「自信がないんです」と言語化して、断定しているということは、自信があるんですね。
例えば「マッピュクスザウサーをやってみてください」と言われると、どうでしょう?自信あります?
「何それ?マッピュ?」というぐらい全く分からないものに対しては、自信があるかどうかすら断定できないんです。
なので、まず「自信がない」という状態は、これからやろうとしていることの「イメージ」が既に出来ているわけです。
これからやろうとすることを「シミュレーションする」と言ったりしますが…
シミュレーション(simulation)の語源を調べてみると、「見せかけること」「まがい物」「虚偽」「不誠実」といったワードが出てきました。「やったふりをする」「やった気になる」という状態です。
つまり、自信がないという状態で固定されているイメージはほぼ虚なんですね。少しだけ経験した状態なので、「実」がほぼないので「虚」で埋めるしかないんです。
スキーを滑ったことがなかったら、スキーについての知識やイメージで埋めるしかないんです。
自信がない状態だと、知識のインプットにとらわれます。なぜ知識をたくさんインプットしようとするかというと、「実」を埋めようとするためなんですね。でも、それはあくまで「虚」なんです。「自分」というファクターが抜け落ちた妄想ですし、シミュレーションの設定もデタラメだったりします。
自分で作り出した虚のイメージを強く固定させればさせるほど、「自信がない」という状態が続きます。
一言で言うと、「自信がない」と言える人って、すごく頑固なんですよ。自分がもっているイメージや行ったシミュレーションがそうなると信じ切っている。だから、「自信がない」と言える人って自信があるんですよ。
なので、まず「自信がない」と言ってしまう人は、「自分の想像している結果にはならないかもしれない」というループ解除が必要なんですね。自分は妄想している、嘘の情報を信じているということに気づく必要があるんですね。
それで、なぜ嘘の情報を頑なに信じるかというと、そのほうが都合がいいからなんですね。それを信じた方が傷つかない、安定を保てる、今の自分のままでいられる、変化したくない。そういった意味でも、やっぱり頑なに固まっている、頑固な状態なんですね。
反対に「自信があります」という状態も、これはこれで偏ったイメージを信じているかもしれませんが、「自信がある」という状態のときは「行動」に移しやすいので、「結果(実)」が得られやすいので、トータルでみると「自信がないんです」という状態よりメリットが大きいんですね。
というわけで、今後「自信がないんです」という方を見かけたら、「嘘の情報を信じ切っているんですね」と言ってみてください。たぶん、怒られます。(怒られました笑)
にしけい