にしけい ポン

真の王者は適応者

例えばですけど、テレビで赤ちゃんのオムツのCMが流れていたとします。そのCMを見て思うことは人それぞれで。

「あ、新しいオムツ出たんだー」
「もうすぐ生まれるこの子のためにもオムツ選ばなきゃ」
「うちの息子もこんな小さいときあったのにね(笑顔」

と思う人もいるし

「赤ちゃんかぁ…幸せそうだなぁ…子ども欲しいなぁ…」
「あの人とのあいだに子どもができないのはなぜ…」
「ガキなんか死んじまえ!」
「もう赤ちゃん見たくない、考えたくない、ツライ」

と考える人たちもいます。

純真無垢で、人類の中でも悪意や嫌悪を感じさせにくいはずの「赤ちゃん」でさえ、「100%のいいね」をもらうのは不可能です。

「おいしかったー♡」とコメントを書いてチャーシュー麺の写真をなんとなくインスタにあげるとき、あなたは「ペットで飼っていた豚を亡くして悲しんでいる人」の気持ちを考えることはあるでしょうか?

というようなことを考え出すと、本当に何も発信できなくなります。アウトプットできなくなります。

そもそもアウトプットに限らず、あなたが存在していることに対して嫌悪を抱いている人もいるかもしれません。あなたの姿を見たら吐き気がして近くの棒きれを握り締め殴りかかってくる人もいるかもしれません。

しかし、そんなことを考えていては、文字通り何も生まれてきませんし、何も存在できません。

 

「きっかけ増加」の副作用

実は先ほどのチャーシュー麺のような話は、ネットが普及したことで加速したとも言えます。

類は友を呼ぶという言葉があるように、これまでは「似たもの同士」で集まっていたので「豚を飼っている人たち」と「チャーシュー麺うめぇの人たち」は出会うことがなかった。もしくは出会う確率が低かったのです。要するにグループ分け、棲み分けができていたのです。

自分と別のグループの人たちと出会うきっかけがあったにはあったけれど、別のグループがあることを知らずに死んでいくこともできたかもしれません。

そこに「ネット」が普及したことで、異なるグループの人たちが目に触れる機会・異なるグループの人たちの意見を聞く確率が格段に高くなってしまったのです。

こんな風に書くとまた「ネットは悪だ!」とか言い出す人もいるんですけど、そうじゃなくて。

偶然生まれた「きっかけ」(出会い)は決して、悪いことばかりではありません。新たな知識や考え方を得たり、文字通り「世界が広がるきっかけ」を与えてくれることにもなりますから、良い面もたっぷりあるわけです。

ネットは「きっかけ」を増加させ、世界を広げていく効果がある。ただそれだけのことなのです。

それを「良い」と感じるか「悪い」と感じるか。それは本当に千差万別なのです。「作用」があれば「反作用」が必ず存在します。

「特定のできごと」は毒にも薬にもなります。本当に捉え方・振る舞い方次第です。

「避けられなかった」「不可抗力的だった」と考えている人はおそらく「今」に満足していません。今の自分を受け入れることができれば、過去のできごとも許せたりします。「今の自分」を認められると、あれがあったから今の自分がいるんだなと自分の過去のできごとほとんどに感謝することができます。

事実は変わりませんが、捉え方が変われば途端に楽になり、そのできごとが自分の背中を後押ししてくれるようになります。もちろんそう思えるようになるには時間がかかるかもしれませし、死ぬまで思えないかもしれません。

しかし、どうせ生きているのなら少しでも楽しいと考えながら生きていたほうがお得です。

 

自分=臨機応変の集大成

「特定のできごと」をどう捉えて、どう考えて、どう行動していくか。

これまで自分の命をつなげてきた先祖たちも、いろいろそのときどきで大変なことがあったと思います。今僕はこうして平和に暮らしていますが、5代前ぐらいの先祖だと戦争とか切腹とか殺伐とした空気が流れていた日本を生きていたかもしれません。そんな状況にありながらも、命のバトンをつなぐ行為をして、なんとか生きてきたのです。

僕の中で「恋愛」とか「結婚」とか「性交渉」って、余裕がないとできないことだと考えていて。もちろんそういう状況じゃなかったかもしれません。必死だったかもしれません。でも、そういった行為ができる時間と体力があった。機会があった。それだけでも贅沢なことだと思っていて。

そしてもちろんそういった行為は「生きて」いないとできないことなので、その状況や環境に変化・対応した先祖たちがいたから、今の自分があるわけです。そう考えるとあなたも僕も「臨機応変の集大成」なのです。

儒教的な「親や先祖を敬え〜」と言いたいのではなく、結局「対応」「順応」した人が「残る」「残す」ことができるんだなーということなのです。

どのような状況になったとしても笑っていられるためには、その環境に対応・適応する必要があります。日本史の漫画を読んでいて感じたことは「変化に対応できなかった人が死んでいくんだな」ということです。死ぬ確率が高まるというか。

つまり、wikipediaに載らなくても、自分の先祖について書かれていなくても、粛々と時代に対応順応してきた先祖がいて今の自分がいるわけです。真の王者は適応者なのです。

というわけで今日も僕は好きなように発信させていただきましたし、これからパリピになります。

今後このブログに「今日のパーティ最高だった!超アゲ卍!シブヤとギロッポンのパーティチューンを俺が盛り上げていくぜ!」と書かれるようになっても、対応順応して欲しいと思います。が、僕自身そんな自分に対応できない気がします。

こそこそ曲作っていきます。

にしけい

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西田 圭一郎

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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2024年7月27日のこっそり運勢

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牡牛座自信をもって進む。少しでも誤魔化しがあるならやめておく。
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