占いを学ぶときに「汎用性・応用が利くか」という観点で見てる人、たぶんほとんどいないですよね

何かの占いを習得・学習するときに割と意識していることが、汎用性・応用が利くかどうかという点です。僕は最初に線を見る普通の手相占いから勉強をスタートしているのですが、線の意味を覚えて判断してアウトプットするという仕組みでは、汎用性と応用が利かないことに気づいたんですね。例えば、今月はどうか?来月はどうか?といった質問や、具体的にどうしたらいいか?といった質問に答えるためには、線の意味を覚えて判断してアウトプットするという仕組みでは対応できないことに気づいたのです。

「確かに自分の性格とかよりも、今具体的にどうすべきかのほうが知りたいよな」というテーマが増えていったこともあり、従来の手相占いの仕組みの応用の利かなさに絶望した時期があったんですね。このままではいけないということで、汎用性・応用が利く占い(占い方)ができる仕組みを模索していった結果、できることが少しずつ増えていきました。

なので、占いの講座や書籍などで占いの仕組みを紹介するときに心がけていることは、「汎用性・応用が利くかどうか」なんですね。え?占いにそんなことを求めている人はいないって?はい、そうだと思います。たぶん、そんなことを考えながら占いを学ぼうとしている人はほとんどいないと思います。笑

でも、僕が最初に手相占いを学んだときのような「この占い方って応用範囲(答えられることの範囲)が狭すぎない?」という状況に陥ってしまう人が少しでも減ることを意識して、講座や本を作っています。

例えば、花札占いも「札の意味を暗記する」「イメージだけでアウトプットする」という方法だと、従来の手相と同じで潰しがきかないんですね。脳の容量を使って覚えたことが、花火のようにそれだけで終わってしまうんですね。他の占いの世界とつながりがなくて孤立してしまうんですね。なので、あえて花札の「12ヶ月サイクル」に焦点を当てながら説明することで、12のサイクルをもつ占いは他にもあって、そういった占いと相関がありますよ…という趣旨で開発を進めています。

これによって、占いの入り口と出口がスムーズになるんですね。他の占いで十二支や十二星座といった12ステップに馴染みがある人は花札に入りやすくなりますし、反対に花札から十二支や十二星座といった12ステップを使う占いを学ぶときにもハードルが下がるわけです。

今月、新しく「完全保存版 花札占い事典」という本を作ったのですが、これは花札占いの皮をかぶった12ステップのサイクルを抽象化概念を理解するための本なんですね。

本作りの流れとしては、抽象化概念→具象(花札オマージュ)なのですが、たくさんある具象をなんとなくイメージで掴んでいくと、実はそのまま十二支や九星などのサイクルも感覚的に理解できるような仕組みになっているんですね。具象の皮を被った抽象化の本であり、いろんな占いにピボットしやすいように作っています。

とはいえ、何度も言いますが、そんなことを気にしている人のほうがごく少数だと思いますし、オーバースペックかもしれませんし、応用や展開を気にしながら占いを学ぶなんて無駄だと思う人もいるかもしれません。

でも、「こういう使い方しかできませんよ」とか「こうやって使ってくださいね」という縛りを設けるのって、相手の思考を縛りたい人がやることだと思うんですよね。羊を柵の中に囲い込むように、人々を囲い込みたい人がやることだと思うんですよ。それはそれで分かりやすいし、囲い込まれたい状態の人もいると思うので、需要と供給はマッチしていると思うんですけど、僕は「自由に好きにやってほしい」というスタンスなので、汎用性やピボットしやすい仕組みを提案しています。

人間は変化します。誰かを囲い込みたい状態のときもあれば、誰かに囲い込まれたい状態のときもあります。ただ、囲い込みたい・囲い込まれたい状態のときって、あんまり健全ではないんですね。精神的に不安定だったり、体調が優れなかったり、何か不安を抱えていたりします。

「囲い込み系の媒体」を作るというときって、何かしら健全ではないときですし、元気があるようで、何かを誤魔化しているときだったりします。囲い込み系の媒体を求める時も同じです。

類は友を呼ぶなので、そういった状態のときって元気じゃない人が集まってくるんですね。何度も言いますが、人は変化するので「そういう人」と区別しているのではなく、「そういうときもある」という「状態」として表現しています。

「自由に好きにやってほしい」というスタンスは「囲い込み系の媒体」とは真逆なので、割と元気な状態の人が集まってきます。何か新しいことをやろうとしたり、変化に抵抗がない状態です。要するに、選択肢を広げたいか、狭めたいかの違いです。余裕がないときは選択肢が自然と狭まりますし、狭まるものを選びたくなります。余裕があるときは自然と選択肢が広がりますし、広がるものを選びたくなります。

話がそれてしまいましたが、たぶん僕が作る媒体に反応したり、楽しんだりできる方は、元気な状態だと思いますし、占いはあんまり必要ないかもしれません。笑

占いは選択肢や視野を広げるためにも使うことが出来ますし、選択肢や視野を狭めたいときに使う人もいます。こればかりは使い方・使う人次第だと思います。狭めたい人・広げたい人、どちらにも対応できるようにするためにも、やっぱり汎用性・応用の利く仕組みの方がいい気がするので、今後もそういったスタンスで活動を続けていきます。

今回の花札の本は「隠れ視野広げ系の本」なので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、お楽しみいただければ幸いです。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山生まれ。19歳から手相占いを独学で始める。化学系工学修士。商社での開発営業職を経て占いを生業に独立。専門分野は手相・易・気学・家相・風水・墓相など。著書50冊以上、世界15カ国での実占経験。三児の父。

よくご質問をいただくので、手相占いの記事・書籍・講座などについてまとめました。

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