名古屋金山に住み始めて1年が経ちます。
今日は近所にある「金山神社」についてご紹介します。
「金山」って名古屋では「わりと繁華街」「乗り換え便利」な場所で
足を運ぶ人も多いと思いますが
「金山」の地名の由来にもなっている「金山神社」を知っている人は数少ないはずです。
金山神社
金山駅総合駅から徒歩5分のところにあります。
鍛治職人が集まる町
金山神社は熱田神宮で鍛治職人をしていた尾崎善光が
1394年から現在のこのあたりで勧請(神様がくるよう願うこと)したのをきっかけに
金山神社が出来たらしいです。
それから室町〜江戸にかけて、刀の鍔(つば)を作る職人さんが集まってきて
現在の「金山」が栄えたそうです。
「金山」の名前の由来は、このとき尾崎氏が「おいでおいで」した神様
金山彦神に由来しているらしく
鍛治職人ならそりゃ「金属」の神様を呼びたいというのも自然な発想ですよね。
イザナミのゲロから生まれた神様を祀る
この金山彦神は意外な方法で生まれています。
イザナミが火の神カグツチを産んだ時に火傷を負い
その際、嘔吐した吐瀉物、いわゆるゲロから生まれたのが金山彦神とのこと。
これを五行的に解釈しようとすると
イザナミを母=純陰(坤)とした場合、カグツチの火でエネルギーをもらい(火生土)
先天定位の循環通りに坤から純陽(乾)を生み出す流れを描いているのかなと予想。
純陽(乾)は「加工されていない金属(荒金)」の意があるため「金山」の意味と辻褄が合います。
吐瀉物という目を背けたくなるようなモノから生まれさせたのは
「見たくない」=「見えない」=裏の意味→先天定位 の暗喩かもしれません。
乾の六白金星はすべての始まりの金でして
現代では半導体材料であるシリコンが六白金星に当てはまります。
「情報」もっている始まりのもの。人間で言うと精子がそれに該当しますね。
話はそれましたが、イザナミがゲロを吐いて生まれてきた金山彦神は
あらゆるものを生み出す可能性をもったパワフルな神様と言えます。
何か新しいことを始めたい、始める決心を決めた人にはオススメのスポットです。
社地の北西の欠けが心配…
ただし、ちょっと気になるのが
社地の北西部分の境界(塀)が取り壊されている点です。
矢印方向が北です。
googleアースで見るとこんな感じ…。
北西の欠けは刃物や武器をもった人間の侵入を許してしまいます。
そのせいか、金山神社では賽銭泥棒が多発しているようです。
より気を高めるためにも北西に塀のようなものできっちり境界を作って欲しいものです。
せっかく六白金星の神様をお呼びしているのに、北西欠けでは何とも悲しい気もちになります。
力が衰えた神社特有の空気感というものを味わうのも面白いかもしれません。
金山を訪れた方は一度、足を運んでみては?
にしけい