何年か前にお世話になった方から突然電話がかかってきました。先方の電話番号が変わっていたこともあり、知らない番号でしたが、とりあえず電話に出てみました。
「にしけいくん、久しぶり!◯◯だけど、覚えてる?!」
「あー…あのときの…今日はどうされたんですか?」
この方は無駄な雑談はあんまり好きなタイプではないことを思い出したので、すぐに本題に切り込みました。
「実は今、土地を見に来ててさ。買っていいかなと思って!」
「あー…まぁ土地はよく見てみないとわからないですけど、このタイミングで買おうとしてるってことはダメでしょうね」
「え!どうして!」
「だって、思いつきで買おうとしてるじゃないですか。その土地。どう使うかあんまり考えてないですよね?笑」
「え!なんでバレたの?どこかで見てた?笑」
「電話がかかってきたタイミングで、だいたいどういう話になりそうか予想してるんですけど、その土地はダメですよ。どうせ近くに川がありますよね」
「え!ウケる!にしけいくん近くにいるの!?もう買う気満々だったのにー!」
…
その後、詳細な図面や情報を送ってもらいましたが、確認してみると過去に氾濫したことのある河川が近くにあり、ハザードマップで赤く表示されている災害リスクの高い土地でした。購買意欲に水をさすようで申し訳ないですけど、それ以上に大きな水の被害を受けるような土地だと説明して、改めて落ち着いて土地を探す打ち合わせをすることにしました。
電話がかかってきた時間からだいたいいつも占うんですけど、16時12分だったのでこれはやめた方がいいなと判断しました。「16時12分」が悪いわけではなくて、この相談内容で「16時12分」というのが合わないんですね。
過去にこの方を占わせていただいたときにも似たような卦が出ていたので、少し笑ってしまいました。乱数なのに人によって偏りが出るのも面白いんですよね。
にしけい