反応強度と固定観念の関係: 自分を理解するためのヒントは既に身の回りにたくさんある

さまざまな事物において言えることなのですが、「反応の強さ(速さ)」と「イメージの固定度」は比例します。

あなたが何かに強く反応するときは、その対象についての「固定されたイメージ」があります。

例えば、自分の名前が「田中」だったときに、「田中=自分」とか「田中=親族」といったイメージが結びついています。それ以外にも過去に自分が深く関係をもった相手に「田中」という名前の人物がいたり、自分にトラウマを植えつけたような相手の名前が「田中」だった場合、「田中」というただの記号に強く反応してしまうわけです。

それ以外にも例えば、「占星術」という言葉に反応する人は「占星術=◯◯」のような何かしらの固定されたイメージが存在しており、「占星術」という文字列を見ると他のキーワードよりも強く・速く反応してしまいます。

例えば、僕はバイクや自動車にあまり詳しくありません。知識や興味があまりないんですね。なので、「カワサキのバイクが1番だ」とか「バイクはホンダ一択でしょ」と言われても、特に何も反応できないんですね。しかし、カワサキのバイクが好きな人や、ホンダのバイクが好きという人がバイクの話を耳にすると強く反応してしまうはずです。

野球や政治や宗教の話がなぜタブーなのかというと、イメージの固定度が強いテーマだからです。その人物の中のセルフイメージと強く結びついていたり、時間やエネルギーを注いでいる分、イメージの固定度が強くなります。その結果、強い反応を生み出し、口論や争いにも発展するおそれがあるわけです。

それ以外に、例えば「年齢」というものに反応する人もいます。年齢を言いたがらない人や、年齢を偽ろうとすることも「反応」のひとつです。ただの数字にすぎないのですが、その人物の中に「◯歳=こうあるべき」という固定されたイメージがあると、年齢に反応してしまうわけです。

「自分」という存在の範囲内を特定の要素が占めていればいるほど、つまりその特定の要素に傾倒するほど、反応は強くなります。

例えば、「自分には野球しかない」という状態で、野球が禁止されたり出来なくなると、ショックを受けて途方に暮れたり自分を死に追いやったりするかもしれません。このショックを受けたり、自死を選ぶことは大きな反応のひとつです。

自分が何に反応しているのか?反応してしまうのか?をよく観察してみてください。もし、難しいようでしたらまわりのをよく観察してみてください。あなたが反応した結果たちがあなたのまわりに集まっているはずです。

命に関わることも「自我」という強いイメージ固定が働いているため、反応が強くなります。これは生物全般言えることなので、しょうがないことですし、生きていくためには外部の何かに反応する必要があります。あなたも僕も常に何かに「反応」しながら、生きています。

しかし、その反応が過剰になることで、生産性や多様性をもたらす行為を妨げるのであれば、見直した方が良いかもしれません。

あなたは何に反応していますか?何に反応しやすいですか?

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。著書は50冊以上。三児の父。詳しくはこちらから。

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