このブログを見ていただいたらわかるように、現在の僕は生存戦略として「ロングテール作戦」をとっています。
飽き性でいろいろ気になる性質なので雑記ブログという形をとっています。
お店で言えば「八百屋」とか「魚屋」とか「ハンコ屋」といった「特定の分野の商品しか置いていない」というものではなく、野菜もあればセロテープもあるしプレステもある…というような感じです。
「方向性を絞った方がいい派」と「絞らなくてもいい派」という二項対立があって、どちらにも利点はあるのですが、どうもAmazonやアリババの爆走状態を見ている限りはロングテール(絞らない派)の方が時代的にはマッチしているように見えます。
ロングテール
インターネットを用いた物品販売の手法、または概念の1つであり、販売機会の少ない商品でもアイテム数を幅広く取り揃えること、または対象となる顧客の総数を増やすことで、総体としての売上げを大きくするものである。
一極大量消費の終焉
男性なら一度はお世話になったことはあるであろう、AVやエロ漫画の世界は完全にロングテールなんですよね。
アダルト業界にはいろんなジャンルがありますが、その中でも「人気ジャンル」があります。おそらく大多数の人が選択するであろう「主流ジャンル」というものがあります。
しかし、中にはマニアックなジャンルが存在します。「これ誰が買うんだろう?」「誰が得するんだろう?」というジャンルです。手に取るのは極少数かもしれないけれど、好きな人は好きなジャンル。そういったものが商品群の「テール」の部分になっているのです。
「テール」の部分は確かに極少数の人たちしか選択しないかもしれませんが、競合が少ないため単価を高くできる上に「選択してもらえる確率」は非常に高いのです。マニアックであればあるほど「そこでしか手に入らない」のでリピーターされる可能性が高いのです。
1回気にいるとあれもこれも欲しくなる現象
たまに服を買いに行きますが、何軒かまわって「全く買わない店」もあれば「何着も買ってしまう店」もあります。
服のジャンル、雰囲気…何かひとつでも「ツボ」に刺されば、気に入って何度も同じ店で、たくさんの服を購入してしまいます。
あとは「似たような服」ばかりがクローゼットに並んでしまうこともあるでしょう。これは性癖と同じように服に対しても「癖(へき)」があるからです。
一度気にいると類似した商品を選んでしまう。こういった趣味嗜好というのはアダルト業界に多様なジャンルがあるように、すべての分野において起こります。
そうなってくると、1つのアイテムが大量にあるお店よりも品数が多いお店の方が「ツボにひっかかる確率」が高くなります。
そして「こんなの誰が選ぶんだ!」と思うものでも、必ず誰かしら選ぶ人がいますし、もしかしたら時期や流行が移ろえば「これしかない!」と思われる商品になる可能性もあります。
例えば、このサイトも現在は1日2000PV〜ぐらいですが、テレビなどで某教団のニュースが出たり、手相特集が組まれたりすると一気に2〜3倍に伸びます。一過性ですが、一気にアクセス数が増えます。
そして一気にアクセスがまた元どおりになりますが、やっぱりそのあといろいろな本が売れたり、ご相談の依頼が急増したりします。
これは僕は「狙って」やっていることだと思います?
いいえ、全く狙っていません。
僕は自分が考えていることや経験したこと<僕にとっての普通>を淡々と記事にしたためてきただけなのです。
僕にとっては普通だし日常的に考えていることも、もしかしたら100万人に1人ぐらいは気に入ってくれるかもしれない。何かを考えてくれるかもしれない。
大ヒット商品は作れないかもしれないけれど、僕にしか作れない商品は僕にしか作れません。同じようにあなたしか作れない商品はあなたにしか作れないのです。
いろんなジャンルの商品を在庫すれば、お店の中は雑多にものが溢れかえってしまいます。しかし、ブログは場所を取りません。実際の商品は別の場所に在庫しておけば、ネット上にはたくさん商品を並べることができます。今では簡単に個人がネットショップを開業できます。超簡単です。
だから何が売れるかわかんないんだってば
この超簡単なことを「やらない人たち」のやらない言い訳の大半はこうです。
「売れるわけがない」
「私は人様に提供できるほど特別な商品や能力がない」
はじめから「マジョリティ」を狙っていけばそれは難しいかもしれません。収益性は低いかもしれません。
しかし、1万に1人、100万人に1人ぐらいは「刺さる」と感じてくれる人がいるかもしれません。
世の中には84歳でAVデビューしたアダルト女優さんもいます。あなたが「そんなの誰が欲しがるんだ」と思うものでも、世の中にはいろんな趣味趣向の人たちがいます。あなたの「普通」が誰に刺さるかわからないのです。可能性は0ではありません。
とりあえず商品を出しておくのは経費もかかりませんし、ネットは24時間365日世界中の人たちに向けて営業してくれます。
商品はどんな形でもいい
僕はたまたま文章を書くことが好きでした。小学2年生のころ課外授業で街を散策して、お店や自分が見てきたものを絵と作文で報告しましょうという課題が出ました。
ほとんどの同級生は頭をひねりながらもなんとか1枚の用紙に書いていたり、中には2、3行で手が止まったりする子もいました。みんな「とりあえず提出するか」ぐらいの課題だったのですが、僕はなぜかそのとき13枚書いて提出しました。街で見てきたものをもとに文章を書いたのですが、手が止まらなかったのです。
そのときの謎の熱意の結果、その月の学年誌にそれが載りました。もちろん13枚も載せられないので1枚にまとめろと言われてやむをえず1枚に編集し直して担任に提出したのを覚えています。
僕は下手なりにもたまたま文章を書くことが好きだったので、こういう形でやってきていますが、スタイルは何だっていいのです。
そしてこれは「人と比べる」とか「誰かのを参考にする」なんてことをしていても見つかりません。
自分なりのやり方で商品化していく必要があり、この作業は肩に力を入れてやるというよりも、淡々とただ商品を出していくようなイメージです。ここでいう商品=自分なので、とにかく自分でやっていきます。アウトプットが苦手なら、得意な人に頼むのもありです。
そしてピタッと来る「商品名」や「ジャンル」を既存のものから探さない方が良いと思います。
どうしても既存のものに合わせようとするとゆがみができてしまいます。
例えば、トナカイとコーヒーが好きならそれを無理に「動物園」や「喫茶店」にするのではなくストレートに「トナカイとコーヒーの店」にするようなイメージです。
そして「専門店」ではなくていいのです。「トナカイとコーヒーがそこそこ好き」ということでも良いのです。それはそれで同じようなトナカイとコーヒーのライトユーザーにとっては需要があるわけです。
「そこまで尖っていない」「ほどほど」というのもそれはそれで需要があるのです。
とにかく背伸びせず、高望みもせず、素直に淡々と自分( 商品)を出していくことです。自分ができることをやる。それだけでいいのです。
フォントサイズを大きくして書いておきますが
プライドと保身と固定観念は新商品開発の敵
です。
最後に最近Youtubeでヒカキンやセイキンにハマっている子どもたちに「パパもYoutubeやってるから!パパが作った八白土星の動画見て!パパいい曲作ってるから!」と無理やり見せたところ、ヒカキンを見て楽しそうに画面に釘付けだった子どもたちが、棒立ちで無表情になり無言になり、息子に至っては腕組みをして拒否反応を示したときの写真を貼っておきます。
べ、べつに子どもたちに認められるものを作りたいわけじゃねぇし!
お、俺だって、作ろうと思ったら、それぐらい作れるし!
にしけい