魚が陸で暮らし続けるとどうなるか

例えば、魚が陸で暮らしていると呼吸が出来なくて苦しくなります。場が合っていないわけです。それでもその魚が陸に住むことに固執して陸に残っていると、とある鳥が「少しだけ水をもってるから400円で魚くんに売ってあげるよ」と提案するわけですね。魚はしんどいのでその水を買うわけです。

毎日毎日、鳥から水を買うわけですが、生活は一向に良くなりません。少しだけ水辺に近いところに移動しましたが、やはり海や川とは違って水が潤沢にはありません。ついには体調を崩してしまいました。

魚はどうして陸を離れて海や川に向かわないかと言うと、陸でしか暮らしたことがないので、外の世界が怖いんですね。苦しいけれど、今まで住み慣れた場や、仲良くなった鳥くんと離れてやっていけるか不安なわけです。

しかし、魚がこのまま陸で暮らしていくと、どうなるかはもう明白なわけです。少しでも元気なうちに海や川に飛び込むことができれば快適な暮らしが待っているかもしれませんが、もう干からびて死んでしまう直前に海や川に飛び込んでも手遅れかもしれません。

魚は鳥から水を買って「自分は陸でやっていけるんだ」と自分に言い聞かせたとしても、やはり苦しいものは苦しいわけです。だって場が合っていないんですから。

自分にその場が合っているかどうかを見分ける方法は簡単です。「続くかどうか」です。続けようとしたり、だましだまし続けようとしている場はどう見ても合っていないわけです。

また、「今までは合っていた」けれど、自分や場が変化して「合わなくなること」もたくさんあります。そういったときに、フットワーク軽く場を変えられるか。考え方を変えられるか。固定観念を捨てられるか。

壁にぶち当たったのであれば、方向転換が必要なわけです。「逃げる」とか「諦める」ってただ方向転換しているだけで、全然悪いことじゃないし、恥ずべきことでもなんでもないんですけどね。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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