[基礎知識]お墓をどうするか?判断する上で知っておいて欲しいお墓の機能

まず、お墓の話をする前に、僕がなぜこの記事を書こうと思ったかという動機のようなものを書かせてください。僕は手相に始まり相術というものを探求してきました。最初は趣味でした。しかし、データを集めて自分なりに「この手の相だとこうなる」ということがわかってきました。

そして、次は「なぜこの人はこのような現象が起こるのか?」ということが気になり出しました。例えば、手相で「大腸が弱い傾向がある」ということがわかったとします。で、その「大腸が悪いのはなぜなのか?」という疑問が浮かび追求していったのです。この「なぜこのような手相や人相が出来上がるのか?」という疑問の答えの1つに「方位」や「家相」や「地相」が関係していることを発見しました。

つまり、手相と家相や地相の間に相互関係があることがわかりました。関係性としては不可逆的です。手が家を作り、家が手を作る。双方向なのです。しかし、双方向と言えど矢印の方向性には強度があります。どちらかと言えば、家相→手相の影響力の方が強いのです。つまり手のひらに線を書いても住んでいる家が変わらなければ、ほとんど現象として変わらない…ということなのです。

これは既存の「手に何かをすれば現実が変わる」という言説を真っ向から否定することになりますが、実際そうなのです。現実を変える因子として、手にマジックで線を描いたり、ネイルを施したりするよりも、家や土地の方が力が強いのです。これは自分自身かなり実験したり、お客様からデータを集めさせてもらっているのではっきり断言できます。

手に線を描けば運気が変わる…という方々の夢を壊したいというわけではありません。不可逆的なので手に線を描くことが「全く無意味」ではないと思います。しかし、現象を変える要因としては家や土地に比べると微々たるもの…ということなのです。そして、家の間取りを探求していくと、最終的にその家を作り上げているものは「土地」にあることに気付きました。

家の相も大事なのですが、それを建てる土地の影響を受けていることがわかりました。これは土地のクセが家の形を決めて、そこに住む人の手や顔に影響を与えている。こういった流れなのです。そこで納得がいかず、今度は「では、なぜその土地を選ぶのか?」ということを考え模索し始めました。その1つの答えに「墓相」というものがありました。

お墓の姿形や環境で土地や家の傾向が決まることがわかってきました。これは僕もとても意外でした。

「お墓?なんでそんなもので人生が決まるの?」と強く疑問に思っていましたが、いろんな書籍を読み漁り、実際のお墓の形と起きてくる現象の間に相関はあるのか早速データを取り始めました。勉強していく中で「陰宅風水」という言葉もよく出てきました。一般的に知られている風水は「陽宅風水」と呼ばれるもので、陰陽両方揃って風水は完成するのです。

つまり、家の間取りや住環境のみを気にしていては片手落ちで、陰宅である墓相もきっちり気にして初めて完成するということを知りました。墓相のデータを取りたいと強く思うと、面白いことに、というかありがたいことに「お墓が関係するご相談」をたくさんいただけるようになりました。僕は本当にラッキーでした。そして、ご相談を頂きながら、墓相のデータを集めるうちにひとつの結論に至りました。

お墓の機能

墓相にはいろいろな流派や考え方があります。本当に多岐に渡ります。なぜ多岐に渡るかというと「具象化」している点と「既得権益」というものが絡んできます。具象化しているのは「AというパターンではBという形がよかった」「CというパターンではDがよかった」という2つの説があり、それぞれ前提条件がAとBで異なるにもかかわらず「Bがよかった」「 Dがよかった」という断片的な情報のみが残されてしまい、派閥や流派のようなものができていることに由来しています。

これは占い業界だけではないと思いますが、一面的な見方しかできないがゆえに起きている現象です。占い師にとってはこれが直接商売に結びついてくるので、自分の説が正しいと主張し、そうではないものは否定するわけです。おそらくこの記事に対しても「こいつは墓相のことを何1つわかっていない若造だ」と憤りを抱く人もいるでしょう。

