土地や物件を選ぶ際に、選んだ人の潜在意識のようなものが、その土地や物件の性質に現れてくるんですね。
その人の「今」を色濃く反映したものが出てくるんですね。家相や地相は相術でありながら、卜術(偶然性から占う占い)だと思っていて、そのときの方向性がすごく色濃く現れてきます。
物件を選ぶときだけではなく、「手放す」「諦める」ときもそれが如実に現れるんですね。何に執着していたのか。何を手放すことができたのか。それを知ることで、次のその人物がどこへ向かおうとしているのかがわかってきます。
これは他の媒体でも何度か書いているかもしれませんが、占いは卜術に始まり卜術に集約していくと思います。変化が激しい時代ですから、常に変化します。占うテーマも多岐に渡ります。
固定性が強かったり、変化が少ない占いはおそらく変化に対応できなくなってくると思います。もちろん、それにこだわること自体がその人物の「今」を現していることになるので、十分占いとしては成立していると思いますが…。
話が逸れてしまいましたが、「どのような土地や物件に惹かれているか」とか「どういう場所を離れようとしているのか」といった情報は非常に強烈にその人物の「今」を現しています。それが本人の認識・意識と合っていれば大体が吉として働きますし、本人の認識・意識とマッチしていなければ、あらぬ方向に向かいます。
例えば、「継続拡大したいです」と口では言いながら、選ぶ土地や物件が「破壊」や「リセット」だった場合、やっぱり意識と潜在意識が噛み合っていません。意識と潜在意識が噛み合っていないというのは、「痩せたいです」と言いながら、大盛りカレーライスをバクバク食べるようなものです。
潜在意識がどこに向いているのか、潜在意識では何がしたいのかに気づけないと、どうしても全体としてはスムーズに進みません。意識と潜在意識の乖離が大きいまま強引に進めようとすると、より大きな障害やトラブルが起きてきます。
引っ越したり、移住しないという人も、今の家を選び続けているわけですから、何かしらの潜在意識の方向性が継続中ということになります。気持ちや感情といった意識上の方向性と潜在意識の方向性がマッチしていないと、ジワジワときつい状況が続いていきます。
反対に占いが必要ないなぁ…という人って本当にこのあたりスルスルっと自然に意識と潜在意識がマッチするような選択・行動をとられるんですね。確認のために呼ばれるような感じで、10分とか20分で面談が終わるんですね。話が長くならない。
それで、こういう「今」を表すものは物件や土地以外にもいろいろあるので、その場にあるものを使って見ていくのですが、土地や物件は特に色濃く出ます…というお話でした。
感覚的な話になってしまい恐縮なのですが、最初はやっぱり型というか基本に従ってやっていくんですね。型や基本によって自分をいかに壊せるか…みたいな話になってくると思います。
終わり。
にしけい