「追いかけているつもりでいたけれど、実は逃げていた…」ということもあるのかもしれませんね。
好きな彼を追いかける、幸せな家庭を追い求める、利益を追求する、家族や社員の幸せを追求する…
目玉が顔の前面についていますから、何かを追いかけるには適した姿形をしているわけですが、もしかしたら目を背けたい何かから逃げるために走り出している…ということもあるのかもしれません。
背後霊は背後をとったつもりでも、もしかしたらその背後には何かがあるのかもしれません。なぜ背後霊になったのか。背後霊になった背景があるはずです。背後をとることに躍起になる背後霊。しかし、もしかしたら背後霊も何かから逃げているってこともないでしょうか。
ストーカーも同じです。特定の誰かを付け回すストーキング行為。なぜ特定の相手を追い回すのか。目を背けたい現実があって、それから逃げるためにストーキングをしているかもしれないと考えると、ストーカーも何かにストーキングされているのかもしれません。
鬼ごっこの鬼もそうです。「自分だけ仲間はずれにされたくない」という葛藤から、他者を追いかけているのかもしれません。負けたくない。馬鹿にされたくない。何か認めたくないことがあって、それから逃れるために駆け回っているのかもしれません。
好きなアイドルの追っかけも、もしかしたら普段の生活が嫌で、そこから逃れるために追いかけているのかもしれません。
あなたは何かを追いかけていますか?
その果てしなき追いかけロードはどこまで続いているのでしょうか。どこに向かっているのでしょうか。
そして、何があなたをそこまで駆り立てるのでしょうか?
鬼ごっこのように「ルール」があるから追いかけているのでしょうか?
銭形警部のように「使命感」があるから追いかけているのでしょうか?
「追いかけている」というと、とてもポジティブに聞こえるんですけど、その背景が大事な気がします。
だいたいですね、追いかけてるときって、その追いかけている対象よりも大きなものに追いかけられているんですね。大事なものというか。
「ヤツを消さなきゃボスに殺される」とか。
「シマウマを狩らなきゃのたれ死んでしまう」とか。
何から逃げているかが分かれば、意外とそれを追いかけなくてもいいかもしれないって話です。
何かに追われているときは、追いかけてくる存在のさらに背後を考えてみてください。
「締め切り」に追いかけられているのであれば、「締め切り」がなぜ私を追いかけてくるか考えてみてください。
締め切りはなぜ生まれたのか…締め切りがオギャアと産声をあげ、締め切りのお母さんが「この子ったら、なかなか泣き止まない困った子だねゑ」なんて言いながら、幸せそうな表情を浮かべているかもしれません…
やがて締め切りも少年から青年へと成長し、追いかける胆力や脚力がついてきます…
やる気満々の締め切り。もう走り出したくてしょうがないという表情(カオ)…
そして、私を見つけて追いかけてくるようになるわけです…
そんな締め切りに反対にこういう風に言い聞かせるのもありです。
「締め切り…君は私を追いかけていていいのかい?そんなことをして誰が幸せになるんだい?実家のお母さんも泣いているぞ」と。逆に締め切りに詰め寄ってやるんですね。
少しずつ、締め切りとの距離を縮めていく…むしろ、締め切りを追いかけてやるんですね。
逃げていたつもりが、追いかけていた…というパターンですね…そういうパターンもあるんですね…
こうやって締め切りを擬人化して現実から逃げるパターンもあるんですね…
あばよ!!