という答えに行き着くので、過去に似たような記事を書いているかもしれませんが、改めて書いた次第です。

一時的、一過性といった行動は「範囲の限定」が起きていて、普遍性が弱い行動を指します。「潰しが効かない仕事」というのも特定の業界など「範囲の限定」度合いが強すぎることを指します。毎日の積み重ねの中に普遍性を見出せることが出来れば、それはあなたにとって大きな力になると思います。その普遍性を見出すためにも少しだけ離れたところから自分を振り返る必要があります。

焦らず、コツコツやっていきましょう。

にしけい

▶︎ブログ記事一覧へ

関連記事

書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。著書は50冊以上。三児の父。詳しくはこちらから。

6/15(日)・6/16(月)の2日間、横浜ご相談会を開催いたします。皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

6月21日(土)に開催します。阪神競馬場からの居酒屋…というおっさんの流れオフ会です。おっさんではない方でも誰でも参加できます。

無料メルマガを読んでくださっている方の手相を解説する企画です。まずは1000人の手相を解説します。Youtube手相談室で解説しています。

月に1〜2回ゆるっと配信しています。お知らせや占いに関するトピックを書いています。

記事カテゴリーで検索

 
お買い物カゴ
上部へスクロール