レゴ、楽しいですよね。僕も子供の頃、無限にレゴで遊んだ記憶があります。
僕の子供たちもレゴに夢中なのですが、娘が「パパ、見て見て〜レゴでわたしが住みたいおうちつくったよ〜」と呼び出されたので、見に行きました。
家を見るお仕事をしているパパ(僕)ですから、もう「見る」じゃなくて「観る」なんですね。僕に家を見せるということは、イコール占われるということなんですね。
あなた…『覚悟して来てる人』…………ですよね…
パパに「家を見せようと」するって事は、逆に「パパに家を占われる」かもしれないという危険を常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね…(ゴゴゴゴゴ…)
ということで、娘が作った夢のレゴハウス通称「夢ハウス」をガチで占って解説していきます!!
夢ハウス概要
娘の夢ハウスを内見に行きました…
まず、作り手の意見をじっくり聞きます。やはり僕もクリエイターの端くれとして作った人の考えや意見を尊重したいので、まずは家の中を見させてもらいながら「こだわりポイント」を聞いていきます。
どうも娘はカフェをやりたいらしく、テイクアウトとイートイン設備を併設した住居を目指したようです。
娘解説員のコメントを要約して注釈を入れた図が下の図です。
利便性、建築基準法や食品衛生法など細かい点はさておき、娘の理想が詰まった間取りらしいです。
最近はコロナの影響もありイートインが減りましたが、「たくさんのお菓子」でコーヒーや飲み物を買ってくれた人をもてなすスペースを併設しています。UberEatsも対応しており、基本テイクアウト専門らしいので割と時代にマッチした業態です。
簡単に図面化したものが下記の図です。
芝生エリアの日当たりを良くしたいということでしたので、真北はそれに準拠して設定しました。
彼女のこだわりとしては、玄関から入ってすぐにソフトクリームが横たわっている点です。
数々の物件を見てきましたが、玄関から入ってすぐのところにソフトクリームがお出迎えしてくれる物件はまだ見た事がありませんでした。僕もまだまだ経験不足です。これが家相的にどう作用するのかデータがありませんが、僕なりに考察してみたいと思います。
夢ハウスを斬る
ということで、早速「夢ハウス」を斬っていこうと思います。斬りどころが多くて微塵切りになってしまいそうですが、娘なのでお手柔らかにやっていきます。
全体的に保守的で現状維持を好む形をしています。それでいて来客スペースと住居をきっちり分けていますから、あまり自分の本心や内面を吐露したいという気持ちは弱く、一定の距離感を置いた人付き合いを好むようです。
実はこれは玄関から入ってすぐに見えるソフトクリームにも表れています。ソフトクリームの突起面が訪問者の方を向いていますので、少々排他的というか攻撃的な面が見られます。東南に入り口を設けていますから、基本的には人当たりは良くしたいのでしょうけれども、ある程度仲良くなると少し塩対応になっていきます。
この間取りだと地元密着型で少しずつカフェの知名度や認知度を広げていく戦略がベストなのですが、打ち解けてきてやや深い関係になってくると店主の異常性のようなものに気づき、客が離れていくような流れになります。しかし、ここで効いてくるのが別室のイートインスペースです。
このイートインスペースは娘の狙い通り、居心地の良い場所になりやすく、そこに甘いお菓子類をたくさん並べるというのは「人を集める」という戦略上、結構ありです。
住居スペースのダイニングの位置なども加味すると、この家を作った人は「ダラダラ話す事」が好きで、オチや結論はあまり興味がない人だと言えます。このあたりが好き嫌いが分かれそうですが、ただただしゃべりたいという人が集まり、軽くお茶や食事をしたいという目的を達成するという点では良いでしょう。
お金をもらい忘れたり、友達価格ということでオマケしたりしそうなので、損得勘定がしっかりとした従業員を雇用することができれば良いでしょうけれども、その従業員に対しても管理や指導が甘くなりますので、なかなか利益は上がらなさそうです。
昔ながらの小学生たちが集まる駄菓子屋のような立ち位置で趣味程度でテイクアウトをやるのであれば構いませんし、自己満足で営業するのであれば良いでしょう。
トイレ・風呂・収納等がないので、もしかするとオーナー(娘)は別の家に居住していて、ここはどちらかと言えば店舗としての役割が強いのかもしれません。
間取り的に1DKK+1D(?)というような特殊な形なので、住居利用のためには風呂トイレなどを後付けさせるリノベーション必須物件なので、立地にもよりますが買い手探しには難航しそうです。
「パパ頭金手伝って」
もし娘が実際にこの間取りの家を建てる際にローンの頭金を手伝って欲しいとせがまれたら…
僕はノーマネーでフィニッシュです…!!!
しかし、やはり娘の性格というか性質がそのまま出ているような間取りだったので、今後彼女が成長していく中で「理想の間取り」が変わっていく可能性は大いにあります。
アウトプットされたもの、形になっているものには全て「相」があります。そしてそこには「無意識の方向性」のようなものが反映されます…
娘の成長をレゴブロックで作られた家の間取りから感じ取る…そういう親が世界に一人ぐらい居てもいいんじゃないかなと思います。
娘ちゃん、こんなめんどくさいパパチャマスに一生懸命家の解説をしてくれてありがとう。
追伸:
もし「玄関入ってすぐのところに生のソフトクリームが横たわり続ける家」をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報ください…!!
にしけい