【単回講座】小さな力で大きな結果を生み出す・複雑系入門講座

【生け花始めました】学ぶことは自分を壊すこと という記事でも書きましたが、僕にとって「部分で全体を変える」というのは占いを学び始めた頃から潜在的に存在しているテーマなんですね。

出来上がった生け花を先生がちょっと手直しするだけで、全然かっこよくなるんですよね。部分が全体に与える影響の凄さに驚いていますし、非常に不思議です。「部分で全体を変える」というのは、僕にとっての永遠の課題でもあります。

学生時代の研究テーマが「触媒」を使ったことだったことも大きいかもしれません。触媒とは化学反応の速度を変化させる物質で、それ自身は変化しない性質を指します。

極々微量の触媒を加えることで、特定の反応経路への反応速度が速くなり、目的とする化合物を効率よく合成できるようになります。

この、「小さな変化で大きな変化を生み出す」というのは身近にもたくさん存在しますが、イメージしやすいのは『ドミノ倒し』でしょうか。

 

 

最初に加えた小さなひと押しで、バタバタとドミノが倒れ始め、何千枚〜何万枚というドミノに影響を与え始めます。少しの力で劇的に状況が変化します。

これと同じ原理で、『朝5分早く出発するだけで、通勤の快適度が変わる』というものもあります。いつもより少しだけ早く出発するだけで、満員電車の中で電車で座ることが出来たり、乗り換えがスムーズにいって快適に目的地に辿り着くことができる…という、あれです。

これの逆パターンもありますよね。少し遅れただけで、渋滞に巻き込まれたり、電車が止まったり…レポートの提出が1分遅れただけで留年…ということもあります。

冒頭に述べたように、この「何かをする上で絶好のタイミング」について考えるのが、僕の潜在的な研究テーマだったりします。可能な限り少ない力で効率よく生きたいと考えるのは僕だけではないはずですし、結果的にそれがお仕事になっている気がします。

 

複雑系科学から考える

 

ここまで読んで、「バタフライ効果」という言葉を思い出す方もいると思います。

バタフライ効果とは、「非常に小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながる」ことを意味する言葉です。日本のことわざでは、「風が吹けば桶屋が儲かる」が同じような意味で用いられています。

あなたの「現状」も、ちょっとした「きっかけ」や「選択」の集積によって作られているはずです。

「あのとき、あれを選んでいなければ、今の自分はいなかった」
「あのとき、違うことをしていれば違う人生になっていたはずだ」
「あのとき、あの人に会っていなければ…」

それは偶然かもしれませんし、ドミノ倒しのようにあなたが「ちょっと勇気を出したこと」だったかもしれません。反対にあなたが「ちょっと手を抜いたこと」や「軽々しく考えていたこと」が原因で現状がこうなっているのかもしれません。

時間が経つにつれ様々な要素が絡み合うため、何が明確な原因だったのかを究明するには難しいかもしれませんが…自分にとっての「最適な選択」が少しでも分かれば、より少ない力で大きな結果が得られるかもしれません。

そのヒントになりそうな分野が「複雑系科学」です。

複雑系科学とは、自然界や社会に存在する複雑なシステムを研究する学問分野を指します。

複雑系の例には、蟻の群れ、免疫系、脳、生態系、経済、インターネットなどがあります。あなたの現状もある意味、複雑系の結果のひとつと言えるかもしれません。

複雑系は、文字通り複雑そうに見えものを「実はこれってひとつひとつは単純なルールに従って動いてない?」という風に捉えて、単純なもの同士による適応や相互作用を分析していく学問です。

例えば、今あなたが開いているインターネットも基本的には「文字を表示する」と「リンクを飛ぶ」というシンプルな仕組みで出来ていますが、インターネットの世界は非常に複雑化・多様化しています。

 

小さな力で大きく結果を変える

 

僕はある時から占いの中で、感覚的に「ズラす」という言葉を使うようになっていたんですね。

例えば、「人間関係がうまくいかない流れ」があったときに、それをズラすような行動や選択を取ることで、人間関係がうまくいく流れになっていく…というようなニュアンスで使っていると思います(自分でもうまく説明できませんが)。

ドミノ倒しのように、特定の選択をし続けていることで良くない結果を招いているのであれば、同じように別の選択をし始めれば、流れが大きく変わっていくわけです。

そのひとつに「場所を変える」とか「お墓を見直す」とか「タイミングを変える」とか、そういったことがあって、それってもしかして、この「複雑系」という学問の中で研究されていることと同じことをやっているのではないかなと考え始めたんですね。

科学的に「運」というものを説明するのは難しいのですが、先人たちが行ってきたいわゆる「開運」や「流れを変える行為」というのは、「ちょっとした力を使って結果を大きく変える」ことであり、それを考える上でのヒントがこの複雑系という分野にあると考えています。

 

複雑系と選択と行動 -小さな力で大きな結果を生み出す-

 

「開運」や「流れを変える行為」を複雑系という分野から考えるとどうなるのか?旧来の占いと通じるものがあるのか?

小さな力で大きな結果を生み出すためにはどうしたらいいのか?日々の行動や選択をどう変えればいいのか?

といったテーマについてお話する講座を開講いたします。

 

主な内容

 

今回は「複雑系の入門」を兼ねて、「Complexity: A Guided Tour(複雑系:生命、経済、科学、技術にひそむ単純な法則)」などの複雑系の書籍をベースに解説していきます。

小さな力で大きな変化をもたらす可能性がある「カオスポイント(分岐点)」から、自己組織化や創発といったパターン化による「結果の蓄積」や「連鎖」について説明しつつ、実生活や占いにおいてどう活用するべきかを解説していきます。占い×複雑系の講座です。

 

日時

 

2025年4月27日(日) 20:00-23:00

1回3時間の単発講座になります。

 

受講形態

 

・オンライン(Zoom)
・動画アーカイブ受講(Vimeo)

 

受講料

 

10,000円

 

お申し込み

 

下記のページから商品をカートに入れてご精算ください。

 

 

この小さな講座が、あなたの人生を変えるきっかけになれば幸いです。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。著書は50冊以上。三児の父。詳しくはこちらから。

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