何か仕事をするとき、必ず「相手」がいます。サービスや商品を提供する側にまわったときにどうしても「提供者側が頑張らなきゃ」と気合を入れたり、肩に力が入ったりします。相手や用件によってはプレッシャーやストレスになることも。
「ああ、明日のアレどうなるんだろう」なんて布団に入ってから眠れなかったりすることもあるかもしれません。それは真面目に真剣にそれに取り組んでいる証拠なので、決して悪いものではありません。
「うまくいかせたい」と願うことは誰もが思うことですし、「失敗したくない」という気持ちもよくわかります。しかし、必ず「相手」がいます。
占いも「相手」がいます。占いを提供する側と占いというサービスを受ける側です。どうしても「占い師が頑張らなきゃ」とか「知識や勉強が足りてない…」とか「自分は100%いいことを言わなきゃいけない」といったことが頭をよぎることもあるかもしれません。
講座や教室でも「うまくしゃべろう」とか「テキスト大丈夫かな」とか「間違えないようにしなきゃ」とか、そういったことを考えると踏み出せなかったりします。しかし、何度も言いますが「相手」がいます。「相手に甘えろ」とか「仕事の手を抜けばいい」と言っているわけではありません。
「その場」は「あなた」と「相手」がいて初めて出来上がる場だということをお伝えしたいのです。サッカーの試合も、ピアノの演奏発表会も、レジのバイトも必ず「相手」がいます。
あなたのお仕事も「相手」がいると思います。そしてその「相手」と「あなた」の対話なのです。どうしても「提供者側」が我慢したり、がんばったりしなきゃ…という考えが根付いている人が多いのですが、もっとフラットでいいと思います。
なんなら「相手」とその場を一緒に作っていく、協業でいいのではないかと思います。50%と50%。どうしても「○○しなきゃ」と考えて身動きが取れなくなったり、胸が苦しくなる人は「一緒に場を作る」ということ意識してみてください。
全く同じ条件は存在しないから全部初めて
過去にあった失敗からトラウマや何かに対して嫌悪感を感じる人もいるかもしれません。しかし「全く同じ条件」は存在しません。時期が変われば空間が変わります。うまくいかなかったときと同じ条件に見えても「相手の条件」が変わっているかもしれません。
もちろん「やっぱり同じような結果になった…」と思うこともあるかもしれません。そなればこちらの条件を変えて次に備えるだけです。「同じ条件でのチャンスは二度とない」というのであれば「初めてのこと」なので、あとはやってみるしかないです。
というかすべてにおいて「初めての条件」であることしかありませんので、毎回「初めまして」という気持ちでやってみてもいいと思います。
何度も言いますが必ず「相手」がいる場合は、その相手による要因も必ず存在します。「相手」だけのせいでもなければ、「自分」だけのせいでもありません。
自分がそのときできることを精一杯やる。そして「そのとき」は「初めて」のことなので、とにかくやってみるしかないのです。「自分だけが頑張る」とか「自分がなんとかしなきゃ」というのも実は「ひとりよがり」だったりします。
読んでいる「だけ」でも共同創作者
このブログも大半の記事が読者の方に身を委ねて書いています。
「読んでくださっている人がいるかもしれない」と思えるだけで「書こう」と思えるわけですから、あなたもこのブログの共同創造者の1人なのです。
あなたがやったお仕事や行動がまわりまわって僕のブログに影響を与えていたりしますから、あなたと僕は切っても切れない存在なんですよ。
すごく嫌かもしれませんが、そんなもんなんですよ。
二項対立はあるけど分離し切ることはできるのだろうか。切り離したほうが楽なんだけど、互根なんだよな。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) August 3, 2020
「分離」していると考えてしまうから自分で抱え込んでしまうんじゃないかなと思います。
しかし、何度も言うようにつながっています。あなたと僕もつながっています。
ネバネバの緑色のアメーバみたいなアレがあなたの背中にべっとりこびりついていて、僕の背中とつながっているのです。
お風呂に入ってもとれませんからね。どこまでもつきまといますからね。覚悟してくださいね。
緑のネバネバストーカー にしけい