水が合わないと魚はすぐに死んでしまうように

今後、何かの企画やイベントなどで呼んでいただいたり、何かしら納得できる理由がない限り「鑑定会」はしないことにしました。この場合の「納得できる」かどうかは、企画してくれた人が好きかどうかだと思います。それ以外はお断りするか他の方に話を振ろうと思います。自分で開くのは次の富山で最後だと思います。

もったいぶるとか、かまって欲しいとか、そういうことではなくて、単純に自分のコンフォートゾーンが変わってきているんですね。「チヤホヤされる」という居心地の良いゾーンに入り浸っていた自分が嫌になった、居心地がよくなくなったからです。直近のブログでも同じようなことを書いていますが、油断すると人は「居心地のいい温泉」に入り浸ろうとします。それは僕も同じで。

でも、いろんな出来事をきっかけにそこが「居心地のいい温泉」ではなくなります。たぶん、僕の場合こういった「居心地が悪くなるスパン」が短めで、次々と温泉を変えます。だいたいわかったら飽きてしまうんですね。

でも「わかってしまった」上で続けるってけっこうキツくないですか?下世話な例で申し訳ないんですけど、「相手のセックスは演技だ」ってわかった上でもやり続けるってキツくないですか?

ピアノの演奏会で「みんなとりあえず拍手してくれてる」という風にわかってしまったら、僕は心が弱いので、それ以上ステージに立てる気がしないんですね。「わかってしまったら」ですけど。

最初はどんなものなのか「分からない状態」でスタートするわけです。それが「分かった状態」になったら、それ以上続けることができないんですね。フラスコに化合物を混ぜて、一晩たっても全く反応が進行していなかったら「あ、反応しないんだな」って分かりますよね。それ以上その反応を回し続けることって意味あるのかなって思っちゃうんですね。

占いも「初速」を見て傾向を掴むわけです。反応しないものはしない。次から次へと反応をかけてデータを集めていく。これが楽しいんです。だから自分が旬じゃないと感じることには敏感で、どうしてもごまかしがきかないんです。とりあえず拍手されてるとわかってしまうと、ごまかせなくなるんですね。「ここにいてはだめだ」と。

なので、無料の占いや企画も今告知しているものでとりあえず最後にしようと思います。これらはある意味自分のエゴで始まったものですし、「ちやほやされたかった、自分のしょうもないエゴだったんだな」ということに気づけたのでよかったです。その点ではやってみてよかったなと思いました。そして、そこに居心地の悪さを感じたということは僕は「チヤホヤされること」が目的ではないんだなと気づくことができました。

提供者と受給者がお互いにとって「都合のいいもの」を交換し合うわけです。町内会のクリスマス会のプレゼント交換みたいに「予定調和的」な交換会が行われるわけです。「すごいですね〜」「よかったね〜」「いいですね〜」こういった空気感です。これは入り浸っているうちは居心地がいいんですが、ピアノの発表会の例と同じで「予定調和的だ」と気づいてしまうともう僕はそこに居られないんですね。前にいた会社の決算発表会や社内会議がこれと同じだったので、途中から全部欠席してました。無理でした。

これは何も僕だけに限らないと思います。職場の居心地が悪いとか、会社に行っていて意味がないと感じるとか、家族の中で浮いてるとか、そういった「居心地の悪さ」を感じることがあるわけです。でも、そこで「お金のため」とか「とりあえず機嫌をとって何事もなく過ぎる」といった具合に「頭で考えた理由」をつけて、居心地が悪くなったはずの温泉に浸かり続けるわけです。でもそれで本当に「生」を感じられますか?僕は全然だめでした。

 

そりゃチヤホヤされたら嬉しいですよ。居心地がいいですよ。でも、僕はそこに居られなかった。その温泉には浸かることができなかった。居心地に良い温泉に浸かり続けることは「共依存」なんだなって気づいてしまったんですね。

この記事でも書きましたけど、本当に都合の良い情報ばかり集めるんですよ。それっぽい理由を身に纏うんですね。でも飽きてしまう。そういう感じです。子供っぽいと言われてしまえばそれまでですけど、素直に生きたいんです。生きている実感を得たいんです。祝いたくもないし、賛同してくもないのに拍手できないんです。旬を過ぎてしまったことをやっている、一生終わらない反応をまわしつづけている、そういった「永遠に続きそうな退屈」に堪えられないんです。

何が正しいか正解かはわかりませんが、そういう生き方を選んだ人がどうなっていくのか。ひとつの「データ」として何かのご参考になれば幸いです。

にしけい

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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