ポケモン対戦。
勝ち負けが決まるわけです。
この勝ち負けを決める要因を挙げ出すと無数にあるのでしょうけれども、ポケモン対戦頭でっかち勢の僕は下記のような構造があると思っています。
パーティの組み方や戦略なども「想定状況」に入るかなと思いますし、他にも見落としている要因があると思いますが…
あの、ポケモン対戦は子供の遊びという側面もあるのですが、ポケモン対戦を子供の頃やっていた僕ら世代が大人になることに合わせてかなり複雑化しているんですね。だから、もう一回ハマるとやめられないんですね。
何が面白いかと聞かれると一言で言い表すことは難しいのですが、妻いわくポケモン対戦をしている僕はとても楽しそうに独り言を言いながら、勝っても負けても嬉しそうにしているそうです。もちろん勝てたらめちゃくちゃ嬉しいのですが…
第一世代の赤緑からプレイしている自称古参勢としては、新作になるにつれて試行錯誤しやすくなっているんですね。昨年発売した最新作のスカーレット・バイオレット(第九世代)は、第一世代しか知らない人が見たら「最近の若いモンは軟弱じゃのう」と言いたくなると思います。
第一世代は「技マシン」は1度使えば消えてしまいますし、「努力値」なんて隠しパラメータで最新作のように「可視化される」なんて夢にも思っていない要素です。努力値の振り分けのために64(ロクヨン)のポケモンスタジアムの3倍速モードでコラッタを倒しまくるみたいなことをしなくても、簡単にできるようになったものです…(しみじみ)
当時は「失敗できない」「後戻りできない」という要素が多すぎて、納得いかないとソフトを消すかサブ用のソフトを購入するしかなかったんですね。すごく「一発勝負感」が強かったんです。
昔、カメラの師匠が「最近のデジタルカメラは後戻りできるから、一発勝負にかける集中力が薄れてしまうから上手い人が減ってしまった」と話してくれたことを思い出しました。フィルムは一発勝負で、仕上がりまでのハードルが高く後戻りできないからこそ、1枚の写真が出来上がるまでに集中する必要がある…。
これは初代ポケモンにも通じるものがあります。
金銀(第二世代)の卵で少しだけ楽になりましたが、初代は個体値の選別の時点でかなりめんどくさいし、それこそ納得のいかない個体値を引いてセーブしてしまうと、データを消して最初からやり直し…という感じでした。
小学3年生当時の僕はそんなことまではしていなかったのですが、山本くんあたりはこのあたりも徹底していました。努力値を教えてくれたのも山本くんでしたが、本当に何も知らずに普通にプレイしていたら知る由がないパラメータなんです。
集中と試行錯誤
どちらが正解とかはないと思うのですが…
「集中ルート」と「試行錯誤ルート」があると思うんですね。
集中ルート
1回1回の選択の失敗が許されず集中する必要がある…という上達方法。縛りを強めて集中していくやり方です。
ピアノの発表会とか、大舞台を決めたり、試合に出たり…目的に向けて集中していく方法です。
初代のポケモン対戦の育成はこれに近いです。
イメージ的には「質を高める行為」に近い。
試行錯誤ルート
固定要素が減り、可変性が高い。やり直しがきく。後戻りできる。失敗に対するリスクが少ない。そういった状況において試行錯誤の回数を高めることで上達していく方法です。
カメラの撮り直し、加工編集…ポケモンの第九世代(最新作)がこちらに該当します。
イメージ的には「量を増やす行為」です。
厳密に言うと、この2つは明確な線引きはなくて、何かを上達させるためにはどちらも必要なのだと思います。
ただ、時代の流れを見ていると「試行錯誤しやすい環境」なので、後者の「試行錯誤をいかに何度も行うか」がモノを言うように見えます。(ポケモンに関してだけかもしれませんが)
要するに「1回1回が簡単になって薄くなっちゃったから、回数重ねないと厚みが出ないよ」という感じです。
それで、この試行錯誤回数を増やすためには「こだわり」がないほうがいいんですね。狭く深くではなく、広く浅く掘っていくようなイメージです。
地盤が緩くなって掘りやすくなった分、ギャンブル的に一箇所を掘り進めるよりも、広範囲を掘って、掘りやすそうなところを見つけて掘ったほうが結果的に深く掘れるわけです。
ポケモンから学ぶことは多々あってまだまだ書きたいことはありますが、これぐらいにしておきます。
出張先や移動先にポケモンを持っていくと、ホテルで無限にポケモンをし続けるので、家族や誰かの目があるときにしかしないようにしています…。スーパーボールランク(レベル8)からなかなか上にいけないので、もっといろんなポケモンを使ってみようと思います。やっぱり勝ち続けるってすごいことですし、勝ちたいっす…。笑
スカーレットを買ったので、バイオレットのパラドックスポケモンを1体も持っていないので、どなたか交換してくれる方いたらご連絡ください…。
完全に趣味の記事ですけど、こうやって何かに夢中になれるものがいつまでもいろいろあるというのも、良いもんですよ。
にしけい