主人公が敵に容赦無くとどめを刺すのか・生かすのか

少年漫画って常に何かしらと戦っていることが多いのですが、「敵」として現れた登場人物が主人公に倒された後どうなるか…というのは作者の方針や考えが色濃く現れるところなのではないでしょうか。

簡単に言うと、主人公は完全に敵を死に至らしめてしまうのか、それとも生存させるか…というものです。

特定の敵キャラのみ生かしたり、殺したり…ということもありますし、物語を進める上でより都合が良い方を選んだり、主人公の性格や方針によっても変わってきます。

僕は個人的に倒した敵が復活して、主人公と共闘したりする、王道少年漫画パターンが好きです。その時、その場では敵だったけれど、タイミングが変われば立場が変わります。殺してしまうとそういう可能性が消えてしまいます。

最初は味方だったけど、後で敵になる…というパターンもあったりしますけど、はっきりと分類できない何とも言えない関係もいっぱいありますよね。

自分が変わる可能性と相手が変わる可能性両方あるので、立場というのは非常に曖昧ですよね。

なので、僕は現実世界でも「生きている限りまたどこかで会うかもしれない」「また違った形で再会するかもしれない」という余地を残しながら生きています。悪く言うと詰めが甘いというか、きっちりしていないんですね。

すごく不快な思いをした(させたかもしれない)相手でも、1年ぐらい会わないとそれを忘れて、また普通に話せるようになるんですね。最近はこの「忘れる周期」がけっこう早くなってきていて、憎み続けるのがめんどうになるんですね。

ポケモンのランクバトルに参加していても「環境によって変わる」というものを強く感じます。今まで多くのポケモンに刺さっていたポケモンが、対策が打たれたり、シーズンが変わると刺さらなくなる。だから「絶対」とか「固定」って本来はないんですね。だからこそ人間はそれを願うんでしょうけれども。

何が言いたいかというと、「今はダメなこと」でも、それは「未来永劫ダメなこと」ではないということです。

逆に「今は良いこと」も、それは「未来永劫良いこと」ではないということです。

それでいて、後者の考えはただただ不安になるだけなので、同じ不確定なものであるのであれば、前者を採用した方が生きやすいのではないか…ということなのです。

今はダメなこと、うまくいかないこと、苦手な人、嫌いなもの…そういったものも「今だけ」かもしれません。

そりゃ「あの人は悪い人」「あの出来事は絶対悪いこと」と決めたほうが楽な場合もあるんですけど、場や環境が完全固定されるということはありませんからね…。

 

にしけい

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西田 圭一郎

1987年富山市生まれ。工学修士。 商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。黒も好きです。どの国に行ってもスチューデント扱いされます。詳しくはこちらから。

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