九星八卦象意連想ネットワーク構築講座の本が出来上がりました。この本は受講者してくださった方に限定で配布しているもので、非売品になります。数冊予備があるので、動画アーカイブ受講の方にも配布する予定です。全部で300ページでなんとかおさまりました。
今回の講座では、四緑木星(巽)に十二支の辰と巳が混在しているように、分類領域が混ざっている概念の境界性を明確に示しつつ、抽象から具象を網羅しながら説明できたと思います。
本書は「九星」「八卦」と言いながらも、「十干」と「十二支」についても明確にその違いを抽象化概念で説明しております。過去に「癸とは何か?」という記事を書いていますが、本講座では他の十干についても触れ、東洋占術において曖昧で個人の解釈の余地が大きい概念について基礎的な要素に対して僕なりの答えを提示した形になります。
「癸」とは何か?
https://nishikei.jp/nishikei-pon-uranai/40809/
五行とは何か?
土とは何か?
甲とは何か?
辰とは何か?
九紫火星とは何か?
といった、東洋占術における基礎概念を網羅的に説明している講座です。
本講座は、「象意」(特定のグループに分けられた諸現象)は無数に存在し、これからも生まれる新たな概念を分類するために、抽象化されたコアイメージが必要であるという考え方を基盤としています。
無作為に現象を覚えるのではなく、コアイメージとなる概念を中心に、どこからどのように現象が派生するかを追う形で象意を紹介しています。川下で脈絡のない石を拾い集めるのではなく、川上から順に川下に降りることで、象意の背景にある「ストーリー」や「機序」を体系的に学ぶことができます。
各九星(一白水星、八白土星、三碧木星など)について、関連する十干、十二支、方位、季節、時間帯、人象、場所、身体的作用箇所、観察する上で気付きやすい現象などを詳細にリストアップし、日常生活の中で具体的にどのように意識されるのかも解説しています。
頭の中で象意のネットワークを構築することで、様々な現象を客観視することにもつながりますし、何か起きた時に「違うルートを選べばいいかも」という新たな候補を浮かぶようになります。
毎回思いますが、こうして本として形にするためには、僕一人の力では出来ません。講座を受講してくださる方々からの質問やコメント、受講してくださっている方々の存在そのものが、後押しになって出来上がっています。
僕一人だけだとフラフラふわふわとしていて、どこかへ飛んでいく風船のように着地できない可能性が高く、「話を聞いてくださる誰か」という存在のおかげでこうして何かを形にできる部分が大きいと感じています。本当にありがたいなと思います。
にしけい