老婆心への怒り

「老婆心」というのは「相手」を思っているようで、実は「自分」を守っているんですね。

溶けかけたゾンビが、生者の足にまとりつくように、足をひっぱっているんですね。

「老婆心」の対義語は「冒険」なんですね。本当に怒りが込み上げてきます。僕も誰かに老婆心をもってなにか偉そうにアドバイスをしていたことを思い出しました。

僕が老婆心をもつようになったら、終わりなんです。

老婆心なんかに従っちゃだめなんだよ。全部蹴散らすぐらいでいいんだよ。だって、挑戦ってそういうことじゃん。だから、老婆心の「逆張り」をやれば、それが成功への道なんです。

なんなんだよ。【〜したほうがいい】って。おかしいでしょ。それって「効率の良さ」をもとめてるわけでしょ。「安全」や「安定」も効率のよさなんだよ。楽したいんだよ。

楽したいのは、結局自分なんだよ。自分と他人を重ねて「もっと楽したい」とか、「遠くにいってほしくない」という保身なんだよ。自分を守るため。自分が変わらないため。

「あなたを思って」
「あなたが失敗しないように」

老婆心は愛なんかじゃない。完全にエゴ。自分がかわいいだけなんだよ。

それを言葉にしてしまうところにも自己保身を感じる。

「危ない」「無駄が多い」だなんて、一番自分が自覚してるんだぜ?それも自分で責任を取るしかない。

それでも、やろうとしてんだよ。静かに、遠くで、見守る。それが一番むずかしいのはわかるけど、きっとそれが大事なんだと思う。

老婆心、さようなら。

怒りは憎しみとは違う。ただの若者の強い主張。

特定の何かに対する執着がない。ミントガムのように爽やかな怒り。

ずっとお腹だけ空いてる、反抗期の息子のまま。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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