しかし、きちんと「お墓の形」と「現象」の2つに傾向があるかを冷静に分析していくと、意外と対立し合う矛盾した2つの説も「どちらも正しい」「どちらもその通りに現象が起きている」ということがわかってきます。もちろん「こういうパターンの場合は」という前提をしっかり踏まえていかないと成立しませんが、情報が欠落しているか意図的に伝えられていないことがよくあり、それが矛盾の原因になっています。

どの業界もそうなのかもしれませんが「お金」が絡むと本当に話がややこしくなります。エゴが入ると、正確な情報を湾曲して伝えたり、隠したりするようになります。「個」が生きていく上でエゴは必要だと思います。「欲」があるから人類はここまで発展してきました。欲は一種の原動力なのです。

で、実は墓相の機能を一言で申し上げると「その一族を続かせるための呪術装置」です。語弊なく言えば墓石はこの地球上に「個」が生き残り繁栄していくための「エゴの塊」と言えます。

お墓の構成は大きくわけて「土地」と「石」と「骨」です。この3つをどう扱うによって「呪術」の効能が変わってくるわけです。その一族が続くのか続かないのか、それを決めるのがお墓です。

過去のブログ記事でも書いておりますが、お墓の有無で子孫が存続するかどうかが決まります。

【参考記事】
お墓がないとどうなるの?お墓の機能について(永代供養・ハイテク共同墓地・散骨・樹木葬は?)

つまり「お墓をどうするか?」で迷っている人で

1 子や孫が既にいて、彼らの平穏や存続を願っている

2 子や孫はいないが、今後欲しいと願っている

3 結婚して誰かと平穏な生活を送りたい(もしくは子や孫にそうなって欲しい)

4 日本国内もしくは地元を離れずに暮らしたいと考えている(もしくは子や孫がそうなりそうだ)

 

この4つのうち1つでも該当するのであれば、お墓については慎重に取り扱った方が良いです。

もちろん時代の流れもあり「うちの家系は途絶えてもいいや」とか「私で最後だからどうでもいいや」というのであれば、それはそれで正解だと思います。

昭和ごろに大量に出版されている墓相の本ではお墓をないがしろにすることを「凶」としていたわけですが、これだけ考え方が多様化していますから、その判断が間違っているとは僕は思いません。「子孫が繁栄すること=善」としていた時代だったからこそ「お墓を気にすること=吉」としていたわけです。

現代の、納骨堂の自動化・簡易化・近代化や散骨・樹木葬といった流れは日本の人口減少と相関があると考えています。もちろん人口が減少したり、人々の考え方が変わっているからそのような現象が起こっているとも考えられます。鶏が先か卵が先かはわかりませんが、お墓という機能が「子孫繁栄」という呪術的機能であるとしたら辻褄が合ってきます。

というわけで、お墓についてどうしようか迷っている方はまず「自分や自分の身内(子孫)にどうなって欲しいか」をよく自問自答して自分の方針を確認してみてください。具体的に「お墓をどうするべきか?」を考えるのはその次のステップなのです。

にしけい

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

小学生でもすぐに読める風水・地相・家相の本を書きました。読まれた方の頭の片隅に「風水・地相・家相ってこういうことをやっているのか」というイメージが少しでも残れば幸いです。

手相の入門書としてたくさんの方々に読んでいただいる1冊です。

日本で初めて花札を占いのツールとして体系的にまとめた入門本です。気持ちや感情の変化を読み取ることに長けた占いです。

方位作用?吉方位?凶方位?距離…気学の気になることを身をもって実験・検証した記録を綴った1冊です。失敗や家族を巻き込みながらも得られた「気学の本当のところ」をまとめています。

「手相占い」というものをバラバラに分解してこうなっているのかと観察する1冊なので、正直手相占いに夢や幻想を抱いている人は読まない方がいいです。でも、それが夢や幻想だと気付きつつある人には「薄々気付いていた曖昧なこと」を完全にぶっ壊してスッキリさせる1冊です。

気学(方位・家相・地相・墓相)はもちろんのこと、易、花札占い、手相、人相、顕現相術など幅広い占いでご活用頂けます。

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