占いのお仕事をしていて最近疑問に思うこと。
それは「うまくいく」の正体は何なのか?ということ。
『うまくいく』って何なのだろうか。
— にしけいポン(究理占術研究家) (@nishikei_) 2018年1月13日
仕事、お金、恋愛、結婚、健康、人間関係…etc.
「うまくやりたい」「うまくいきたい」という願望をもって、皆さん僕の元にきてくださいます。
しかし、皆さんがおっしゃる「うまくいっている状況」「理想の状況」というのは、どのような理由から生まれているのでしょうか。
例えば
年収300万円の人がいた場合
「自分は年収300万円しかない」と感じる人と
「自分は年収300万円もある」と感じる人がいます。
「300万円」という数字自体にはおそらく意味はありません。
それに意味をつけているのは「相対評価」なのです。
年収500万円の人たちばかりの世界だと思い込んでいる人は「300万円」という数字は「うまくいっていない」と感じやすいでしょう。
しかし、まわりの友人に年収を聞いたらみんな口を揃えて「50万円だよ」という答えがかえってきた場合、どうでしょう。
「自分は意外とお金もらえている方なのだな」と感じて、優越感なんかに浸ることもあるのではないでしょうか。
そうなのです。
あなたが言う「うまくいっていない」の正体は、何かとの比較から生まれています。
恋人や配偶者の有無、住んでいる場所、健康不健康、かわいいかわいくない、充実しているしていない…
これらに対するコンプレックスや不足感はすべて「相対比較」から生まれます。
「太っているから、痩せたい」というのも相対比較オブ相対比較から生まれるものです。笑っちゃだめなのだろうけれど、笑っちゃうよね。
作り続けられるコンプレックスという名の幻想
この相対比較を促して、煽りまくっている人たちがいます。
それは「搾取する側の人たち」です。
本来なら生まれなかったであろう「コンプレックス」を作り出すことで、それを埋めようとする心理作用を利用し利益を得ているわけです。
化粧品を売りたい人たちは「お前はブサイクだ」と思わせようと
あの手この手で「美しい」を作り出し、発信し続けるわけです。
「美しい」なんて基準がなければないほど作りやすいのです。
「幸せ」なんてものも結構、作りやすい幻想です。
「より良くしたい」という願望は多少あっても良いかもしれません。
しかし、その願望が「煽られることで過剰に生まれている」ということに気づいていないと、搾取され続けます。
「競争意欲」は確かに進化する上では大事なのでしょうけれど、競争すればするほど搾取する側の人たちは喜びます。
現存するほとんどの経済活動が「相対比較から生まれた闘争心」から始まっています。
どっちだっていいのだけれど
多分にもれず「占い師」という仕事も「搾取する側」が植えつけた「うまくいっている状態」があるから成立している仕事だと言えます。
『競争』させられているから占いが必要なのか。
『競争』の機能を考え直す必要があるけど、誰が得してるかっていうと結局搾取する側だよねー。— にしけいポン(究理占術研究家) (@nishikei_) 2018年1月13日
占いは搾取する人間側が有利になるような、こうじゃなきゃダメだという恐怖が前提にあるような気がする。
そうじゃない形でこの知識情報を生かすにはどうすべきか。— にしけいポン(究理占術研究家) (@nishikei_) 2018年1月13日
極端なことを言うと、草とか食べて浮浪者としてでも生きていけるわけです。
家がなくても、ベッドがなくても、仕事がなくても、恋人がいなくても、自分が気にしなければ気にしなくてもいいのです。
それを「うまくいっていない」と判断しているのは自分だし、うまくいっていないと判断するように「思い込まされている」のも自分なわけです。
「病」というものも「健康」という基準を作っちゃうものだから「異常」だと判断されちゃうわけで。
本人が「健康で最高!」と思うことができれば、医者に死の宣告を受けていても最高なのです。
「あなた」が思う「うまくいく」を考え直して欲しい
あなたが考える「うまくいく」という状態はどんな状態なのか。
果たして、その「うまくいく」とは「あなた」が心の底から生まれた理想なのか。
「隣の芝生は青い」なんて言葉がありますが
隣の芝生が見えなかった場合、その願望は生まれているのでしょうか。
そして、果たして今後「競争」は必要になるのだろうか。
『社会的に競争で打ち勝っていきたい人たち』の時代に生まれた占い。
その時代の『うまくいく』と、これからの時代の『うまくいく』は違う。
— にしけいポン(究理占術研究家) (@nishikei_) 2018年1月13日
競争に勝ったときに発生する「報酬系」と呼ばれる「快楽物質」の中毒者になっていないでしょうか。
同窓会とかで「久しぶりの人たち」に会って、近況報告をし合って「劣等感」「優越感」をもっちゃったりしていないでしょうか。
100%あなたから生まれている「願望」は何なのでしょうか。
あなたが、無駄な競争に疲れちゃいませんように。
にしけい